「シュシュシュの娘」田舎町のローカルな復讐劇で笑えます。こんな復讐されたらちょっと恥ずかしいな。 | ゆきがめのシネマ。劇場に映画を観に行こっ!!

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観てきた映画、全部、語っちゃいます!ほとんど1日に1本は観ているかな。映画祭も大好きで色々な映画祭に参加してみてます。最近は、演劇も好きで、良く観に行っていますよ。お気軽にコメントしてください。
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「シュシュシュの娘」を観てきました。

 

ストーリーは、

ある地方都市で暮らす25歳の鴉丸未宇は、市役所に勤めながら、祖父の吾郎の介護をしている。普段から目立たない存在で職場でも孤立しており、父の友人だった市役所の先輩・間野幸次だけが心の支えだった。そんな間野が、理不尽な文書改ざんを命じられた末に、市役所の屋上から身を投げて自殺。吾郎から「仇をとるため、改ざん指示のデータを奪え」と告げられた未宇は、間野の仇を取り、市政に一矢報いるため、ひそかに立ち上がることを決意する。

というお話です。

 

 

福谷市のはずれで暮らす鴉丸未宇、25才。朝の日課のダンスと、ちくわをつめたお昼の弁当が大好物。

ひとり身で祖父・吾郎の介護をしている。市役所に勤めているが孤立している。ただひとり寄り添ってくれるのは、同じ役所につとめる先輩の間野幸次だけ。間野は、何年も前に出て行った父親の友人だった。

そんなある日、間野が市役所の屋上から自殺した。理不尽な「文書改ざん」を命じられた末の死だった。悲嘆に暮れて帰宅した未宇に、吾郎は衝撃のミッションをつげる。

「仇をとるため、改ざん指示のデータを奪え」
愛する間野の仇をとるため、暗雲立ちこめる市政に一矢報いるため、未宇はひそかに立ち上がる。

武器は、「普段から目立たないこと」。今までは、息をひそめて生きてきました。でも、今日からは。だが、その前には思わぬ壁が次々と立ちはだかって・・・。(公式HPより) 後は、映画を観てくださいね。


 

入江監督の久しぶりの自主制作的な映画です。サイタマノラッパー依頼になるのかしら。今回は、とっても自由に楽しく創っているように見えました。

 

主人公の未宇は、市役所に勤めるドン臭い女性です。猫背で、いつもうつむいているような感じで、それでもせめて仕事はバリバリ出来るのかと思ったら、仕事も間違いが多くてダメそうでした。ゴメン、私が一番嫌いなタイプです。どんなものでも集中してやれば、ある程度は出来るんですよ。適当にやってるから出来ないの。その喉元過ぎれば・・・って感じで過ごしている考え方が嫌いなんです。でも、そんな嫌いなタイプの未宇ちゃん、復讐の為にある修行を始めて、それは一生懸命やるんです。おっ!と見直しました。どう変身するかは、お楽しみにね。

 

 

お爺さんの介護をしながら勤めているのですが、このお爺ちゃんが、今の市長が推進している”ある法案”に反対していて、反対運動をしているので、未宇は職場でも嫌がらせを受けていて、友達もいないんです。そんな時に、先輩の間野が自殺をするというところから始まります。

 

間野ですが、未宇の父親の同級生で、未宇の父親は10年も前に出て行って帰って来ていないのですが、間野は未宇の家の事を気にしてくれていて、お爺ちゃんの所に挨拶に来たり、未宇の事も気にかけてくれていたんです。でも、その”ある法案”に関しての文書の改ざんを指示されて、抗えずに改ざんしてしまった自分を恥じて、自殺をしてしまったんです。この改ざん時に隠しカメラで映像を撮ってあって、間野が隠していたので、これを市長側と取り合いになるというのが、この映画の内容です。

 

 

文書の改ざんは多いでしょうねぇ。役所の気持ちも、解るんです。上からも下からも、無理難題を押し付けられて、職員一人で責任なんて取れないし、どうしようもなくて、文書の改ざんをすることになるんでしょ。自分の欲の為に彼らがやっている事ではないと思うんです。今回の映画では、悪い職員もいたけど、元々は役所の下っ端の職員さんは、悪い人ではないんですよ。ある一定の職員と、その上にいる人が悪いんですよね。こういう改ざん問題は、一番上の自分の欲だけで動いた人間を罰するようにしないと、世の中は良くなりません。

 

そこで、未宇の出番になるんですが、元々、ドン臭い女子なので、そう上手くは行きません。お爺ちゃんに色々指示をされるんだけど、何度も失敗しちゃったりして、それでも頑張っていました。最初の方は、こんなんでどうなるのかしらって笑っていたんですけどね。だって、何をやってもダメで、男に騙されたり、友達に怒られたり、もー、どこまで虐めるんですかぁ~監督ぅ~って言いたくなっちゃった。でも、大丈夫、ちゃんと努力して、技を身に付けますから。

 

 

間野を自殺に追い込んだ奴らへの復讐を始めようとするのですが、何度も妨害にあい、とうとう自宅が襲われ、弱っていたお爺ちゃんも暴力を振るわれてしまいます。直ぐに入院するのですが・・・。この事で、マジで未宇も怒ります。それまでは、今一つ乗り気では無かったのですが、とうとう本気になります。

 

それにしても、一つの法案を通す為に、文書の改ざんはありそうだけど、人に暴力を振るったり、家を荒らしたりなんて、普通なら警察沙汰ですよね。民事不介入とかっていう言葉が出たけど、これ民事じゃないでしょ。障がい事件だからね。おかしいなぁと思いました。ま、それで未宇が本気になったから、良かったといえば良かったんだけどね。

 

どんな始末をつけるかは、お楽しみにしてください。ちゃんと始末は着けますよ。当たり前です。なんたって”シュシュシュの娘”ですからね。それなりの復讐は成し遂げます。結構、スッキリしたかなぁ。真剣に復讐するんだけど、結構、笑っちゃいました。

 

 

私は、この映画、お薦めしたいと思います。笑っちゃう復讐映画ですね。コメディだから、それなりに楽しめば良いと思いました。うん、笑いました。頭を使わず、リラックスして楽しめる映画でした。ぜひ、観に行ってみてください。

ぜひ、楽しんできてくださいね。カメ

 

 

「シュシュシュの娘」