「ブライズ・スピリット 夫をシェアしたくはありません!」夫をシェア?それなら私は要らないわよっ! | ゆきがめのシネマ。劇場に映画を観に行こっ!!

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観てきた映画、全部、語っちゃいます!ほとんど1日に1本は観ているかな。映画祭も大好きで色々な映画祭に参加してみてます。最近は、演劇も好きで、良く観に行っていますよ。お気軽にコメントしてください。
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「ブライズ・スピリット 夫をシェアしたくはありません!」のFan’s Voice独占最速試写会に行ってきました。(@fansvoicejp)

 

ストーリーは、

 

ベストセラー作家のチャールズはスランプの状態にあった。彼の小説のアイデアは、事故死した最初の妻エルヴィラが生前に生み出したアイデアを書きとどめただけのものだったのだ。ハリウッド進出のチャンスをかけた初脚本の執筆を前に、彼女の力なしでは無理だと思い知ったチャールズは霊媒師マダム・アルカティに頼み、エルヴィラをあの世から召喚するが・・・。

というお話です。

 

 

ベストセラー作家として名を馳せるチャールズは、スランプから抜け出すために、霊媒師マダム・アルカティに頼んで、7年前に事故死した最初の妻エルヴィラを呼び戻す。実は彼の小説は全て、生前エルヴィラが生み出したアイディアを書き留めただけのものだった。

チャールズは、ハリウッド進出のチャンスをかけた初脚本も、彼女の力なしではムリだと思い知って蘇らせたのだ。夫との再会を喜んだのも束の間、エルヴィラは自分が幽霊で、チャールズには新しい妻ルースがいると知ってショックを受ける。それでもチャールズに頼まれるままに“共同”制作するうちに、楽しかった日々がよみがえる。

やがてエルヴィラは、このまま脚本が完成しなければいいと願うのだが、この世にいられる期限は刻一刻と迫っていた。エルヴィラは、それならばとチャールズを一緒に連れて行けないかと考え始める。そして・・・。(公式HPより) 後は、映画を観てくださいね。

 

 

この映画、1920~40年代に活躍したノエル・カワードという有名な俳優、作家、戯曲家、脚本家、演出家、映画監督、歌手などなどの沢山の顔を持つエンターティナーが書いた戯曲「陽気な幽霊」を映画化したもので、実は、既に1945年に映画化されていて、そのリメイク作品になるのかしら。でも、私は、戯曲も以前の映画も知らなかったので、今回の映画が初です。とっても面白かった。うんうん、これ、カップルで観に行くと、ブラックユーモアで、楽しいと思いました。

 

主人公の小説家であるチャールズは、7年前に妻を亡くして、その後、映画製作関係の娘のルースと再婚し、しあわせに暮らしているように見えるのですが、チャールズは作品が書けないんです。実は、小説家として有名なチャールズですが、その作品は、ほとんど元妻が創作していて、それを書き留めたのがチャールズなんです。なので、元妻が居なければ、全く新しい作品など書けないんです。今回は、新作ではなく、自分が書いた小説を映画化にあたり、脚本に書き直すという仕事なのですが、それさえも一人では出来なくて、苦しんでいるんです。

 

 

義父から、早く映画の脚本を書くようにと言われるのですが、1文字も書けず、そんな時に、その時代に流行りの交霊術をやると言うので、観に行きます。そして、その霊能力者であるマダム・アルカティに、自宅で交霊をやって欲しいと頼むんです。まさか元妻の霊が降りて来るとは信じていなかったけど、でも、もしかしてと思っての事だったんです。そしたら、めでたく妻が降臨し、チャールズの目の前に現れます。

 

でね、元妻の姿はチャールズにしか見えなくて、元妻がここにいると訴えるチャールズを、おかしくなったのかしらとルースは思います。でも、しつこく言うし、その上、おかしな現象が色々な所で起こり始めて、ルースも信用するようになります。

 

 

元妻のエルヴィラは、お茶目で可愛くてイタズラ好きの女性で、いろんなイタズラをして、チャールズとルースを困らせます。止めたくても、姿が見えないから、どうしようもないんですよ。面白かったなぁ。そして、エルヴィラが、チャールズも一緒に連れて行こうと考え始めてから、ちょっと映画の雰囲気が変わり始めます。ルースがエルヴィラに対して、向き合い始めるんです。とうとう女の戦いが始まるのか!というところですが、ここからは、怒涛の展開となるので書けません。ネタバレはしませんよ。結構、ジェットコースターばりの速さで展開して行きます。

 

この映画、マジで面白かったなぁ。時代は、1930年代なので、なんたって音楽はコール・ポーターだと思うのですが、この映画、音楽関係の情報がHPなどに書いていないので確実ではないけど、あの雰囲気の音楽はコール・ポーターじゃないかなと思いました。この戯曲のミュージカルも公演されてコール・ポーターが音楽を担当し、有名な「ナイトアンドデイ」は彼の代表作です。音楽が良かったです。

 

 

私は、建築屋なので建築に目が行ってしまいましたが、この時代、バウハウスが出来て、その卒業生が活躍し始めた頃だと思うので、その流れを汲むようなデザインの住宅に主人公は住んでいました。隣に小さな仕事小屋のようなものが作ってあって、それはレトロなデザインで、この時代、新しいモノ好きな金持ちがモダンな家を建てたけど、直ぐ横には、昔ながらの家をそのまま建てたままだったんだなという事がよく解ります。

 

他も、色々と気を遣って作ってあって、満足のいく映画でした。時代はレトロだけど、描いている事は今の時代でも同じ男女の恋愛、嫉妬、独占欲。チャールズは誰のモノ?こんなダメ男、本当に欲しいの?という、男の気持ち、女の気持ちを描いていて、とても笑えました。ダメ男でも、一緒にいると愛しくなっちゃうのよねぇ。バカだバカだと思っていても、人の物になると思ったら欲しくなったりして、恋愛は難しい。(笑)

 

そうそう、霊能者役で、ジュディ・デンチが出演しているのですが、彼女は真面目な役から、こういうコケティッシュな可愛くて面白い役も上手いですよねぇ。いつまでも楽しませて欲しい女優さんです。

 

 

私は、この映画、超!お薦めしたいと思います。この戯曲が1945年に映画化されたと知り、時代は変わっても、面白いものはそんなに変わらないんだなぁと思いました。古い映画も観てみたいけど、ちょっと新しいのとは最後が違うのかな。探してみたいと思っています。この映画、ぜひ、観に行ってみてください。

ぜひ、楽しんできてくださいね。カメ

 

 

「ブライズ・スピリット 夫をシェアしたくはありません!」