「すべてが変わった日」を観てきました。
ストーリーは、
1963年、元保安官のジョージ・ブラックリッジと妻のマーガレットは、不慮の落馬事故により息子のジェームズを失う。3年後、未亡人として息子ジミーを育てていた義理の娘ローナは再婚するが、相手のドニー・ウィボーイは暴力的な男だった。ドニーはノースダコタ州の実家に転居し、ジョージとマーガレットは、義理の娘と孫を取り戻すことを決意する。しかし、ジョージとマーガレットを待ち受けていたのは、暴力と支配欲でウィボーイ一家を仕切る異様な女家長のブランシュだった。
というお話です。
1963年、モンタナ州の牧場。元保安官のジョージ・ブラックリッジは、妻のマーガレット、息子のジェームズ、その妻のローナ、生まれたばかりの孫のジミーと幸せに暮らしていた。しかしある日、ジェームズが落馬して首の骨を折り、この世を去るという悲劇に見舞われてしまう。
3年後、ローナはドニー・ウィーボーイという若者と再婚。マーガレットはスーパーの駐車場で、ジミーがアイスクリームを落としてしまったことに苛立ったドニーがローナの頰を叩いているのを目撃してショックを受ける。心配したマーガレットはケーキを焼いてローナたちが住む家を訪ねるが、3人はすでに引っ越していた。胸騒ぎを感じたマーガレットは、ノースダコタ州にあるドニーの実家に向かったというローナとジミーを取り戻すことを決意する。反対していたジョージだが妻を説得することができず、ともに車に乗り込み救出の旅に出るのだった。
マーガレットが密かに銃を忍び込ませた車に乗り込み、ノースダコタ州に向かって美しい景色のなかを進んでいくふたり。旅の途中では孤独なネイティブアメリカンの青年、ピーターとの思いがけない交流もあった。街の保安官事務所や馬具店でウィーボーイ家についての情報を得て、ついにマーガレットとジョージは、一家の用心棒的な存在であるビル・ウィーボーイと出会う。
ふたりはビルの案内でローナとジミーがいるという屋敷へと向かうが、そこに暮らすのは女家長、ブランシュ・ウィーボーイが暴力と支配欲ですべてを仕切る、異様な一家であることが明らかになる。常識が通用しない一家を相手に、マーガレットとジョージは義理の娘と孫を取り戻そうとするが。(公式HPより) 後は、映画を観てくださいね。
この映画、1963年という古い時代のお話なのですが、観始めたら、現代と同じような服装だし、生活風景も現代だったので、どーも感覚が変でした。60年位前のお話なんですよね。その時代は、こんな感じだったのかしら。現代風なんだけど、法律とか、そういう感覚は全然古くて、無法地帯状態のお話でした。
ジョージとマーガレットは、ジョージの定年後、荒馬の調教の仕事をしていて、息子のジェームズも一緒に仕事をしているんです。ジェームズの妻ローナと子供も一緒に住んでいるのですが、嫁姑問題があるみたいで、あまりローナとマーガレットは上手く行っていなさそうでした。
そんなある日、ジェームズが落馬して亡くなってしまいます。そして3年後にドニーという男性と知り合い、再婚します。ドニーとローナと息子ジミーは、街に住み始めますが、ある日、突然に姿を消してしまいます。
マーガレットが街に買い物に行った時、ローナの家族を見かけると、ドニーがジミーを殴って、ローナも殴っている姿を見るんです。外でも殴るくらいだから、家でも殴っていますよね。マーガレットは直ぐに助け出そうとジョージと向かうのですが、既に家を引き払っているんです。そして、彼らの追跡が始まるってお話なんです。
ノースダコタのドニーの実家に行くと、ドニーの母親のブランシュが仕切っていて、息子たちや彼女の兄弟はみんな従っているんです。すんごい強いオバサンでした。家族でも、文句を言うなら殺すって感じで、その家では、彼女が法律なんです。しつけも彼女の言う通り。話を聞いていたら、ドニーは、そんな母親から逃げ出した様なのですが、連れ戻されたみたいなんです。日本でも、確か九州かどこかで、家族をどんどん殺して行った一族がいたじゃないですか。その時も、女性が主犯でしたよね。女って、力を一度持つと恐いんです。
ジョージとマーガレットが正面から行って、ジミーとローナを連れて帰りたいと話すと、恫喝されて、そのまま追い返されます。あまりの恐ろしさに命の危険を感じたのだと思いました。それでも見捨てられずに、コッソリと連れ出せないかと、色々考えるのですが、困難に見舞われます。もう、この一族と対峙してからは、西部劇さながらの戦いになります。法律なんて関係無く、殺人も平気で行うという感じで、それ、いくら1963年でも、ダメでしょって思うのですが、酷かったです。
警察も敵の味方だったりして、その町をウィーボーイ一族が仕切っている感じでした。でも、犯罪をしていても見逃すって、酷いですよね。この時代、そんな事があったのかしら。いくら何でもって思いました。
DVの問題、人種差別の問題、家族の問題なども描かれていて、結構、盛りだくさんなのですが、一応、全て決着を付けるようになっていました。うーん、えぐい戦いもあったりして、面白いと言えば面白いんだけど、ちょっと観ていていたたまれないような場面もありました。面白いけど、そんなに好きなタイプの映画じゃないかな。
でも、よく考えてみると、孫は確かに血の繋がりがあるけど、息子は死んでいるんだから、マーガレットたちがローナに対して何かを言える立場じゃないんですよね。このマーガレットという女性も、ちょっと、問題がある女性だと思いました。嫁を虐めはしていないけど、嫁からしてみれば、嫌な姑だと思います。出来れば一緒に暮らしたくないだろうと思いました。
なので、この映画、姑の立場の女が、とっても怖いって事を描いているのかなって思っちゃいました。女は年を取ると、自分の立場と自分の周りを守る為に、酷いことでも平気で出来てしまうという典型かな。ブランシュもマーガレットも、彼女たちの立場から見れば、自分の周りを守るという考え方だけなんですよね。どちらもゴッドマザー的な感じなんです。年を取ると頭が固くなるのだとは思いますが、もう少し広く周りを見て、協調性を身に着けて欲しいなぁ。社会の中で生きているんですから、自分の考えだけで行動しないように、自分も気を付けようと思いました。
私は、この映画、お薦めしたいと思います。ちょっと、恐い展開になりますが、面白いと思います。年を取っても、こんな姑にはならないように、気を付けようと思って観て欲しいかな。ぜひ、観に行ってみてください。
ぜひ、楽しんできてくださいね。
「すべてが変わった日」
マン・オブ・スティールでも、この二人は夫婦役なのよね。スーパーマンのパパ&ママなので、そりゃ、強いわよ。