「サイダーのように言葉が湧き上がる」夏に気持ちイイ青春ラブストーリーです。軽く観れます。 | ゆきがめのシネマ。劇場に映画を観に行こっ!!

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観てきた映画、全部、語っちゃいます!ほとんど1日に1本は観ているかな。映画祭も大好きで色々な映画祭に参加してみてます。最近は、演劇も好きで、良く観に行っていますよ。お気軽にコメントしてください。
スミマセンが、ペタの受付を一時中断しています。ごめんなさい。

「サイダーのように言葉が湧き上がる」を観てきました。

 

ストーリーは、

俳句以外では思ったことを口に出せない少年チェリーは、ヘッドホンで外部との接触を遮断して生きている。ある日彼は、見た目のコンプレックスをマスクで隠す少女スマイルとショッピングモールで出会い、SNSを通じて少しずつ言葉を交わすように。そんな中、バイト先で出会った老人フジヤマが思い出のレコードを探し回る理由を知った2人は、フジヤマの願いをかなえるためレコード探しを手伝うことに。しかし、ある出来事をきっかけに2人の思いはすれ違ってしまう。

というお話です。

 

 

17回目の夏、地方都市。
コミュニケーションが苦手で、人から話しかけられないよう、いつもヘッドホンを着用している少年・チェリー。彼は口に出せない気持ちを趣味の俳句に乗せていた。

矯正中の大きな前歯を隠すため、いつもマスクをしている少女・スマイル。人気動画主の彼女は、“カワイイ”を見つけては動画を配信していた。

俳句以外では思ったことをなかなか口に出せないチェリーと、見た目のコンプレックスをどうしても克服できないスマイルが、ショッピングモールで出会う。チェリーが俳句をSNSで呟いているのを知り、スマイルは”いいね”をし、お互いフォローする。やがてSNSを通じて少しずつ言葉を交わし、仲良くなっていく。



 

ある日チェリーは、腰を痛めた母親の代わりにデイサービスでのバイトを始めることになり、たまたま関わったスマイルも、そこでバイトを始めることになる。

その施設でお世話をしている老人の中で、レコード店を経営しているフジヤマという男性と出会う。彼はレコードを探しており、その失くしてしまった想い出のレコードを探す理由を知ることになる。ふたりはそれを自分たちで見つけようと決意し、仲間を集める。フジヤマの願いを叶えるため一緒にレコードを探すうちに、チェリーとスマイルの距離は急速に縮まっていく。
だが、ある出来事をきっかけに、ふたりの想いはすれ違って・・・。(公式HPより) 後は、映画を観てくださいね。

 

 

夏にぴったりのかわいいアニメを観てきました。ストーリーは、まぁ、良くある青春ラブストーリーですね。目新しくはありません。ちょっと違うのは、主人公の二人が何かしらコンプレックスのようなものを持っており、それを隠す為に、ヘッドホンを付けていたり、マスクを付けていたりするところが珍しいかしら。

 

主人公のチェリーくんは、「俳句」という日本の近代文芸を趣味にしていて、それは父親からの影響のようでした。両親とも仲が良くて、高校生にしては、とっても素直で真面目な子だなと思いました。反抗期は無かったのかしら。ちゃんと一緒に食事をするし、母親のバイトの代わりにも行ってあげるなんて、優しいでしょ。今時、珍しいなぁと思いました。

 

 

一方、もう一人の主人公スマイルちゃんは、3姉妹の真ん中で、歯の矯正をしているのを見られたくなくてマスクをしています。でも、とても可愛いくれ明るい子です。ほとんどマスクをしていて、今、コロナ禍だから、全然気にならなかったけど、これ、コロナが無かったら、ずっとマスクを着けている主人公って、違和感があっただろうなぁと思いました。

 

そんな二人のラブストーリーです。そして、その二人が探すフジヤマのお爺ちゃんの探すレコードにも、素敵なラブストーリーが隠れていました。年を取ると記憶が薄れて、懐かしい思い出も消えて行ってしまうけど、忘れたくないこともあるでしょ。でも、自分の願いとは裏腹に、記憶は消えて行ってしまう。そんな時に、レコードという記憶装置が関わってくるんです。レコードも記憶装置ですもんね。

 

 

これ、家に帰って来てから気が付いたのですが、このアニメ、アニメ音楽会社”フライングドッグ”さんの10周年記念作品だそうで、だから、ショッピングモールの前には、レコードのプレス工場があったという設定で、その頃のレコードが鍵になっているんだなって思いました。私、帰って来て調べるまで、フライングドッグさんが、元々はビクターの子会社さんだった事を知りませんでした。色々、あるんですね。でも、なんか、だからレコードプレス工場とレコードなのかという事が解って、とってもスッキリしました。

 

良くあるラブストーリーなので、あまり感想も無いのですが、絵は美しかったな。人物は現代風だけど、背景が80年代の”わたせせいぞう”的な雰囲気で、懐かしい感じがしました。そんなレトロな背景の中に、”らくがき”的に、俳句が書かれていて、ちょっと面白かったな。らくがきは犯罪だけど、映画の中だけなら良いですよね。文字も背景のようになっていて、楽しめました。

 

 

俳句の良さは、私にはちょっと解りません。吉本ばななさんから、俳句も自由に現代の雰囲気を取り入れて楽しめるというのが一般化したので、少し勉強すれば楽しめるとは思うんだけどね。季語を入れて、今は英語も取り入れたりして楽しめるみたいで、とても興味はあるんですけど。

 

声を、市川染五郎さんと杉咲花さんが演じていました。チェリーは、人見知りでしゃべるのが苦手という設定だから、ぼそぼそと話す感じは、良かったと思いました。杉咲さんも可愛くて良いんだけど、どうしても本人の顔が浮かんでしまうので、私はイマイチだったかしら。

 

 

私は、この映画、お薦めしたいと思います。夏に観るには、とても軽くて楽しめる映画だと思いました。でも、アニメだからと言って、子供さんには、ちょっと退屈みたい。映画館で、一緒の回に観ていたお子さんたちは、90分程でしたが、耐えられない感じでした。私も、子供にはちょっと可哀想かなと思います。大人には楽しめると思うし、カップルで観に行くなら、当たり障りが無い内容なので、良いと思います。ぜひ、観に行ってみてください。

ぜひ、楽しんできてくださいね。カメ

 

 

「サイダーのように言葉が湧き上がる」