「明日に向かって笑え!」をFan’s Voice独占最速オンライン試写会にて観せていただきました。(@fansvoicejp)
ストーリーは、
2001年、アルゼンチンの寂れた田舎町。元サッカー選手のフェルミンら住民たちは、放置されていた農業施設を復活させるため、貯金を出し合うことに。しかしその金を銀行に預けた翌日、金融危機で預金が凍結されてしまう。しかもこの状況を悪用した銀行と弁護士に預金を騙し取られ、住民たちは一文無しに。奪われた夢と財産を取り戻すべく、驚きの作戦を練る彼らだったが・・・。
というお話です。
2001年、アルゼンチン。ブエノスアイレスから離れた、隣人たちとのあたたかな繋がりが残る寂れた小さな田舎町。元サッカー選手という栄光も今は昔、ガソリンスタンド店主として質素に暮らす愛妻家のフェルミン。今はもう列車も停まらない駅の駅長や、タイヤ修理業を営む飄々とした隣人たち、皆、それぞれにほろ苦い人生を受け入れ、ゆったりとした時間を過ごしていた。
ある日、彼らは、放置されていた農業施設を共同で復活させようと思い立ち、町の人々に出資をして貰おうと考える。農協の話を聞き、貯金を出し合う住民たち。
みんなから預かった大切なお金なので、銀行の貸金庫に預けに行ったフェルミン。そして銀行に足りない分の資金を借りようとすると、預金残高が少なすぎるので借入は出来ないと言われ、貸金庫のお金を一度預金してみてはどうかと言われてしまう。
同じ銀行の預けるなら大丈夫かと思ったフェルミンは、みんなのお金を銀行に預け、借入の申し込みをして、悠々と帰って行った。
だが現金を銀行に預けた翌日、金融危機で預金は凍結。しかも、なんと、この状況を悪用した銀行と弁護士にだまし取られて無一文となり、絶望のどん底へ。
だが嘆いていたって始まらない。1年後、盗まれた財産を奪還して暮らしと夢を勝ち獲るべく、人生を地道に歩んできた庶民軍団の奇想天外なリベンジ作戦が始まった。(公式HPより) 後は、映画を観てくださいね。
アルゼンチンの映画なのですが、実際にアルゼンチンで起こった金融危機が題材になっていて、預金封鎖やデフォルトなど、言葉は知っていてもどうなるのかよく解っていなかったのですが、この映画で、どんなことが起こるのかという事が、少し理解が出来ました。突然に自分のお金なのに、自由に出し入れが出来ず、もしかして帰ってこないって事なんです。
その上、このフェルミンは、銀行支店長と弁護士に騙され、封鎖される前日に銀行に預けた為に、預金されずに、そのまま取られてしまったという事なんです。酷いでしょ。みんなから集めた大切なお金なのに、だまし取られちゃって、手も出せないなんて、あまりにも酷くて、ビックリでした。
フェルミンは皆に合わせる顔も無いので、ショックで引き籠ってしまうんです。息子が帰って来て面倒を見てくれているのですが、1年後、仲間から、ある話を聞くんです。お金をだまし取った弁護士が、農場の中の地下に、金庫を作ってお金を隠しているらしいって。まさかそんな事と思うのですが、実際に調べてみると、穴を掘って、金庫を作ったようなんですよ。
仲間と共に、こいつ、どうしても許せない!って事で、復讐を考え始めるんです。みんなで、必死に復讐を考えるんだけど、良い考えが浮かばず、これはダメかもと思い始めるのですが、フェルミンが大好きな映画からヒントを思いつき、計画を練り始めるんです。それが、何だか、笑っちゃうような作戦で、そんな事で上手く行くのかな?と心配になっちゃうんだけど、そこら辺は、映画を観て確認して欲しいかな。
最初は、騙されて、本当にどん底になるので、このまま悲しい話になっちゃうのかしらと思うのですが、ちゃんと最後にはスッキリするようになっていますので、楽しみにしてくださいね。
一応、笑えるからコメディ映画なのかしら。でも、金融危機とか、銀行関係の手口とか、結構、辛辣で、驚くほどリアルな部分もあるので、考えさせられる部分もあるのですが、ちゃんと決着を付けてくれるので、脚本が上手いのかなと思いました。本国で観客動員1位というのも頷けるかなと思います。
あんまり詳しく書いちゃうと、コメディなので面白くなくなっちゃうから、リベンジ方法は書けないんですよ。でも、これ、日本では無理だろうなぁと思いました。田舎ならではじゃないのかな。アルゼンチンは、こんな感じなのかしら。ちょっと、不思議な感じがしました。
それにしても、銀行の支店長と弁護士は悪い奴だったなぁ。完璧に犯罪だからって事をしているのよね。なんで捕まらないのか解りません。こんな悪い奴、捕まえて貰わなくちゃ。警察は何してんの?
とにかく、町の人たちが、あまりにものんびりしている人たちばかりで、凄く面白いんです。家が危険地域にある家族に、国が補助金を出して新しい所に住みなさいって言うんだけど、そのお金を貰って、好きな物を買っちゃって、また危ない家に平気で住んでいたりするの。列車が停まらなくなった駅の駅長を続けている人もいたり、頭がちょっと悪いのかどんな事業をやっても儲からないんだけど、それでも懲りずに新しい事業を始めたり、オッサンになっても母親にたかっている息子がいたりと、オイオイって感じの人が多いんだけど、それでも幸せそうなんです。こんな生活も、また良いのかもしれませんね。
私は、この映画、超!お薦めしたいと思います。面白くて、スッキリするので、この暑い夏には良いんじゃないかな。気持ち良く映画館が出てこれると思いました。映画館を出たら、人がいない広場で缶ビールでも飲んで、空を見上げたくなるような感じの映画でした。ぜひ、観に行ってみてください。
ぜひ、楽しんできてくださいね。
「明日に向かって笑え!」