「シャイニー・シュリンプス!愉快で愛しい仲間たち」を観てきました。
ストーリーは、
元オリンピック銀メダリストの水泳選手マチアスは、同性愛者に対する心ない発言への罰として、ゲイのアマチュア水球チーム「シャイニー・シュリンプス」のコーチに就任する。マチアスに課されたミッションは、弱小チームの彼らを3カ月後に開催される世界最大のLBGTQ+五輪「ゲイゲームズ」に出場させること。パーティ好きで勝ち負けにこだわらない個性的なメンバーたちをまとめあげるべく、悪戦苦闘するマチアスだったが・・・。
というお話です。
50メートル自由形の銀メダリスト・マチアスは、同性愛差別発言によって世界水泳大会への出場資格を失ってしまう。再び資格を得るために出された条件は、3ヶ月後にクロアチアで開催されるゲイゲームズ出場を目指すゲイの水球チームのコーチになること。
渋々引き受けたマチアスが対峙したのは、一癖も二癖もあるメンバーが揃う弱小チーム「シャイニー・シュリンプス」だった。適当にやりすごそうと考えていたマチアスだったが、悩みを抱えながらも大会を通して自分らしさを表現しようとするメンバーたちの気持ちを知り、少しずつ心を開いていく。愛娘ヴィクトワールの後押しもあって真剣に向き合うようになったマチアスに応え、チームは次第にまとまるように。
なんとか予選を通過できたものの、クロアチアに向かう道中、メンバーが仲間割れをしてしまうある事件が起きる。そしてマチアスとシャイニー・シュリンプスのメンバーには、思いもよらない悲しい現実が待ち受けていた。後は、映画を観てくださいね。
とっても良い映画なのですが、この映画公開の前に、シンクロナイズド・スイミングのゲイチームが頑張る映画が2本ほど公開されたりと、ちょっとゲイ映画がブームになっていて、そういう趣向がブームになるのって、やっぱり珍しいモノを見る的な差別的な考え方があるからなんだろうなぁと思ってしまいました。だって、ゲイでもレズでも、それが普通になったなら、ブームになったりしないですよね。ただのスポコン映画になると思うんですよねぇ。うーん、こういうゲイ映画、好きなんだけど、とても複雑な気持ちになりました。差別していないと言いながら、どこかでそういう気持ちがあるんだろうなって。
ま、難しい話は置いておいて、ウォーターボーイズのゲイチーム版という事なんです。あ、それとシンクロじゃなくて、水球チームね。水球って、凄く激しい運動なので、ゲイの女性らしい物腰から、突然にうおぉっ!っていう唸り声をあげて戦う姿になって、面白いと思いました。まぁ、それほど唸り声をあげている人はいなかったけど、本当の水球ゲームは、水の中の格闘技というくらいだから、激しいんですよ。
自由形のメダリストのマチアスは若手に追い抜かれ、段々と成績も落ちてきて、イライラとしている所に、意地悪な質問をされて、ついゲイ差別発言をしてしまうんです。彼は、それほど差別主義者ではなく、普通の人なんですけどね。で、大会への出場停止処分が下されて、ゲイの水球チームをコーチして大会に出すことが出来れば、マチアスの復帰も許されるという事なんです。
マチアスは仕方なくコーチに行くのですが、ごりっごりのゲイチームに引いてしまいますl。それでもなんとかコーチを初めて簡単なアドバイスをします。でも、強い敵が現れて、どうしても勝たないと大会に行けない事態となり、勝てるためのコーチを始めます。真剣になったマチアスを見て、チームの仲間も真剣になり、段々と打ち解けていきます。
チームのメンバーは、それぞれに悩みを抱えていて、自信を持てずにいるのですが、水球が強くなるにつれて、自信も持てるようになって行きます。でもね、仲間の一人が深刻な悩みを持っていて、マチアスはその悩みを聞き、親身になって彼を支えて行きます。うん、とっても良い感じでした。
話の中で、マチアスの娘が、ジェンダーの事なんて関係無く、素直に応援している姿がとっても印象的でした。きっと次の世代では、ジェンダーレスになるんでしょうね。新しい時代を思わせるような演出に、良いなぁって思いました。
ちょっと、他のゲイ映画とかぶる部分もありましたが、面白かったし、良い映画だったと思います。私は、この映画、お薦めしたいと思います。他のシンクロのゲイ映画などを観ていると、似てるなーって思うかもしれませんが、観ていなければ、新鮮だし、楽しめると思いますよ。ぜひ、観に行ってみてください。
ぜひ、楽しんできてくださいね。
「シャイニー・シュリンプス!愉快で愛しい仲間たち」