「ビリー・アイリッシュ 世界は少しぼやけている」世界は少しぼやけているからこそ美しいと思います。 | ゆきがめのシネマ。劇場に映画を観に行こっ!!

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観てきた映画、全部、語っちゃいます!ほとんど1日に1本は観ているかな。映画祭も大好きで色々な映画祭に参加してみてます。最近は、演劇も好きで、良く観に行っていますよ。お気軽にコメントしてください。
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「ビリー・アイリッシュ 世界は少しぼやけている」を観てきました。

 

ドキュメンタリー映画なので内容は、

 

第62回グラミー賞で弱冠18歳にして主要4部門制覇の快挙を成し遂げたアーティスト、ビリー・アイリッシュに密着したドキュメンタリー。ツアーの模様やライブパフォーマンスを交えながら、彼女の人生を変えることになったデビューアルバム「ホエン・ウィ・オール・フォール・アスリープ、ホエア・ドゥ・ウィ・ゴー?」の制作過程や、楽曲制作のパートナーでもある兄フィニアスや両親との関係、そして様々な悩みに葛藤する姿を捉え、瞬く間に世界的ポップスターへと駆け上がった彼女の等身大の姿を映し出す。

 

というお話です。

 

 

この映画、凄く良かったです。この映画を観るまで、それほどビリー・アイリッシュに興味が無かったのですが、ファンになりました。観た後に、アルバムを全部揃えました。

 

映画では、彼女が曲を作っていく過程が収められていて、それ以外にも、家族との交流や、どうやってあんな素晴らしい才能が開花したのかということが、わかるような内容でした。随分と長い間、密着取材をしたのだと思いますが、家族の方々も、本当にビリーを愛していて、大切に考えているんですね。

 

 

まだまだ、幼い頃からの映像も含まれていましたが、全く、学校に行かず自宅学習で、ご両親が教育をして、楽器などの教育もしたようでした。いつも家族は一緒にいて、日本だと過保護と言われそうだけど、そんな事は無く、娘の好きな事を優先して、怒るところは怒って、ちゃんとしつけはしているんです。なので、有名になって、沢山の方々と関わるようになっても、気遣いが出来るんですよ。ただ自分の欲望だけを通すのではなく、こうだからこうして欲しいと説明をして、もちろん、メンタル的に弱って、ひきこもる事もあるけど、それでも周りに迷惑をかけないように頑張っている姿が、収められていました。

 

日本だと、ドラマの主題歌で「bad guy」が有名になったけど、他の曲も良いんです。聞いていて、かっこ良いし、気にならずにずーっ聞いていられる曲で、移動中に聞いています。うーんイイね。

 

 

曲を作るときは兄と一緒、それ以外は、母親がいつも一緒にいるんです。親離れとかっていう人もいると思うけど、娘が家で曲を作り、それが世界に配信されるようになり、仕事になってしまった今、凄いストレスだと思うんです。SNSで色々な事を書かれたりして、自分の曲がどういう評価を受けているか、いつもビクビクしながら気にしている少女を、誰が守るって、親しかないですよね。それをしっかりしているご両親は、素晴らしいと思いました。

 

観ていて、ビリーは、凄いストレスだろうということが解るんです。もちろん、兄フィニアスも凄いストレスだと思いました。ビリーは、曲を生み出すのに苦労して、なんとか吐き出しているけど、全く洗練されていないんです。それを、レコード会社が満足いくように、そして世に出してもウケるように作り直すのがフィニアスの仕事で、これは、大変だろうなぁと思いました。

 

 

ビリーは、自分が作ったものが良いと思っているけど、そのままでは、商業ベースにのらないようなモノだったりして、それを、フィニアスが、ビリーを説得して変えていき、商業ベースに乗せるんです。これは、大変ですよ。クリエイターも大変なんだけど、ある程度作られたものをプロデュースするのも、辛いだろうなと思いました。その苦労が、この映画、よく収められていました。よく、ここまで密着して撮っていましたね。凄いと思います。

 

そんな血のにじむような努力があって、この曲が送られてくると思ったら、本当にありがたいなぁと思います。そんな風に、ボロボロに疲れた子どもたちを、ご両親が凄くフォローをしているんです。マスコミからも守り、他人から守り、これぞ父親母親って感じに見えました。

 

 

私は、この映画、超!超!お薦めしたいと思います。ドキュメンタリー映画なので、好き嫌いがあるかもしれませんが、もし、ビリー・アイリッシュの曲が好きなら、ぜひ、観るべきだと思います。ビリーや家族が近くなったような気持ちになりますよ。ぜひ、観に行ってみてください。

ぜひ、楽しんできてくださいね。カメ

 

 

「ビリー・アイリッシュ 世界は少しぼやけている」