「Mr.ノーバディ」今回、ちょっとネタバレさせてください。でないと感想が書けないのよ。ゴメン。 | ゆきがめのシネマ。劇場に映画を観に行こっ!!

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観てきた映画、全部、語っちゃいます!ほとんど1日に1本は観ているかな。映画祭も大好きで色々な映画祭に参加してみてます。最近は、演劇も好きで、良く観に行っていますよ。お気軽にコメントしてください。
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「Mr.ノーバディ」を観てきました。

 

ストーリーは、

郊外にある自宅と職場の金型工場を路線バスで往復するだけの単調な毎日を送っているハッチは、地味な見た目で目立った特徴もなく、仕事は過小評価され、家庭では妻に距離を置かれて息子から尊敬されることもない。世間から見ればどこにでもいる、ごく普通の男だった。そんなハッチの家にある日、強盗が押し入る。暴力を恐れたハッチは反撃することもできず、そのことで家族からさらに失望されてしまう。あまりの理不尽さに怒りが沸々とわいていくハッチは、路線バスで出会ったチンピラたちの挑発が引き金となり、ついに堪忍袋の緒が切れる。

というお話です。

 

 

ハッチは、郊外にある自宅と職場の金型工場を路線バスで往復する、普通のサラリーマンだ。外見は地味で、目だった特徴もない。この世の理不尽なことはすべて全身で受け止め、決して刃向かうことはない。妻には距離を置かれ、息子や娘からも尊敬されることはない。世間から見れば、どこにでもいる、何者でもない男だ。

ある日の夜、寝室の下の階で物音がして下りてみると、2人組の強盗に遭遇する。相手は銃を持っており、反撃をしなかったが、息子が犯人に組み付き殴られてしまう。犯人は金を盗んで逃げて行くが、ハッチが何の抵抗もしなかった為に、家族にはガッカリされてしまう。



 

翌日、その事件は皆の知ることとなり、弱い父親と印象付けられたハッチはそれほど気にしてはいなかったが、娘が”猫のブレスレットが無い。”と言った事から、怒りが爆発し、猫のブレスを探す為に、捜査を始めてしまう。

実はハッチは従軍し、”会計係”をしていた。皆、”会計係”だと思っているが、その組織での”会計係”は極秘任務を請け負う特殊部隊の総称だったのだ。家に来た強盗を見つけ、猫のブレスを返させようとするが持っていなかった。

猫のブレスを見つけられなかったハッチはガッカリし、路線バスに乗っていると、車内にチンピラが乗ってくる。運転手や乗客の女性に嫌がらせをし、ハッチも”ジジイ”呼ばわりして、虫の居所が悪かったハッチは、つい、彼らをぶちのめしてしまう。後日、そのぶちのめしたロシア人の一人がロシアンマフィアの弟だという事が解り、ハッチは追われることに・・・。後は、映画を観てくださいね。

 

 

この映画、面白かったなぁ。大まかなあらすじは、まぁ、良くあるアクション映画のストーリーなんだけど、主人公のキャラがイイんですよねぇ。これ、今回は、ネタバレさせてもらわないと、ミスリードで話が進んでしまうので、あらすじにも、ちょっとネタバレをさせていただきました。そうなんです、すんごい強い特殊部隊のオッサンが、普通の人の生活をしたいって事で素性を隠して生活をしていたんだけど、段々と、隠している事でストレスが溜まり、家に強盗が入った事で、キレてしまうってお話なんです。

 

もう、このキレっぷりが、本当に戦うのが好きなのに我慢していたんだねーって感じで、楽しそうにメチャな戦いをするんです。それが、もう、おいおいって感じで、笑えるんです。パッと見は普通のオッサンで、それ程強そうじゃないなぁ~って見えるんだけど、それまで休んでいたからなのか、段々と慣れて行くのか、強くなっていって、戦術に長けているんです。もー、敵が攻めてくるって時の、準備の良さにビックリしますよ。普通の工場が、要塞のようになっていくんですから。最初見た時のオッサンとは全く違い、アンタ何者なの?って感じになるところが、凄く面白いんです。

 

 

ハッチのお父さんも出てくるのですが、最初は、老人ホームでヨボヨボしているんだけど、ハッチが”やっちゃいましたので、迷惑かけます。”って電話をすると、目がらんらんと光って、完璧に怖いお爺ちゃんに変わっていきます。ショットガンを持って嬉々としている姿には、笑っちゃいますよ。

 

最初は、家に入った強盗をハッチが取り押さえずに逃がした事から、家族に白い目で見られるようになるんです。息子は強盗に向かって行って、殴られているのに、目の前で何もせずにいたんですから。でもね、ハッチには、弱い男女の強盗が弾の入っていない拳銃を震えながら向けているのが判っていたからなんです。相手を倒したら、何故こんなに強いと目を付けられるし、拳銃の状態などを詳しく説明をしたら、それも詳し過ぎると疑われてしまうので、何も出来なかったという一言しか言わなかったんです。でも、娘の「猫ちゃんのブレスレットが無い。」という一言で、娘のブレスレットを盗んだだと~!ってキレちゃうんです。ちょっと面白いでしょ。

 

 

で、強盗の腕のタトゥーを目印に探して行くと、犯人に行き着くのですが、まぁ、普通の弱い一般人だったので、仕方なく路線バスで家に帰ってくるんですけど、たまたま、そのバスで、悪い奴らに出くわすんです。もー、マジで偶然の出来事なんです。だけど、家族からの白い目と、猫ちゃんのブレスが見つからなかった事がムカついていて、その悪い奴らにキレちゃうんですよ。久しぶりの戦いだから、ちょっとやられちゃったりもするんだけど、バスの内部がぐちゃぐちゃになるほどやり合っちゃうんです。うーん、楽しそうだった。

 

でね、そのやっちゃった相手の中に、ロシアンマフィアの関係者がいて、大事になっちゃうんです。もー、それ以上は、さすがに細かく書かないけど、本当に楽しいです。この、緊急事態宣言で家に籠って、モヤモヤしている気持ちがスカッとするほど、やっちゃってくれます。大金もバンバン燃やしてくれちゃうし、敵もバンバン殺してくれちゃいます。残酷なんて気持ちは吹き飛んで、もう、ギャグを観ているような気持ちになっちゃうほど、気持ちよくなりますよ。映画くらい、好き勝手して、悪い奴らを粛清してくれなきゃ、やってらんないでしょ。

 

 

このハッチ役のボブ・オデンカーク、カッコ良かったです。主演作を知らないんだけど、よく映画に出てますよね。今回は、昔の経歴を隠して生きる強いオッサンってことで、カッコ良かったです。ハッチの父親デビッドは、クリストファー・ロイドが演じていて、パパは元FBIなんですよ。そしてハッチの兄弟をラッパーの”RZA”が演じていて、3人とも戦闘が大好物で、楽しそうに戦います。いやぁ、この戦いは見ものでした。

 

この映画は「ジョン・ウィック」のチームが集まって作ったらしく、あのアクションを彷彿とさせるほどの戦いを見せてくれます。やっぱり見せ方が上手いです。ホント、ガッツリとアクションを楽しませてくれるので、これは、今のストレスが溜まった私たちには大好物の映画でした。

 

 

私は、この映画、超!超!お薦めしたいと思います。相変わらず、昔、特殊部隊だったっていう前置きの設定ですが、そのありきたりの設定を吹き飛ばす程、面白いです。上手く出来ていますし、私が一番お気に入りなのは、恨みや復讐のようなドロドロではなく、たまたまバスで喧嘩しちゃった事が大騒動になっちゃったっていうところが、何とも楽しくて、大好きです。コロナ禍で外にも出れず、悶々とした中に、スカッとさせてくれる映画って、イイでしょ。本当にありがたいです。これを観て、スッキリして、また明日から、家で大人しくしましょうねって感じですかね。ぜひ、観に行ってみてください。

ぜひ、楽しんできてくださいね。カメ

 

 

「Mr.ノーバディ」