「2gether THE MOVIE」素敵な恋愛映画です。ジェンダーレスが進んだタイは素晴らしい | ゆきがめのシネマ。劇場に映画を観に行こっ!!

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観てきた映画、全部、語っちゃいます!ほとんど1日に1本は観ているかな。映画祭も大好きで色々な映画祭に参加してみてます。最近は、演劇も好きで、良く観に行っていますよ。お気軽にコメントしてください。
スミマセンが、ペタの受付を一時中断しています。ごめんなさい。

「2gether THE MOVIE」を観てきました。

 

ストーリーは、

かわいい女の子とのバラ色の学園生活を夢見ていたタインは、ある日、同級生の男子グリーンから告白される。グリーンの猛アプローチに困り果てたタインは、友人たちの勧めでニセの彼氏を作るという作戦を立てる。ニセ彼氏の候補として狙いを定めたのは、学園一のイケメンで人気者だが無愛想なサラワット。突然のタインからの依頼にサラワットはそっけない態度をとるが、それにはある理由があった。

というお話です。

 

 

はじまりは、“偽り”の関係のはずだった
互いに身支度を確認し合いながら、真新しいスーツに身を包むタインとサラワット。今日は、2人にとって新たな1ページが始まる特別な日。
出会った頃の思い出が、2人の胸に蘇る。

 

大学生になったタインは、友人とこれからの楽しい学園生活を夢見ていた。ある日、グリーンという同級生の男子に告白をされ、どんなに断っても、付きまとわれるようになってしまう。これでは、女子と出会う機会が無くなってしまうと思ったタインは、友人に相談すると、同級生のイケメン・サラワットに頼んで、付き合う振りをして貰って、グリーンを遠ざけたら良いのではないかとアドバイスされる。

 

 

学園内でもイケメンで人気の高いサラワットと付き合えば、グリーンも諦めるだろうと思ったタインは、サラワットの所へ行き、ニセ彼氏として付き合っている振りをして欲しいと頼み込む。最初は、取り合わないサラワットだったが、しつこいタインの願いに、仕方なく偽彼氏の振りをしてくれることになる。

 

実はサラワットには、タインの願いを聞き入れたくない理由があったのだ。しかし、タインに頼まれ、断れずにニセ彼氏になることを引き受けたのだった。サラワットが、このニセ彼氏にを引き受けたことにより、それからの二人の運命を変えていくことになって行く。

 

そして、今、二人はスーツに身を包み、未来に向かっての一歩を踏み出す。後は、映画を観てくださいね。

 

 

タイのBL恋愛映画でした。タイ映画は何度も観たことがあったのですが、BL恋愛映画は初めてだったので、こんなに面白いんだってことを初めて知りました。この映画、タイのTVドラマの総集編的な映画なのですが、うまく出来ていました。TVドラマを、確か以前にWOWOWで放送していたのですが、その頃は興味がなくて、観ていなかったんです。今回、映画で観て、ちょっとハマりそうです。


主人公のタインが大学に入学し、これから恋愛、遊び、勉強に励むぞーって喜んでいたら、ちょっと変わった男子生徒に付きまとわれて、付き合ってほしいといわれるのですが、タインは、女の子が好きなので断るんです。でも、諦めずにストーカーのように付きまとうので、困ったタインは、誰かと付き合えば諦めるだろうという友達の助言により、サラワットというイケメンで男女ともに人気者の彼に、付き合う振りをして欲しいと頼み込むというところから、ドラマは始まります。



 

まぁ、よくある恋愛映画のパターンではあるのですが、その振りが、現実になっていくというお話です。私、元々、BLと言われると、ちょっと引いてしまう感じがあったのですが、最近は慣れてきまして、少し平気になってきました。そして観始めましたら、なんか、ドロドロした部分は無くて、普通の恋愛として、タインとサラワットという二人の恋愛が描かれて行きました。

 

私、凄く驚いたのが、タイの学校などではジェンダーレスが進んでいて、男女でも、同性でも、まったく同じように恋愛をしていて、誰も、それを気にすることがないという様子でした。誰が付き合っていても、好きな者同士ならいいじゃないかという考え方に見えたんです。日本などとは大違いで、この映画を”BL”とかってジャンルに分けているのではなく、普通の恋愛映画として描いているようなんです。日本って、今もまだ、”BL”とかって言っているでしょ。恥ずかしくなりました。BLという言葉が、既に差別になっていますよね。別に、男子同士だって、そこに愛があるのなら、特別視する必要はないのにね。ジェンダーに関して、日本って遅れているなぁと思いました。



 

この映画、本当に普通の恋愛映画なのですが、とにかく、主演の二人がイケメンなんですよ。もー、カッコイイんです。美しい二人の恋愛映画なので、観ていて、本当に幸せなんです。それに、お互いが素直になって、告白するまでは、どの恋愛映画でもあるように、紆余曲折あって、ドキドキ、ハラハラ、切なかったり、悲しくなったり、嬉しくなったり、面白いんです。日本の高校生の青春ドラマなんて観るよりも、よっぽど、よく出来ているし、素敵な場面がいっぱいあるんです。

 

映画の舞台は、大学なのですが、タイの大学って、日本の高校みたいなんです。制服のようなものがあったり、クラブ活動のようなものをしていたり、日本の大学だと、もっと自由な感じで、サークルはあるけど、ちょっとビジネスっぽいでしょ。でも、タイの大学では、クラブ活動って感じなんですよ。ちょっと幼い感じに見えました。

 

 

色々な驚くようなことが沢山ありましたが、やっぱり、この映画で驚いたのは、タイのジェンダーレスの現状かな。こんなにも普通に、性別関係なく付き合って、例えば、昨日まで男子と付き合っていたと思ったら、今度は女子と付き合っていたりして、それが、別に変わっているという目で見られたりすることは一切無いんです。そして、驚いたのが、同性同士で付き合っていても、両親とかも、それほど心配せず、受け入れているんです。素敵な国だなぁと思いました。別に、それぞれに何かがあって、好きになったなら、同性だろうと、異性だろうと、関係ありませんよね。そんな意識を持っているタイという国を尊敬しました。日本は恥ずかしいです。

 

だから、この映画、普通の恋愛映画です。たまたま、男性同士が付き合いますけど、それ以外は、何も変わりません。日本のドロドロしたようなBL特有の雰囲気はなく、本当に素敵な恋愛映画になっています。なので、とっても”キュン”とするし、映画の中の主人公と一緒に悲しんだり、楽しんだり出来て、誰が見ても楽しめる恋愛映画となっています。

 

 

本当は、詳しい内容も書きたいんだけど、TVドラマに新しい映像を足してあるらしく、この映画は、まだ本国タイでもコロナ禍で劇場上映が始まっていない関係で、新しい映像部分については書かないでくださいという注意書きが最初に出るんです。でも、私はTVドラマを観ていないので、どの部分が新しい映像なのか判らず、選んで内容を書くことが出来ないんです。なので、詳しい解説はやめておきますね。タイのファンの方々に申し訳ないので。

いやぁ、でも、コロナ禍でなかったら、日本でイベントとかをやったりして、この映画、盛り上がっただろうなぁ。だって、主演のお二人、本当にイケメンですもん。サラワット役のブライトさんは、目鼻がくっきりした感じで、ちょっと北村君系かしら。タイン役のウィンさんは、さっぱり系の優しい感じで、竜星君系かな。そんなお二人の恋愛映画なので、美しくならないわけがない。もー、素敵でした。

 

 

私は、この映画、超!超!超!お薦めしたいと思います。きっと、BL映画なんてと思っている方もいらっしゃると思いますが、この映画はBL映画ではありません。普通の恋愛映画です。たまたま、男性同士になっただけという感じなんです。なので、お時間があったら、興味を持って欲しいな。タイのように、ジェンダーレスの世界になったら素敵だろうなぁと思えた作品でした。ぜひ、観に行ってみてください。

ぜひ、楽しんできてくださいね。カメ

 

 

「2gether THE MOVIE」