「コンティニュー」を観てきました。
ストーリーは、
元デルタフォース特殊部隊員のロイは、毎朝、目覚めた瞬間に謎の殺し屋に襲われ、殺される日を繰り返していた。銃で撃たれ、爆弾で吹き飛ばされ、刃物で刺され、何度殺されても生き返るロイは、生と死のループを繰り返し、同じ1日を無限に生きていた。死のループから抜け出すために何度もトライ&コンティニューを重ねる中、科学者である元妻からタイムループの鍵を握る手掛かりをつかむ。真実を暴き、元妻と息子を救うため、自ら殺し屋集団のもとに出向いたロイは、計画の責任者である軍属科学者ヴェンター大佐の居場所を突き止めていく。
というお話です。
朝目覚めた瞬間から謎の殺し屋に襲われ殺される元デルタフォース特殊部隊員のロイ。既に200回以上は同じことをしている。銃で撃たれることもあれば、爆弾で吹き飛ばされることもある。首を切られることもあれば、刃物で刺されることもある。ところが何度殺されても生き返り、同じ1日を繰り返している。
いつからこうなった?と考えるのだが、もう、よく解らない。元妻に呼び出され、元妻の研究所の警備員になる面接を受けている時に、彼女の上司に文句を言われ、何かがあるようだったが、そのまま外に連れ出されたことは覚えている。
死のループから抜けだすために何度もトライ&エラーを重ねる中、ある場面で、科学者である元妻からタイムループの鍵を握る極秘計画「コードネーム”オシリス“」の手掛かりが伝えられる。ロイは真実を暴くため、危機に見舞われているらしい元妻を救うため、今度は自ら殺し屋集団の元に出向き追い詰め、計画の責任者である軍属科学者ヴェンター大佐の居場所を突き止めていく。
何度も同じことを繰り返すので、一番良い方法を見つけては、先に進んで行けばよい。何百回も続けていれば、必ず方法は見つかってくるのだった。敵が強ければ、こちらも訓練をすれば良いだけの事。達人になってから挑めば、必ず勝てるはずだ。そして、何人もの殺し屋を撃破し、先へ先へ進んで、妻の研究所へ忍び込むまでは来ることが出来た。しかし、元妻だけでなく、自分の息子まで危険にさらされている事を知り、今度は息子も助けなければと動き出す。
何処までも終わらないこのタイムループを抜け出し、明日にたどり着くことはできるのか。後は、映画を観てくださいね。
この映画、私は面白かった~と思いました。良くあるタイムループものではあるのですが、ゲーム仕立てになっていて、何度も戦って、どんどんキャラが強くなっていくように描いているんです。普通の映画なら、数えるほどでクリアが出来て、次のステージに行くようになると思うんだけど、この映画はリアルを追求していて、敵が強いから、もう、何度も何度も、同じ所を戦うんです。もう、始まった時に、既に100回以上は戦っていて、その後も数えきれないほど、クリアする為に戦うんです。
主人公のロイは元特殊部隊で、強いんですね。元妻ジェマは、科学者で、それも天才らしく、時空を捻じ曲げるらしい機械を作っているんです。それを使えば世界を滅ぼすことも出来て、彼女の上司のヴェンター大佐がそれを狙っているんです。世界を滅ぼさないためにも、ヴェンター大佐を倒して、機械を悪い方向に使わせないようにしないといけないって事で、ロイを使って、何度もループをさせて、崩壊を止めようとするんです。
でも、ここでおかしいと思いませんか?そんなに危ない機械なら、ジェマが作らなきゃいいですよね。途中で壊してしまえば良いのに、マッドサイエンティストなのか、作っちゃうんですよ。で、元夫ロイをその機械の餌食にしてしまう。酷い元妻です。いくらロイにムカついていたとしても、これは酷いんじゃないの?だって、ロイは振り回されてるだけで、それまで何の関わりも無かったんですよ。このループに利用されて、良かったのは、子供との関係だけじゃないかな?可哀想なロイ。
ロイは、朝起きた時点から、殺し屋に襲われ、何度も殺されて、同じ朝を迎えるんです。タイムループものでもあり、何となく亜人っぽい感じもありました。途中で、もう、戦うのも嫌になって、ずーっと寝たままとかする場面もあるんだけど、その気持ち解るなぁと思いました。時々、ゲームをしていて、どうしても行き詰ると、そこで放置しちゃうでしょ。そんな感じなんです。
何度も死んで、色々なパターンを試して、一番良い方法を見つけて先に進んで行き、随分と先までクリアしていくんです。あまりにも気持ちよく死んでくれるので、残酷なシーンでも楽しくなっちゃうんですよねぇ。困っちゃいます。敵に、アジア系女性の”観音”って殺し屋が出てくるのですが、この彼女との戦いが面白かったな。敵が強すぎて負けるので、ミシェル・ヨー演じる剣術の師範に何度も教わって、レベルを上げてから戦いに行くという、マジでゲームでやっている事を映画の中でするので、笑っちゃいました。そうなのよ、地味に訓練を重ねて、レベルを上げてからじゃないと、敵に勝てないのよねぇ。
ロイ役のフランク・グリロが良かったわぁ。ちょっとキタな系のオッサンなんだけど、これがカッコイイのよ。アベンジャーズに出ていたらしいのですが、私、顔は知っていても、アベンジャーズの役は知らなかったな。ま、カッコイイんです。
敵のヴェンター大佐をメル・ギブソンが演じているのですが全く活躍する場面が無く、それまでの何度も繰り返す敵との戦いが凄いから、メルとの戦いなんて、あっという間で、弱いなぁ~って感じでした。もっと手ごわいかと思っていたのに、チョロかったですね。この役、メルで無くても良いと思うなぁ。ま、元妻役がナオミ・ワッツだし、バランス的にそうしたのかな?他にも、ロイが通う飲み屋のバーテンとか、警備機器に詳しい友人とかも、知っている俳優さんが出演していて楽しめました。
主人公のロイが、とっても軽い性格で、どんな困難にも楽しそうに向かって行くので、観ていて楽しいです。戦い方もカッコいいし、アクションも派手で、娯楽作品としては、よく出来ていると思いました。でも、話の詳しい内容はツッコミどころが多く、量子を使って時間を戻す機械を作ったという設定なんだけど、1日だけロイがループするって事に繋がらなくて、どーも納得が出来ませんでした。量子を使えば何でも出来ると思っちゃダメなんだけどなぁ。ま、楽しいからあまり考えないで観れば良いんですけどね。
私は、この映画、超!お薦めしたいと思います。SFアクション映画としては、とっても面白いと思います。カッコイイし、楽しいので、これは、良いんじゃないかな。軽く友達と楽しむには持ってこいの作品だと思います。ぜひ、観に行ってみてください。
ぜひ、楽しんできてくださいね。
「コンティニュー」