「アオラレ」を観てきました。
ストーリーは、
寝坊してあわてて息子を学校へ送りながら仕事へと向かう美容師のレイチェル。車を運転する彼女は信号待ちで止まるが、信号が青になっても前の車が発進しようとしない。クラクションを強く鳴らしても動じないため、レイチェルは追い越すが、つけてきた男から「運転マナーがなっていない」と注意されてしまう。謝罪を求める男を拒絶し、息子を無事に学校に送り届けたレイチェルだったが、ガソリンスタンドの売店でさっきの男に尾けられていることに気づく。そして・・・。
というお話です。
美容師のレイチェルは今日も朝寝坊。あわてて息子のカイルを学校へ送りながら仕事へと向かうが、高速道路は大渋滞。度重なる遅刻により、クビとなってしまう。ただでさえ、夫との離婚問題で頭が痛いのに、その上、お客まで失くしてしまうとはと、最悪の気分のまま高速を降りて下道を走る。信号待ちで止まると、前の車は青になっても発進しない。クラクションを強く鳴らすがまだ動かない。
イラついたレイチェルが脇から追い越すと、ドライバーの男が横に追いついてきて「運転マナーがなっていない」と言う。レイチェルに謝罪を求めるが、彼女は拒絶して車を出してしまう。
逃げるように走り、息子を学校に送り届けたものの、ガソリンスタンドの売店でさっきの男に尾けられていることに気づく。店員は「あおり運転の常習犯よ」と警告。車に戻ったレイチェルはある異変に気付いた。が、時すでに遅し。何処まで走っても、男の車が付いてきて、挙句の果て、追突までしてくる。
警察に連絡しようとすると、携帯電話が無くなっている事に気が付く。横を見ると、あの男が自分のスマホを持っていた。さっき、ガソリンスタンドで降りた時に盗まれたのだ。そして、見知らぬ携帯電話が自分の車に置いてあり、その電話が鳴る。出てみると、あの男からの電話だった。信じられない執念に駆り立てられた男の“あおり運転”が、ノンストップで始まってしまう。後は、映画を観てくださいね。
この映画、怖い映画でした。普通の人が突然に直面するかもしれない出来事なので、本当に怖いと思います。普通に車を運転していても、もしかして、ちょっとしたことで目を付けられて、ここまでやられてしまったら、もうどうしようもないですよ。
確かに、最初は車のクラクションを強く鳴らしてしまったのが悪いかもしれません。でも、あの状態でしたら、あれくらいクラクションを鳴らされても仕方がないと思いました。だって、信号が変わっても、全く進む気配が無く、また信号が赤に変わってしまいそうになっていたんですから。誰もが急いでいる朝なら、進まなかったのが悪いと思います。それを根に持たれて、いつまでも嫌がらせをされて、挙句の果てに殺人までって、酷過ぎるでしょ。
最初は、クラクションを優しく鳴らすべきだと言われ、言い方も優しいので、そんなに悪い奴じゃないかもと思うんです。その注意喚起に対して、スミマセンでしたと言っていたなら、問題が無かったのだと思います。でも、主人公のレイチェルは謝らないんです。信号で進まなかったのが悪いんだからと考えて、突っぱねるんです。それも酷いですよね。いくら機嫌が悪かったからと言って、優しく鳴らしなさいよって注意されて、うるせーよって感じで返したら、そりゃ、ムカつきますよ。相手も悪いけど、強くクラクションを鳴らしたのは失礼なんだから、謝るべきです。でも、謝らないから、酷い事になって行くんです。
ここら辺のレイチェルの性格の悪さが、彼女の運の悪さを呼び込んでいるのかなと思いました。この映画を観る限り、彼女は、離婚申請をしていて、仕事もクビになりという状態なんです。車を急いで走らせていたのは、彼女が寝坊したからであり、仕事のクビもお客様に時間にルーズ過ぎると言われたせいであり、自分のせいなのに、機嫌を悪くして、人に謝らないというのは、やっぱりダメでしょ。相手もある事なんだから、信号で進まなかったことが迷惑だったと訴えて良いけど、自分がクラクションを強く鳴らした部分に関しては、悪かったと謝るべきだと思いました。
この謎の男は、離婚した元妻の家に押し入って家族を殺し、家に火をつけて、逃げてきたところなんです。どうしてそこまですることに至ったのかは描かれていませんでしたが、精神安定剤らしきものを飲んでいたので、悩んで苦しんでの事なのでしょう。その逃げている途中で、レイチェルにクラクションを鳴らされたので、既に興奮して頭がパニックになっている状態の時に、怒りが爆発してしまったんでしょうね。レイチェルは、本当に運の悪い女性です。まぁ、自業自得なのかもしれませんが。
何処までも追って来て、凄くしつこいんです。途中でスマホを盗まれて、その代わりに男はガラケーを車に置いて行き、電話をかけてきて、レイチェルを脅していくんです。スマホを盗んで、レイチェルの情報を調べられてしまうのですが、パスワードをかけていなかったのかしら。凄く不思議でした。家の住所も、家族も、メール内容も、何もかも見られてしまっているんですよ。おかしいでしょ。約束をしていた弁護士のところへ、レイチェルよりも先に行って、その弁護士に酷い事をするとか、自宅に入られて家族に酷い事をするとか、あまり書けませんが、まぁ、酷かったです。
警察に連絡をするのですが、警察が来るまでにやられてしまいそうで、逃げて逃げて、大騒ぎでした。途中で警察にも遭うのですが、男のせいで警察車はトレーラーに潰されてしまったり、いくつもの車が事故にあって、何人死んだんだろう。もー、恐ろしいほど、大量殺人になっていたと思います。途中で笑ってしまうほど、殺しちゃってるんです。
途中で、警察が間に合う場面もあり、銃で撃たれたりするけど、それでもレイチェルを追ってくるという、恐ろしい執念で、もう、貞子バリでした。貞子が憑りついていたのかもしれません。恐ろしかったです。
内容としては、本当にこれだけなので、そのドキドキハラハラが最初から最後まで、ずーっと続くというのが、凄くストレスですが、凄く面白いんです。そこらの簡単なホラーよりも怖いですよ。樹海に入ったり、箱を持ったりするよりも、断然、この映画の方が怖いです。人間の怖さを、良く描いていたと思いました。ちょっと、「ヒッチャー」っぽいかな。「激突」にも似ているかな。最後に、ラッセル・クロウ、もう痩せないのかしら。酷い体型になっていて、メタボだと思うなぁ。病気は大丈夫なのかな?
私は、この映画、超!お薦めしたいと思います。スリリングな展開に恐怖がMAXになります。スマホにパスワードが無かったりなど、少し、ん??という場面もありますが、辻褄が合っていなくても、その追ってくる怖さでそんな事にツッコミ入れている場合じゃなくなるんです。うーん、凄いストレスだった。恐かったです。これを観て、安全運転をしようと再確認しましょうね。ぜひ、観に行ってみてください。
ぜひ、楽しんできてくださいね。
「アオラレ」