「五月の花嫁学校」パリの五月革命により花嫁学校がフランスから消えた時代を描いています。 | ゆきがめのシネマ。劇場に映画を観に行こっ!!

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「五月の花嫁学校」を観てきました。

 

ストーリーは、

1967年。フランスのアルザス地方にある花嫁学校、ヴァン・デル・ベック家政学校には今年も18人の少女たちが入学してきた。経営者である夫の突然の死をきっかけに、校長のポーレットは学校が破産寸前であることを知る。なんとか窮地から抜け出そうと奔走する中、パリで5月革命が勃発する。

というお話です。

 

 

1967年。美しい街並みとぶどう畑で有名なフランスのアルザス地方。小さな村にあるヴァン・デル・ベック家政学校に、18人の少女たちが入学した。校長はピンクのスーツを粋に着こなすポーレット。経営者は夫のロベールだ。講師陣は迷信を信じる修道女、マリー=テレーズと、ポートレットの義理の妹で料理長のジルベルト。

2年間で完璧な主婦に変身させる授業は、女性解放運動の風を感じる少女たちには時代遅れで、納得できないことばかり。美容師になりたい、法律を勉強したい、親が決めた結婚なんてしたくないと反発しながらも、お金も学歴もない彼女たちは大人の決めた道に進むしかなかった。



 

ある日、莫大な隠れ借金を遺してロベールが急死してしまう。日々、夫の事業を支え、夜のお勤めにも渋々おつきあいしていたのに、こんなひどい仕打ちが待っていたとは。ポーレットは破産寸前の学校を救うために、取引先の銀行に駆け込む。

そこで待ち構えていたのは、第2次世界大戦で彼女と死に別れたはずの恋人、アンドレだった。30年振りの再会に興奮を隠せない彼はウルトラC級の解決法を提案。ポーレットを破産危機から救出し、心の奥にしまっていた情熱に火をつけたのだった。

学校再建に必死なポーレットは経営を学ぶうちに、ロベールが前時代的な考えで自分とジルベルトを家に縛り付けていたことに気づく。そして、ある生徒の1人が起こしたトラブルをきっかけに、ポーレットと生徒たちは自分らしい生き方に目覚めていくのだった。



 

折しもパリを始めフランス全土では、社会変革を求める五月革命が勃発し、大混乱に陥っていた。ポーレット率いる新生ヴァン・デル・ベック家政学校の運命はどうなるのか。(公式HPより)後は、映画を観てくださいね。

 

まだまだ男性上位で、女性は男性に仕えるものだと思われていた時代の花嫁学校。良妻賢母を作る学校らしいです。現代からは、はぁ?という感じですが、この時代は、こんな事を真面目にやっていたんでしょうね。笑ってしまいます。まぁ、私も料理学校に行ったりしていたんですけどね。でも、夫の為に料理を習った訳じゃないから、そこら辺は違うのかな。


 

主人公のポーレットは、花嫁学校の校長をしているのですが、経営者は夫なんです。夫は、妻に学校の仕事をさせて、自分は何もせずにぼーっとしているだけ。経営者としての能力も無くて、借金も膨らんでいました。酷いでしょ。こういう奴、いるよねぇ。元々はお金持ちの家だったんだろうけど、能力が無いから時代に合わせようという気も無く、ただ、妻にやらせて、自分の世話もさせて、いい様に女性を使って楽していただけなんです。そういう時代だったとは思うけど、やっぱりムカつきました。

 

学校では、夫の為に尽くしてという事を教えて行くのですが、パリでは社会改革の嵐が吹き荒れていて、その情報も入ってくるんです。若い女性たちは、そんな時代なのに、なんで自分たちはこんな事をやらされなくちゃいけないんだろうと、不思議に思いながら、学校で学んでいます。でも、夜に抜け出して男性に逢いに行ったり、同性が気になったりと、古い考えを押し付けられながらも、彼女たちは新しい時代に目を向けているんです。そして、ポーレットや他の先生たちも、これは違うと思い始めているんです。

 

 

そんな時に、突然、ポーレットの夫が亡くなり、学校の経営も見なければならなくなったポーレットが銀行に行くと、とんでもない借金を夫が作っていたことを知り、驚きます。でも、その銀行で、実は、30年前に別れた恋人に再会します。うーん、調子が良いけど、まぁ、フランス映画だからね。

 

ポーレットは、生徒たちには夫のいう事を聞き、不貞はダメと言っておきながら、自分は昔の恋人に再会してドキドキして、夫は亡くなったと言っても、簡単に次の男に行くなんてと頭の中は、モヤモヤしてしまいます。このままでよいのか、自分の欲望通りに恋人のアンドレの元に行くべきか、凄く悩むんです。それに、夫との生活で、ずっと窮屈な生活をしてきたから、結婚というものに嫌気もさしているんです。

 

 

そんなポーレットの思いなんて関係無く、アンドレは突っ走って、彼女に強引に詰め寄って行きます。アンドレは、前の夫とは違い、自分で料理もするし、お互いを尊重するという考えの持ち主で、その思いを何度も伝えることにより、ポーレットの心も和らいでいきます。

 

まぁ、ちょっと昔の時代のラブコメディと思っていただければ、その通りのお話でして、ちょっと疲れる部分もあるけれど、まぁ、観て笑えるかなという映画でした。ジュリエット・ビノシュが主演ですし、ヨランダ・モロー、ノエミ・ルヴォウスキーが教師役で出演していて、楽しく笑わせてくれます。でも、やっぱりB級感は否めないかな。凄く面白いとは言い難い内容ですし、進み方でした。こんなもんだって感じかしら。

 

 

私は、この映画、お薦めしたいと思います。フランス映画が好きな方には、この程度のお話でも、楽しんでいただけるかなと思います。でも、ちょっと物足りないと思うかもしれません。内容が内容ですし、イマイチ、盛り上がりに欠けるんです。途中から、変なミュージカル風になったりするので、その辺りは疲れちゃうかな。まぁ、フランス映画を楽しむという点では、良いと思います。ぜひ、観に行ってみてください。

ぜひ、楽しんできてくださいね。カメ

 

 

「五月の花嫁学校」