「地獄の花園」を観てきました。
ストーリーは、
ごく普通のOL生活を送っているかのように見える直子。しかしその裏では社内の派閥争いをかけ、OLたちが日々ケンカに明け暮れていた。ある日、中途採用されたOL・蘭と直子は一緒にカフェめぐりをするなど友情を深めていくが、蘭の正体はスカジャンがトレードマークのカリスマヤンキーOLだった。蘭の入社をきっかけに、直子の会社が全国のOLたちのターゲットになってしまい・・・。
というお話です。
真面目に働き、日本の経済を支える日本のOLたち。花園のようにも見える華やかな彼女たちの職場では、地獄のような派閥争いが裏で行われていた。素敵なOLライフを夢見る普通のOL直子。彼女の職場である(株)三富士も、日々、派閥争いが行われていた。営業課の派閥トップ佐竹は、開発課の派閥トップ朱里との戦いで敗れ、朱里の傘下に入った。そして朱里は製造部の悦子とのタイマンに敗れ、悦子が三富士のトップとなり、この3人が三富士の三大勢力と呼ばれていた。
ある日、中途採用で北条蘭が入社してくる。蘭は、伝説のヤンキーOLであり、一気に三富士の勢力を束ねて行った。あまりにも強い蘭は有名になり、全国の会社のOLから狙われるようになる。そんな蘭と同じ課だった直子は、彼女と仲良くなり、ランチを一緒にしたり、帰りにお茶をしたりするのだが、派閥関係には全く関わらないと決めていた。
ある日、一人で暗い道を歩いていた直子は、突然に後ろから襲われ、拉致られてしまう。蘭と仲が良いという事を知られ、人質として捕まってしまったのだ。拉致した相手は、(株)トムスンのOL・赤城。
蘭は、赤城から「直子を助けたければ一人で来い」という連絡を受け取るが、悦子、朱里、紫織は一緒に行くという。しかし、蘭は一人で行くと言って、単身で(株)トムスンの待つ場所へと向かう。敵は、大勢で待ち受けており、どう考えても一人では太刀打ちできない。直子は、蘭の事を心配するのだが、イスに拘束されていて身動きが出来ない。はたして、蘭は直子を助け出す事が出来るのか。そして、この戦いで、OL抗争は終結することが出来るのか。後は、映画を観てくださいね。
うん、笑いました。すんごく笑いました。とんでもない内容なんだけど、OLの日常をベースに描いているから、観ていると、凄く”あるある”があるんですよ。OLって、いつもつるんでるよね~とか、ダイエット話で盛り上がるよね~とか、全く意味の無い会話でも成り立つよね~とか、もー、その場にいたら、一緒に”そーなのそーなの!”とか、会話に混ざれそうなんですもん。
トムスンのOLを、遠藤さんや勝俣さん、丸山さん、松尾さんという男性が演じているのですが、これが凄い。観ていると、あー居る居る、そういうお局さんって感じで、本当にこんな女いるよなぁって思えるんです。私は、こういう人達を”おじさんのおばさん”って呼んでいます。おじさんに見えるおばさんって事なんですけど、本当にこういう人っているんですよねぇ。ちょっと驚いた。これ、作った人、良く見てるよなぁ。
永野芽郁さんと広瀬アリスさんが、普通のOLと最強OLとして仲が良くなるのですが、普段は可愛いのに怒るとスゲーなって感じに描かれていました。うん、良かったです。ギャップ萌えでしたよ。
内容に関してなんですが、普通のOLの直子が、蘭と仲良くなったことで、荒れるOL抗争に巻き込まれていくというのが、表向きのお話ね。表向きの良くあるストーリーを、直子の解説で進めて行くのですが、ある場面から、全く様相が変わっていくんです。え?っていう感じに変わっていき、これが裏ストーリーかぁ~って思うんです。でも、これだけでは終わらない。実は、もう一度、ひっくり返ります。まさか、そんな展開になるのかっていう話になり、ビックリします。
でね、少しだけネタバレなんだけど、最初の方で、あるイケメン男性が、OLに虐められている場面があるのですが、それを蘭が助けるんです。その男性、覚えておいてください。実は、とっても重要な役割を果たします。彼を忘れていると、最後に大笑いが出来ません。これ、重要です。
話が何度か転回するので、あまり感想が書けないんですよ。ネタバレになっちゃうでしょ。変わっていく内容を書いてしまったら面白くないから、最初の流れまでしか感想が書けないのよ。でも、何回も驚かされて、笑えて、楽しめるから良いでしょ。楽しめますよ。
遠藤さん演じるトムスンの赤城の後ろに、大物のOLである小池さん演じる地上最強OLの鬼丸がいるんです。その地上最強のOLの伝説っていうのが、もう、大笑い出来るんですよ。途中下車の旅をしながら、その地のOLを倒して行くとか、大きな会場(武道館みたいな。)で、24時間耐久タイマンをはって倒すとか、もう、何なんだ、その伝説っていうような伝説を、事細かに解説をしてくれます。小池さんだからこそ、そんなふざけたことをしても、不敵に笑って、カッコ良く見えてしまうところが、凄いなぁと思いました。やっぱり小池さん、上手いし、素敵ですよね。地上最強のOLは、最高でした。
そうそう、そういえば、地上最古のOLっていう人が出てきました。誰かは、映画で観て欲しいけど、それにも笑ったなぁ。最古のOLって何なんだ。あまりにも唐突な紹介で、笑いました。
真面目な話ですが、最強のOLは、仕事も手際が良く正確で、抜け目がないって言うんですけど、確かにそうだなと思います。本当に見ていると、同じ書類を作るのでも、1時間で作る人と、5時間くらいかかって作る人といるんですよね。で、1時間で作った書類の方が綺麗で解りやすいという事がほとんどです。それは、学歴に関係なく、頭脳が良いんですよね。
会社でも、頭脳が良い人が上に立ってくれれば良いんだけど、学歴だけで頭の悪い奴が出世するから、みんな上司に恵まれないって嘆くことになるのだと思います。手際が良く、一歩先を見て行動出来る上司だと、本当に部下はやる気になるし、助かりますよね。ホント、能無しの上司は拉致監禁して、ボコりたいと思うよなぁ。皆さん、気を付けましょうね。(笑)
この映画、私は、十分に笑ったので、超!お薦めしたいと思います。でも、ギャグコメディ映画なので、内容はほとんどありません。ためになるとか、感動するとかは無いかな。でも、スカッとするし、笑えるし、気分が良くなるので、ストレス発散にはなると思います。ぜひ、観に行ってみてください。
ぜひ、楽しんできてくださいね。
「地獄の花園」