「サマーフィルムにのって」青春ドラマ+SF?という感じですが熱い青春の中にほっこり暖かい部分も。 | ゆきがめのシネマ。劇場に映画を観に行こっ!!

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観てきた映画、全部、語っちゃいます!ほとんど1日に1本は観ているかな。映画祭も大好きで色々な映画祭に参加してみてます。最近は、演劇も好きで、良く観に行っていますよ。お気軽にコメントしてください。
スミマセンが、ペタの受付を一時中断しています。ごめんなさい。

「サマーフィルムにのって」をFan’s Voiceさんの(@fansvoicejp) 独占オンライン試写会で観ました。

 

ストーリーは、

高校3年生ハダシは時代劇映画が大好きだが、所属する映画部で作るのはキラキラとした青春映画ばかり。自分の撮りたい時代劇がなかなか作れずくすぶっていたハダシの前に、武士役にぴったりの理想的な男子、凛太郎が現れる。彼との出会いに運命を感じたハダシは、幼なじみのビート板とブルーハワイを巻き込み、個性豊かなスタッフを集めて映画制作に乗り出す。文化祭での上映を目指して順調に制作を進めていくハダシたちだったが、実は凛太郎の正体は未来からタイムトラベルしてきた未来人で・・・。

というお話です。

 

 

勝新を敬愛する高校3年生のハダシ。
キラキラ恋愛映画ばかりの映画部では、撮りたい時代劇を作れずにくすぶっていた。自分が描いた時代劇の脚本は採用されなかったが、友人は凄く面白がってくれている。出来れば時代劇を自分で撮りたいと思っていた。

そんなある日、彼女の前に現れたのは武士役にぴったりな凛太郎。彼に声をかけ、主役をやって欲しいと口説き落とし、すぐさま他の役の個性豊かな仲間を集め出したハダシは、「打倒ラブコメ!」を掲げ文化祭でのゲリラ上映を目指すことに。

青春全てをかけて映画を作り始めたハダシは、友人の”ビート板”と”ブルーハワイ”の協力を受けて、ゴリゴリの時代劇を作り始める。まるで大好きな勝新を復活させるがごとく。

映画撮影は佳境へ入り、ハダシは納得がいくまで撮影をくり返すのだが、どうしても自分の望む映像になっていかない。思い起こすと、先日、凛太郎から「自分は未来から来たタイムトラベラーだ。」という告白を聞いてからだった。

ハダシは自分の、凛太郎へほのかな恋心に気が付き慌ててしまい、どうしたら良いのか分らなくなってしまう。そして・・・。後は、映画を観てくださいね。

 

気持ちの良い青春ストーリーでした。”アルプススタンドのはしの方”の子たちが、”映像研には手を出すな”をやっているような感じかな。足して割ったような感じに見えました。映画好きの高校生”ハダシ”は、映画部に所属しているのですが、時代劇好きなのは彼女だけ。みんな、ラブコメの映画が撮りたくて、ハダシだけ一人なんです。あ、でも、別に、孤立している訳ではなく、映画部の友人たちとは上手くやっているんですけどね。嫌々ながらラブコメの撮影に参加しているけど、頭の中は時代劇の事でいっぱい!

 

ある日、時代劇特集をしている近所の古い映画館で、時代劇好きな凛太郎に出会います。凛太郎はハダシの事を知っていて、ここで”あれ?”と謎が生まれますが、それは後からのお楽しみ。凛太郎は、ハダシの時代劇脚本の主人公にピッタリ。これは、絶対に彼で映画を撮りたい!と思ってしまったハダシは、猪突猛進っ!という感じで、凛太郎を口説き落とし、その敵役や、仲間たちをスカウトしまくります。それまで、どんよりしていた雰囲気が、ここから一気に加速してパワー全開になります。

 

文化祭に向けて、ハダシが描いた脚本を元に映画を撮り始めます。カメラはスマホで、イマドキでしょ。iPhoneで撮った映画とかが映画祭でかかるようになっているので、当たり前ですよね。ハダシも、そうやって映画を撮り始め、かき集めた仲間に演じて貰い、時代劇は着々と撮影されていきます。この辺りは、ホントに学生の文化祭用って感じで、素人ですよねぇ~って感じでした。でもね、殺陣は上手かったですよ。高校生の映画で、そこまで真剣に殺陣をやっているのは見たことがありません。素晴らしいと思いました。

 

時代劇の主人公を引き受ける凛太郎ですが、タイムトラベラーだと告白しまして、いきなり、話しの展開が変わっていきます。おいおい、SFかよって思いますよね。青春ドラマだったのに、いきなりSF映画になりまして、まるで「サマー・タイムマシン・ブルース」みたいでしょ。でもね、変な方向に曲がることなく、ちゃんと青春ドラマが続いて行くんです。ハダシと友人の”ビート板”と”ブルーハワイ”の青春は継続中なんですよ。その辺りが、ブレなくて面白いし、SF的要素が良い方向に向かせていくんです。

 

この友達の名前もイイでしょ。なんでそうなっているのか分からないけど、解らなくても全然イイんです。このままで馴染んで行くので、そういう雰囲気が良いなぁと思いました。不思議な温かさがあるんですよね。趣味が違っても、友達を大切にしている彼らは、素敵な仲間でした。

 

凛太郎が未来から、わざわざ文化祭に合わせてハダシの前に現れたのには、大きな理由があるんです。それはネタバレ出来ないけど、結構、映画好きには、ショッキングな秘密でした。うーん、時代はそんな方向に進んでしまうのかなぁ。残念です。謎は、最後までにちゃんと回収してあるし、未来の話がエッセンスになって、ハダシが自分の気持ちに気が付いたりするので、上手く脚本が出来ているなと思いました。とっても楽しめました。

 

 

私は、この映画、超!お薦めしたいと思います。私、主人公の元乃木坂の伊藤さんって、今回、初めてちゃんと拝見したのですが、顔がまん丸くて、幼い顔をしているので、25歳には見えませんね。可愛かったし、殺陣も上手かったです。演技は、うーん、こんなもんかな。凛太郎役の金子さんも、他の皆様も、高校生くらいに成りきっていて、面白かったです。ぜひ、観に行ってみてください。

ぜひ、楽しんできてくださいね。カメ

 

 

「サマーフィルムにのって」