「AVA/エヴァ」アクションの映像は美しいんだけど、ストーリーの出来はイマイチです。 | ゆきがめのシネマ。劇場に映画を観に行こっ!!

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観てきた映画、全部、語っちゃいます!ほとんど1日に1本は観ているかな。映画祭も大好きで色々な映画祭に参加してみてます。最近は、演劇も好きで、良く観に行っていますよ。お気軽にコメントしてください。
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「AVA/エヴァ」を観てきました。

 

ストーリーは、

圧倒的な戦闘能力を持つ暗殺者エヴァ。彼女は完璧に任務をこなしながらも常に「なぜ標的たちは殺されるのだろうか」という疑問を繰り返していた。ある日、エヴァは極秘の潜入任務に臨むが、組織から事前に与えられていた情報の誤りから、エヴァの正体に気づいた敵との銃撃戦へと突入してしまう。なんとか生き延びたエヴァは、自分を陥れようとしている存在を疑い、次第に組織に対して激しい不信感を抱くようになる。組織にとって危険因子となった彼女を始末しようとする殺し屋サイモンの魔の手がエヴァに迫っていた。

というお話です。

 

 

美しき暗殺者エヴァ。完璧な容姿と知性、そして圧倒的な戦闘能力。組織に命じられるまま完璧に任務をこなしながらも常に自問自答を繰り返していた、「なぜ標的たちは殺されるのだろうか」と。

 

ある日、エヴァは全組織員が注目する極秘の潜入任務に臨むが、組織から事前に与えられていた重要な情報に誤りがあり、そのことでエヴァの正体に気づいた敵と熾烈な銃撃戦になってしまう。辛くも生き延びたエヴァは、関係者の中に自分を陥れようとしている存在を疑い、次第に組織への激しい不信感を募らせていく。

 

 

エヴァは、上司であるデュークに情報が漏れていたと訴えるが、ちょっとした間違いだっただけだろうから、しばらく休むようにと言われ、故郷のボストンに帰ることにする。長い間、家族に逢っていなかったのだ。自宅に帰ると、エヴァの妹が一人で母親の面倒を見ており、父親の葬儀もすべて執り行ってくれていた。何年も帰らなかったエヴァに怒りをぶつける妹だが、一緒に母親が入院している病院へ行く。

 

エヴァは6年前、突然に家族の前から姿を消して、その後、半年に1度の連絡があるくらいで、会う事は無かった。成績優秀な学生だったころから一転、荒れた生活を送っていたエヴァは、ある理由で軍に入隊し、その能力を見出されて今の仕事に就いたのだ。姿を消す前に結婚まで考えていたマイケルは、今は妹の婚約者となっていた。ショックを受けるエヴァだったが、そんなエヴァの前に組織からの暗殺者が現れる。

 

 

暗殺者を簡単に片付けたエヴァは、暗殺者が持っていた銃をデュークに渡して調べて欲しいと頼む。デュークは、組織のサイモンが、エヴァが標的に対して疑問を持った事で危険因子と見なし、秘密裏に彼女を始末しようとしている事を知る。最強の殺し屋”サイモン”の魔の手がエヴァに迫っていた。そして・・・。後は、映画を観てくださいね。

 

ジェシカ・チャスティンのスパイアクション映画でして、彼女がカッコ良かったのは確かなのですが、ストーリーというか、内容がイマイチでしたね。スパイとしての組織との戦いを描くなら、もっとそちらを掘り下げるべきだし、家族との事を描くなら、そちらを掘り下げて、スパイの内容を薄くするべきだと思いました。どっちつかずなんですよ。だから、とっても薄っぺらく見えるんです。

 

 

エヴァは、最初の暗殺は簡単に終えて、次の潜入暗殺で失敗するんです。失敗した暗殺事件なんだけど、名前が一字違っていたから見つかったと言う事なんですよ。それくらいなら、いくらでも誤魔化せそうだし、直ぐに撃たれるなんて、とても不思議でした。

 

でね、暗殺者がターゲットに「何か悪い事をしたの?」と聞くのっておかしくありませんか?最初に暗殺者になる時に、組織に忠誠を誓って何も聞かないと約束をしているか、それとも、こういう目的で暗殺をして行くから仕事を引き受けるかどうかと聞かれて了承したから暗殺者になったんじゃないの?ただ、お金のために暗殺者だったとしても、仕事なんだから質問をするのはおかしいよね。


 

組織の立場からすれば、ターゲットに毎回質問している暗殺者なんて、危険人物だと思いますよ。だって、もしターゲットが、悪い事はしていなくてハメられたと訴えたら、殺すのを辞めちゃうかもしれない訳でしょ。暗殺されるということは、誰かに邪魔になったからで、それが必ずしも正義とは限らないでしょ。そんな事を、毎回、聞いているのでは、そりゃ、心配になりますよ。私も消そうと思うよなぁ。

 

エヴァが、家を出て暗殺者になったのには、理由があるんです。それが、家族との確執となって、結局、姿を消すことになったんだけど、確かに可哀想だったなって思いました。それは、家族を信頼出来なくなるよなぁと思うような事でした。まぁ、それで、最強の暗殺者になったんだから、それも良いのかな。

 

 

アクションは綺麗だし、テンポも良かったので、その部分は良かったと思うのですが、全体的なストーリーが問題だったと思います。もっと面白く出来たと思うんだけどなぁ。なんたって、コリン・ファレルが演じるサイモンの設定が、もう少し何とかならなかったのかしらと思います。

 

彼も暗殺者として強いのですが、組織のどの位置にいて、どうして師匠だったデュークの上司になったのか。何故、自分の娘まで暗殺者に仕立てたのか。サイモンを最狂という設定にしてくれたなら、ずる賢く立ち回って組織の幹部になり、娘を殺し屋にすることも理解出来たのですが、イヤに家族思いで、悪い事してるけど本当はイイ奴?って姿が、エヴァを殺す敵役として合わないんです。勿体なかったなぁ。コリンなら、十分に演じてくれただろうになぁ。

 

 

私は、この映画、まぁ、お薦めしたいと思います。ジェシカ・チャスティンのアクションが美しいので、その部分だけは褒めたいと思いました。でもね、ストーリーは、とてもなまっちょろくて、物足りないものでした。もっと、悪役が悪役らしく描かれれば良かったのに。途中で出てきた中国人の女の方が、よっぽどラスボスにして欲しかったよ。そんな感じの映画でした。ぜひ、観に行ってみてください。

ぜひ、楽しんできてくださいね。カメ

 

 

「AVA/エヴァ」