「ザ・スイッチ」他のホラー映画へのオマージュ部分が多くて、あまり目新しさはありません。 | ゆきがめのシネマ。劇場に映画を観に行こっ!!

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観てきた映画、全部、語っちゃいます!ほとんど1日に1本は観ているかな。映画祭も大好きで色々な映画祭に参加してみてます。最近は、演劇も好きで、良く観に行っていますよ。お気軽にコメントしてください。
スミマセンが、ペタの受付を一時中断しています。ごめんなさい。

「ザ・スイッチ」を観てきました。

 

ストーリーは、

家でも学校でも我慢を強いられる生活を送る冴えない女子高生のミリー。ある夜、アメフトの応援後に無人のグラウンドで母の迎えを待っていた彼女に、背後から指名手配犯の連続殺人鬼ブッチャーが忍び寄る。鳴り響く雷鳴とともにブッチャーに短剣を突き立てられたミリーだったが、その時、2人の身体が入れ替わってしまう。24時間以内に入れ替わりを解かなければ、二度と元の身体に戻れない。ミリーは新たな殺戮を企てるブッチャーを相手に、自分の身体を取り戻そうとするが・・・。

というお話です。

 

 

ミリーは、片思い中の同級生にも認識されない地味な高校生。1年前に父親を亡くし、母親がミリーに執着するようになってしまい家でも我慢をし、学校でも同級生の嫌がらせに我慢をする毎日を送っていた。

ある日、アメフトの応援をマスコットの着ぐるみでしていたミリー。試合が終わり、そのまま母親の迎えを待っていたのだが、いつになっても迎えに来ない。すると、目の前に大柄な男が現れる。昼間に指名手配犯の連続殺人鬼ブッチャーが学校近辺に現れたという情報が入っていたのだった。



 

驚いたミリーは、必死で逃げるが直ぐに追いつかれてしまい、押し倒されて短剣で刺されてしまう。肩を刺された瞬間、光が走り不思議な感覚に陥る。警察が駆けつけ、ミリーは助け出されるが、ブッチャーは逃げてしまう。

13日の金曜日の出来事にしては出来過ぎているが、ミリーは命を取り留め、家に帰って休むことにする。そして次の朝目覚めると、何故か身体が大きくなっているような。鏡を見ると、そこにはブッチャーの姿が。そう、ミリーとブッチャーの身体が入れ替わっていたのだ。



 

ミリーの身体となったブッチャーは、虐殺計画をまた始める。中年男姿のミリーは不思議な短剣の事を調べると、24時間以内に相手を刺して身体を入れ替えないと、一生元の姿に戻れないことを知る。親友に身体の入れ替わりを説明し、協力をして貰いながら、ミリーの身体のブッチャーを探し始めるのだが・・・。後は、映画を観てくださいね。

 

面白い映画なんだけど、設定が粗いなぁ~。ツッコミどころ満載なんですよ。入れ替わるのは、まぁ、最近流行りだしアリかもしれないけど、学園祭に現れる殺人鬼は20年も前の話だってことなのに、何故か今、ブッチャーが現れるし、その殺人鬼にプラスして、謎の短剣が現れて、儀式がどーのこーのだって言うんです。色々なお話のイイとこどりをしちゃってる感じなんです。

 

 

まず、お決まりの通り、主人公のミリーは、地味でいじめられっ子。その上、今回は母親がこれでもかって言うくらい娘にべったりなんです。雁字搦めっぽい感じのミリーは、不満が溜まりまくり。そんな時に、オッサンと入れ替わってしまい、不安はあってもそれなりに対処しており、何となく、それまでの不満を解消しているように見えました。慌てていたけど、でも、結構、楽しんでいたんじゃないかな。

 

ブッチャーなのですが、最初から殺人鬼だったのだろうと思うけど、謎の短剣に引き寄せられてそれを手にして、ミリーを刺したんだと思うんです。でもね、短剣が殺人鬼に自分を使わせるメリットが一切見つからないんですよ。儀式が失敗すると入れ替わると言っていたけど、成功するとどうなるのかしらね。そこら辺も一切明かされていないので、全くの謎なんです。儀式が成功すれば、短剣の意志が人間に入って、短剣は身体を手に入れるというなら、操るメリットはあると思うけどね。まぁ、解らないので、どうしようもありません。あとね、お面も付けていたんだけど、それは只の飾りだったのかしら。ジェイソンを意識してだと思うけど、そんなに意味が無かったと思いました。

 

 

この映画の上手いと思ったところは、ブッチャーとミリーが入れ替わるでしょ。ブッチャーは大男で怪力なんだけど、ミリーは非力なのよ。そんなミリーの身体で虐殺を始めるから、凄く苦労するのよ。ブッチャーの身体の時なら苦労しなかったんだろうけど、男性に抵抗されたらひとたまりもないから、簡単に殺せないってところが、よく出来ているなと思いました。その辺りは現実的だったかな。

 

ま、でも、どこかで観た様な場面の連続で、目新しさはありませんでした。久しぶりにジェイソンを観たなぁ~って気持ちになったんだけど、ジェイソンじゃないのよねって感じかな。虐殺部分は、確かに残酷ではあるけど、既にほかのホラーを観ている方々には、ちょっと物足りないくらいじゃないかと思います。あのドキドキする感じが、少ないんですよ。もっと、見たことが無いような殺し方をしてくれたらドキドキするんだろうけど、今回は見たことあるような場面ばかりだったかな。


 

クリストファー・ランドン監督は、「ハッピー・デス・デイ」で人気になったんだと思うけど、あの作品はあんなに面白かったのに、今回は、ちょっと弱かったかな。色々なホラー映画のオマージュなのかもしれないけど、ホラーばかりは、以前に観たような映像は面白くないんですよ。やっぱり、新しい怖さを描いてくれないと物足りなくなっちゃうんです。もっと、怖さが欲しかったなぁ。

 

殺人鬼の容姿で女子高生になるので、ヴィンス・ヴォーンが、めっちゃ可愛い女子高生を演じていて、笑えました。あのドラマ「天国と地獄」を彷彿とさせるような入れ替わりが観れて、その部分は面白いです。女子高生のミリーがワイルドで下品になるのは、それほど珍しくないんだけど、やっぱりオッサンのブッチャーが”私を信じて!”とか言っちゃうと、やっぱり笑えました。もー、モジモジすんなよっ!て感じでした。

 

 

私は、この映画、お薦めしたいと思います。どこかで観た様なホラー映画の場面ばかりでしたが、みんながみんな、ホラー映画を観ている訳では無いし、入れ替わり部分は面白いので、そこはお薦めしたいな。ちょっと設定が粗いですが、そこら辺は、あまり考えないようにしましょう。頭を使わないで楽しめる映画としては、良いと思います。ぜひ、観に行ってみてください。

ぜひ、楽しんできてくださいね。カメ

 

 

「ザ・スイッチ」

 

 

 

 

 

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