「まともじゃないのは君も一緒」普通って何だろう?と思うと、自分が世界を知らない事を認識しますね。 | ゆきがめのシネマ。劇場に映画を観に行こっ!!

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観てきた映画、全部、語っちゃいます!ほとんど1日に1本は観ているかな。映画祭も大好きで色々な映画祭に参加してみてます。最近は、演劇も好きで、良く観に行っていますよ。お気軽にコメントしてください。
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「まともじゃないのは君も一緒」を観てきました。

 

ストーリーは、

人とのコミュニケーションが苦手で、数学ひと筋で生きてきた予備校講師の大野。今の生活に不満はないが、このままずっと1人でいることに漠然とした不安を抱えている。世間知らずで「普通」が何かわからない彼は、女の子とデートをしてもどこかピントがずれているような空気を感じる。教え子の香住は、そんな大野を「普通じゃない」と指摘してくれる唯一の相手だ。恋愛経験はないが恋愛雑学だけは豊富な香住に、「普通」を教えてほしいと頼み込む大野だったが・・・。

というお話です。

 

 

外見は良いが、数学一筋で〈コミュニケーション能力ゼロ〉の予備校講師・大野。彼は普通の結婚を夢見るが、普通がなんだかわからない。​

その前に現れたのが、自分は恋愛上級者と思い込む、実は〈恋愛経験ゼロ〉の香住。​全く気が合わない二人だったが、共通点はどちらも恋愛力ゼロで、どこか普通じゃない、というところ。​

そして香住は普通の恋愛に憧れる大野に「もうちょっと普通に会話できたらモテるよ」と、​あれやこれやと恋愛指南をすることに。​​香住の思いつきのアドバイスを、大野は信じて行動する。香住はその姿に、ある作戦を思いつく。



 

大野を利用して、憧れの存在である宮本の婚約者・美奈子にアプローチさせ、破局させようというのだ。​絶対にうまくいくはずがないと思っていたが、​予想に反して、少しずつ成長し普通の会話ができるようになっていく大野の姿に、不思議な感情を抱く香住。

ある時、マイペースにことを進める大野と衝突した香住は「もうやめよう」と言い出す。すると大野は「今変わらないと、一生変われない。僕には君が必要なんだ!」と香住に素直な気持ちを伝える。​

初めて誰かに必要とされた香住は、そんな大野の言葉に驚き、何か心に響くものがあり、​初めての感情に「これって何!?」と悩み始める。二人の心がかすかに揺らぎ始めた時、事態は思わぬ方向へと動き出す。二人が見つけた《普通》の答えとは?​(公式HPより)後は、映画を観てくださいね。



 

この映画、アンバランスさが良かったぁ。見た目は良いのに、困ったちゃんの大野と、頭が良すぎて考えすぎの香住は、凄く身のあるような会話をしてるつもりなんだけど、全くの空回りで、バカなの?って思うような恋愛問答を繰り返します。素直に告ればいいだけなのに、周りくどくしすぎて、自分たちでもわかんなくなってるのよ。

 

観ていて、何だか”あ、こういう人達っているいる~!”って、つい、笑ってしまうのよ。よく、電車の中で、女子学生同士で恋愛の話しをしていたりするのを聞くんだけど、この映画でしているのと同じような感じなの。自分は凄く恋愛を解かっている風に話しているんだけど、オバサンが聞くと、話しの根本がズレているよって解っちゃうのよ。もー、可愛いったらと思って、つい笑っちゃうんです。

 

 

でも、この映画だと、大野は既に社会人でしょ。さすがにちょっと、高校生に恋愛のことを聞くのは間違っているよと教えてあげたくなりました。いくら何でも、予備校に通ってきている時点で、今、恋愛の事をしている場合じゃないでしょっていう事に気が付かないかしら。予備校教師が予備校生を振り回してどーするのよぉ~!(笑)

 

めちゃなアドバイスで、大野は好きな女性にアタックをするんだけど、これが、何故か上手く行っちゃうんです。あり得ないんだけど、元々、大野は正直者で、素直な性格だから、それが好まれたと言う事もあるんだろうけどね。で、上手くいきそうになっちゃうと、今度は香住が慌て始めるんです。アドバイスをしながら、いつも大野と一緒にいるようになり、何となく気持ちが大野に惹かれてしまっていたんです。アドバイスをしているんだけど、上手く行って欲しくないという、相反する気持ちに、パニくっていく香住の姿は、とっても可愛かったし、つい、近づいて、”落ち着け!”って言いたくなりました。

 

 

この映画の面白いところは、この変わった二人が「普通」って何かを追求していくところだと思うんです。私もだけど、誰もが「普通」って使うけど、人によって「普通」って全く違うじゃないですか。簡単に言うと、目玉焼きに”しょうゆ”か”ソース”か”ケチャップ”か”塩”か、目玉焼きだけど4つの普通がある訳でしょ。そりゃ、普通ってなんだよって事になるわよね。

 

大野は、普通に恋愛がしたいというんだけど、普通の恋愛って何?ってことで、香住とおかしなことをやり始めちゃう。恋愛といったら、何となく好きになった人に告白して、付き合って、好きな気持ちが継続しそうなら結婚になる訳でしょ。でも、顔も見たことが無い人と結婚させられて、そこから恋愛になる人達もいるでしょ。もちろん、お金目的だけで結婚する人もいるだろうし、何が普通かなんてわからないよ。

 

 

だけど、幸せになるために誰かと付き合いたい、知り合いたいという気持ちなら、そりゃ、みんな一緒なんじゃないかな。好きになって、一緒にいられれば、幸せでしょ。それは、みんな変わらないと思うの。私は、気になる人がいるなら、近づいて、何度か会話をして、距離を縮めて行くのが一番じゃないかと思うけどなぁ。変な作戦を立てるより、近づいて、話すのが一番だと思うけど。で、嫌がられたら仕方ないから諦めようね。それ以上やると、ストーカーって言われちゃうからね。(笑)

 

大野役の成田さんと香住役の清原さん、上手かったですよぉ。もー、掛け合いが面白いの。この二人に話しをさせていたら、何処にも行きつかないわよっ!て言いたくなるような会話を延々としてくれて、大笑いでした。ホント、最近の若手俳優は凄いです。

 

 

私は、この映画、超!お薦めしたいと思います。凄く良い映画でした。誰もが楽しめて、どこか共感が出来て、普通って何なんだろうって、立ち止まって考える、良い材料になると思います。私もだけど、「普通」って言っちゃいけないのよね。私はこうしているという言い方が正しいのかもしれません。そんな事を考えた映画でした。ぜひ、観に行ってみてください。

ぜひ、楽しんできてくださいね。カメ

 

 

「まともじゃないのは君も一緒」