「DAU.ナターシャ」ソ連全体主義を再現し描いた作品ですが、私はダメな映画でした。 | ゆきがめのシネマ。劇場に映画を観に行こっ!!

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「DAU.ナターシャ」を観てきました。

 

ストーリーは、

ソ連某地にある秘密研究所では、科学者たちが軍事目的の研究を続けていた。施設に併設された食堂で働くウェイトレスのナターシャは、研究所に滞在するフランス人科学者リュックと惹かれ合う。しかし彼女は当局にスパイ容疑をかけられ、KGB職員から厳しく追及される。

というお話です。

 

 

1952年。ソ連の某地にある秘密研究所。
その施設では多くの科学者たちが軍事的な研究を続けていた。

施設に併設された食堂で働くウェイトレスのナターシャは、今日も後輩のオーリャと言い合いをし、喧嘩に発展していた。片付けをするしないで、いつも喧嘩になってしまう。閉店後は二人で店の酒を飲み、食材をつまみに騒ぐ毎日を送っていた。

ある日、研究所に滞在していたフランス人科学者・リュックと酒を飲み盛り上がってしまい、オーリャの家で肉体関係を結ぶ。言葉も通じないが、惹かれ合う2人。



 

しかし、そこには当局からの厳しい監視の目が光っていた。当局にスパイ容疑をかけられ、KGB職員から厳しく追及され、言われるがまま書類を書かされ、サインをさせられてしまう。そして・・・。後は、映画を観て下さいね。

 

うーん、この映画、ロシア映画で珍しい感じなのですが、はっきり言って、何が言いたいのか、私にはわかりませんでした。ソ連では、共産主義で、こんなに締め付けが厳しかったんだぞっていう事を描いているのだろうけど、その酷さを訴えたかったのかしら。

 

 

研究所に併設されたレストランのウェイトレスのお話なんですが、このウェイトレスたちも酷いんです。客に給仕はしているけど、客が居ない時には呑んだくれているし、掃除をしろと言っても、若いウェイトレスは働かないし、資本主義的なお給料を貰って働いているというなら、まずクビになるだろうけど、ちょっと違うのかな。まぁ、酷い働きぶりでした。

 

そんな彼女たちの所に、研究所の技術者が訪れて、恋愛に発展したりとなるのですが、何だか、生々しい感じでした。もう、観ていて、息苦しくて、寝てしまおうと思うのに、あまりの息苦しさに眠れないんですよ。つい、映画を観てしまうんです。それが、この映画の魔力なのかしら。私には、嫌な映画でした。

 

 

で、海外から来た技術者と一晩過ごしたということで、ナターシャというウェイトレスはKGBに呼び出されて、拷問をうけるのですが、酷い拷問でした。女性に対しての屈辱を与えるんです。裸にして、屈辱を与えるなんて、酷いでしょ。もう、観ていられませんでした。これは、ダメでしょ。というか、どうしてこんなの映画にしたの?いくら、実際に行われていても、知りたくなかったよ。

 

139分と映画としては長いのですが、何を言いたいのか、何を訴えたいのか、私には伝わらず、不快感だけが残りました。凄い時間と予算をかけて、徹底的に当時の様子を再現しているそうで、ベルリン映画祭では銀熊賞を貰っているそうなのですが、私はダメでした。ごめんなさい、良い映画感想が書けません。だって、観ていて辛かったんだもん。なんで、今更、こんな事を伝えたかったのかな。伝える必要って、あったのかしら。こういう過去の酷い歴史は、資料として残しておくだけでいいんじゃないの?こんなに酷かったと訴えたいのかもしれないけど、今も、同じような統制がロシアでは続いているんでしょ。うーん、よく解らないなぁ~、と思いました。

 

 

私は、この映画、あまりお薦め出来ません。ごめんなさい、私が全く入り込めなかったし、面白いと感じられませんでした。見た目は珍しい映画でしたよ。あまり見る事のない社会状況だし、ウェイトレスが拷問を受けるなんて。それに女性を酷く低く見ている感じが気分が悪かったんです。ちょっと、あまり日本では観たことのない映画なので、もし、気になったら、観に行ってみてください。

ぜひ、楽しんできてくださいね。カメ

 

 

「DAU.ナターシャ」