「モンテッソーリ 子供の家」このドキュメンタリーは、幼児教育をする人にぜひ観て欲しいと思います。 | ゆきがめのシネマ。劇場に映画を観に行こっ!!

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観てきた映画、全部、語っちゃいます!ほとんど1日に1本は観ているかな。映画祭も大好きで色々な映画祭に参加してみてます。最近は、演劇も好きで、良く観に行っていますよ。お気軽にコメントしてください。
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「モンテッソーリ 子供の家」を観てきました。

 

ドキュメンタリー映画なので内容は、

 

フランス最古のモンテッソーリ学校に通う、2歳半~6歳の28人のクラスを2年3ヶ月にわたって観察。子供たちはお仕事が大好き!


ここでは子供の自主性を尊重する戦士の指導のもと、子どもたちがユニークな教具を思い思いに選んで自由に学ぶ。水差しの中身を測ったり、お料理やアイロンかけなどの作業をしたり、マットと格闘したり・・・これらが子どもたちの大好きな学校でのお仕事!自身の子育てに疑問を持った監督がその答えを”子どもの家”に求めて、教室に小型カメラを設置。静かに注意深く子どもたちを観察し、彼らの自然な表情やのぼのびとした姿、成長の過程で訪れる魔法のような瞬間の数々を捉えることに成功している。

無限の可能性を秘めた子どもたちは「ちいさな大人」ではない。未来をつくり、平和の担い手であることを再発見させてくれるドキュメンタリー。世界を席巻するIT企業AmazonやGoogle創業者、Wikipedia創始者、イギリス王室、経営学者ピーター・ドラッカー、アンネ・フランク、そして14歳でプロ入りした藤井聡太棋士までも、この教育を受けたそうです。

 

というお話です。

 

 

モンテッソーリという子供教育の理念に戻づいた教育機関のドキュメンタリー映画でした。とても良い映画だったのですが、一概に、これが一番良い教育方法だと言って良いものなのかは判りません。だって、私が受けた教育ではないからです。でも、提唱する理念は素晴らしいと思いました。

 

このモンテッソーリさんが提唱した教育方法には、とても共感が出来ました。子供は、自由に、興味を持つ物に対して追及させるべきだと思うし、才能のある子には、どんどん教育を与えるべきだと思うんです。でもね、気になったのは、何にも興味を持たず、先生の言うことを良く聞くような子だと思うんです。先生のいう事を聞かない子なら、きっと他に興味を引くことがあるのだろうし、問題ないと思うのですが、ただ先生に妄信的に従ってくる子供が一番の問題で、まだ6歳前なのに、何の好き嫌いも無く、何にも興味を示さない、意思がない子供が心配だと思うんです。

 

 

そういう子供って、一般的には凄く良い子だと思うのですが、一番恐ろしいと思うんです。だって、誰かに悪いことを教えこまれれば、それが正しい事だと思って、達成出来るまで続けてしまうわけででしょ。恐ろしいですよね。きっと、自宅で両親にこうしなさいああしなさいと小さい頃から言われてい待っていると、親がいう事に従っていれば、喜ばれるだろうと覚えてしまうと、こんな風なロボット的になってしまうのではないかと思うんです。

 

なので、このモンテッソーリ教育を子供に受けさせて、その上で、両親にも、この考え方に同意を貰って、同じような教育方針を取っていただかなければいけないだろうなと思いました。そうしないと、それこそ、藤井聡太棋士のような、好きな事で天下を取るという事にはならないのだろうなと思いました。

 

 

それにしても、自分で興味を持って動き始めるというのは、本当に大切な事だと思います。私はどちらかというと現代で言うアスペルガー資質だったので、自分のやりたいことはやるけど、やりたくないことはとことんやらないという頑固な子供だったようで、この教育を受けなくても、同じような感じだったようです。

 

自分の興味のある物を手に取って、自分で遊び始める子供たちは、それぞれに、文字を覚えたり、計算をしたりと、自分では分かっていなくても覚え始めるんです。観ていたら、いくつものブロックを使って色々な物を組み立てていく子供もいるんです。これって、建築の基礎なんですよ。基礎がしっかりしていれば、上に大きなものを摘んで行っても、倒れることは無いんです。子供たちは解っていないけど、構造計算していると同じなんですよ。そんなことを子供の頃に感覚で覚えていると、大人になって、建築を始めた時に、とても役に立つというか感が働くんです。そういう人間が建築を設計すると、確実な建築が出来るんです。子供の頃の何でもない事なんですけど、大人になると、とても役に立つんですよ。

 

 

そんな事が見て取れて、凄く感動しました。そういう事が出来ていない子供は、いくら建築の勉強をしても、肝心なところで感が働かないので、良い建築にならないんですよねぇ。これは、私が関わってきた仕事上の実感です。勉強が出来る子と、頭が良い子は違うんです。

 

モンテッソーリ教育は、そんな風に、子供が好きな事を伸ばしてあげる教育であり、興味があるのであれば、必ず伸びて行くということなのかなと思いました。でも、好きな事を仕事にしたら良いという事では無いですよ。好きでもお金儲けに繋がるかは分からないので、仕事とは別に考えなければいけません。興味があれば探求心があるから伸びるというだけで、それが仕事に結びつくとは限りません。それに、上には上がいますからね。

 

 

映画業界には、好きだからという方が多いと思いますが、映画を撮れる監督の仕事はほんのちょっとで、後は、お金の工面とか、プロデュースとか、頭を下げることの方が多いと思います。建築も同じで、デザインして設計するのは10%から15%くらいで、後は、予算と工期、お客様のお世話と建築会社との交渉、法律との兼ね合いと、設計の世界とは関係ない仕事の方が大部分です。

 

モンテッソーリ教育を受けると、好きな事をするのには、周りの仲間たちとの交流や駆け引き、先生との関係、時間的な事など、様々な要因の中で好きな事をするという事も覚えます。親が迎えに来るまでに終りまでやり遂げるように自分で考えるんです。タイムスケジュールなども考えるんですよ。それって、社会に出て仕事をすると同じなんです。素晴らしいと思いました。まだ6歳になる前に、社会勉強を終わらせるんですよ。凄いでしょ。

 

 

この映画を観たら、この教育を受けた方々が沢山成功しているのが理解出来ると思いました。これだけ、自分で考えることを教え込まれたら、教科書を記憶するのではなく、自分で考えて勉強をするので頭が良くなるのは当たり前なのかなと思いました。創造力が一番の成功の素ですからね。

 

この教育では、6歳までに正しい教育を受けさせるべきだと教えていて、そうなると小学校に上がる前に教育の基盤を作らなければ手遅れだという事ですよね。フランスでは共働きで、この保育園に子供を預ける親が沢山います。2~3歳から預けているようでした。そこで集団生活を覚え、親離れをし、人間としての資質を形成していくんです。日本でも、こんな風に安心して子供を預けて、仕事をしてお迎えに行くというローテーションを誰もが出来れば良いんですけどね。

 

コロナのお蔭でテレワークも進み始め、皆さんが子供を安心して産んで、育てて行ける社会が作られると良いなと思いました。仕事なんて、会社に集まってする必要なんて無いんですよ。オフィスなんて無用の長物だという事に早く気が付かなくてはね。ただ、老害である年配者が偉そうにしたいがために集めているだけでしょ。バカな経営者が早く減ってくれることを願います。

 

 

私は、この映画、超!お薦めしたいと思います。別に、このモンテッソーリ教育を受けさせろというのではなく、子供に自発的に興味を持たせるという事が、どれだけ大切なのかという事を教えてくれているんです。この教育理念が広まれば、社会も慣れ合いという事が減って、誰もが自発的に動き始めて活性化されると思うんです。そんな事を考えさせてくれる映画でした。この映画、若い人達に見て欲しいし、幼児教育の仕事に進む方には、知って欲しい内容でした。ぜひ、観に行ってみて下さい。

ぜひ、楽しんできてくださいね。カメ

 

 

「モンテッソーリ 子どもの家」

 

「モンテッソーリ教育とは」