「世界で一番しあわせな食堂」フィンランドの美しい自然の中で料理が人を結び付けていきます。 | ゆきがめのシネマ。劇場に映画を観に行こっ!!

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観てきた映画、全部、語っちゃいます!ほとんど1日に1本は観ているかな。映画祭も大好きで色々な映画祭に参加してみてます。最近は、演劇も好きで、良く観に行っていますよ。お気軽にコメントしてください。
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「世界で一番しあわせな食堂」を観てきました。

 

ストーリーは、

フィンランド北部の小さな村。シルカが営む食堂に、上海からやって来た料理人チェンとその息子が訪れる。チェンは恩人を捜していると言うが知る人は誰もおらず、シルカは恩人捜しに協力する代わりに食堂を手伝ってもらうことに。チェンの料理は評判を呼び、食堂は大盛況。シルカや常連客たちと親しくなっていくチェンだったが、観光ビザの期限が迫り、帰国の日が近づいてくる。

というお話です。

 

 

フィンランド北部の小さな村にある食堂へ、中国・上海から料理人チェンとその息子がやって来た。恩人を探していると言うが、知る人は誰もいない。途方に暮れるチェンは、とりあえず泊まれるところは無いかと食堂を経営するシルカに訪ねる。シルカは、自分の家の”はなれ”が使っていないからとチェンに貸してくれる。

次の日も店に来る人来る人に恩人の事を訪ねるが、誰も知る人がいない。仕方なく帰ろうと考え始めていると、シルカの店の前に観光バスが止まる。エンジンの故障らしい。中国人の観光客が乗っており、車を直すまでシルカの店で休ませて欲しいという。



 

シルカの店には、フィンランド特有のソーセージをボイルしたものとマッシュポテトしかない。困っているとチェンが声をかけて、私が作りますという。チェンは中国料理のシェフらしい。直ぐに隣の店にある食材を集め、中国料理を振る舞い喜ばれる。シルカは助かったと言ってお金を渡そうとするが、チェンは受け取らない。

次の日から、チェンの中国料理を求めて人が来るようになっていく。チェンの料理は薬膳も含まれていることもあり、近所の人々の体調がみるみる良くなっていったのだった。直ぐに帰ろうと思っていたチェンだが、人の役に立つのならと滞在を伸ばし、無料で料理を作っていた。



 

そして、町の人々との交流の中で恩人の名前を聞き、「その人!」というと、チェンの発音が悪くて伝わっておらず、その町の有名な人物だった事が解る。しかし、既にその人物は亡くなっていた。チェンは、その人物に大きな恩を受けたことを告白する。

この地に馴染んでいなかった息子も、シルカや町の人々の優しさに触れ、町を気に入り始める。チェンは、この素晴らしい町にいつまでも滞在出来たらと思い始めるが、彼のビザの期日が迫っていた。そして・・・。後は、映画を観て下さいね。

 

 

私は、この映画、好きだったなぁ。中国人が、ある人を尋ねて、フィンランドの田舎町にやってくるところから始まって、そこのレストランに滞在することになるというお話で、雰囲気が凄く「バグダッド・カフェ」に似ているんです。あの映画も、突然にオバサンがカフェにやって来て、というお話だったでしょ。その辺りは同じなんだけど、今回は、中国人が言葉も通じないフィンランドで、交流をしながら打ち解けて行くというお話なんです。

 

このチェンさんを演じている役者さん、香港出身の俳優・監督・ミュージシャンの方らしいのですが、素朴な顔をしていて、とってもアジア人らしいんです。そして正直者っぽい感じなんですよ。だから、フィンランドの人たちから見ると、とっても不思議に見えていたと思うんです。でも、交流してみると、とても素直で良い人物だという事が伝わり、馴染んでいくんです。

 

 

チェンは上海で色々あって、凄いピンチの時にフィンランド人に助けてもらったらしいんです。その町では、有名な人物らしかったので、裕福な方だったのかもしれないけど、でも、チェンは受けた恩をどうしても返さなければと思い、上海に持っていた店を畳んで、この町を訪ねてきたんです。恩は返さなければという義理堅い性格で頑固なチェンは、息子にも厳しくて、息子がちょっと可哀想でした。でも、そんな息子に優しく接してくれるのがシルカで、今はいない母親をシルカに見たのかもしれません。そして、息子もフィンランドの町に馴染んで行きます。

 

でも観光ビザで来ているので、長くはいられませんよね。フィンランドはそういう事に厳しいようで、レストランに来る警察がシルカに警告して行くんです。小さな町なので、中国人は目だったのかもしれませんが、どの国でもそうなのかしら。なんか、日本は外国人が多くなっているので、ビザが切れていても解からないのではないかと。私、そういう事を良く知らないのですが、ビザが切れちゃうと強制送還とかされちゃうのかな。ビザの延長って出来るのかしら。知らないことが多くて、勉強しなくっちゃ。

 

 

この映画の中で、フィンランドの自然が映し出されるのですが、本当に広大で美しいんです。湖の先に草原があって、山々がそびえていて、そんな自然の中で、ゆっくり釣りをしていたり、サウナに入ったりして、ああー、引退したらこんな生活が出来たらしあわせだろうなぁと思いました。すぐ横には、野良トナカイがふらふらしているし、本当に自然が美しかったなぁ。この風景を観ているだけでも、この映画を観る価値が

あると思いました。もちろん、内容も素晴らしいんですけどね。

 

 

自然や物語も素晴らしいのですが、もう一つ素敵なのは、チェンの中華料理。フィンランドのレストランの中に、中華料理が並ぶんですよ。凄く美味しそうなの。中国料理にトナカイの肉を煮込んで使ったり、魚も湖で釣ったパーチ(たしかそう言っていたと思う。)に甘酢あんかけとかしていて、白身魚だから美味しそうなんです。生理で腹痛を訴える女性には、温かくなる薬膳スープを作ってあげて痛みを和らげたりと、本当に料理が映画に良いスパイスを与えていて、とっても楽しめました。あの薬膳のスープ、作りたいなぁ。お腹が辛い時に良さそうでしたもん。

 

 

見どころ満載の素敵な映画で、私はとっても気に入りました。この映画、私は、超!超!お薦めしたいと思います。ちょっと、調子良く進み過ぎな感じもありますが、私は好きだったな。サウナも羨ましいなぁ。私、お金持ちになったら、家にサウナを作りたいなぁ。「サウナ道」したいわっ。葉っぱでペチペチするのはどうなのかなぁ。痛そうだったけど、何が良いのかしら。調べてみよっと。ぜひ、観に行ってみてください。

ぜひ、楽しんできてくださいね。カメ

 

 

「世界で一番しあわせな食堂」