「イルミナティ 世界を操る闇の秘密結社」壮大な予告だけど内容は普通のインタビュー映画です。 | ゆきがめのシネマ。劇場に映画を観に行こっ!!

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観てきた映画、全部、語っちゃいます!ほとんど1日に1本は観ているかな。映画祭も大好きで色々な映画祭に参加してみてます。最近は、演劇も好きで、良く観に行っていますよ。お気軽にコメントしてください。
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「イルミナティ 世界を操る闇の秘密結社」を観てきました。んーと、ドキュメンタリー映画で、インタビューばかりであり、感想を書くとネタバレになってしまうので、それでも良い方のみ、読んでください。

 

ドキュメンタリーというか、インタビュー映画なのですが、内容は、

1776年ドイツで創設されて以来、世界の政治・経済や文化・芸術も陰で操ってきたとされ、全容については明らかにされることがないイルミナティ。その歴史と真実の全貌を明らかにしようと決意した映像作家でフリーメイソン研究家のジョニー・ロイヤルが、数々のタブーに切り込み、貴重な資料の数々をもとに詳細な調査とイルミナティの正体を知る人物たちの証言を得て、驚くべき伝説と真実にたどり着く。

というお話です。

 

 

1775年、インゴルシュタット大学の教会法教授で法学者のアダム・ヴァイスハウプトが哲学・政治理論に関して知的な議論を行う私的サークル「完全論者の教団」を結成する。ヴァイスハウプトは、イエズス会が中心だった大学で、それに属さず、自分で教団を結成したのだった。

 

イルミナティは啓蒙思想の影響を受けており、キリスト教に代わる自由思想や理性宗教の普及を図った。イデオロギー的にイルミナティはフランス唯物論的な急進的啓蒙主義を立脚点とした。そのためイエズス会から敵視され、地下に潜り活動をしたらしい。



 

設立者のヴァイスハウプトはジャン=ジャック・ルソーやドゥニ・ディドロの思想に大きく影響を受け、自由と平等を何よりも重視した。イルミナティは理性とキリスト教の隣人愛とに根ざしたユートピア思想を追い求め、世界市民的共和制のなかで自由・平等な人間の自然状態を理性によって再建しようとした。

 

この秘密結社は、いったい誰が、どんな目的で創り、200年以上にわたって世界と人類の歴史にどんな影響を及ぼし、何をしてきたのか? そして今、彼らは何を企んでいるのか? 噂されるように、果たして彼らは本当に悪意と陰謀に満ちた悪魔的な組織なのか? 映画は門外不出の貴重な資料の数々を基に、詳細な調査とイルミナティの正体を知る重要人物たちの証言によって、前人未到の危険領域にまで踏み込んでいく…。(公式HPより) という内容でした。

 

 

ほとんどが、資料を研究した方々のインタビューで構成されており、既にイルミナティは存在していないという事を必死で訴えるような内容になっていました。こういう映画を作るから、秘密結社があるんじゃないかって言われるんじゃないの?というか、ワザと、こういう風な映画にして、本当は秘密結社はあるんじゃないのかと思わせるように仕向けているようにしか思えませんね。とっても胡散臭い映画でした。

 

それに、ぜーんぜん面白くないんです。本当にインタビューのみで、何か新しい発見があるのかというと、全く無いんです。ただ、昔の文献や、こんな事があったんだよーっていう事を、さも、新しいことのように話してくれるだけ。ここで言っている事は、全部、ウィキペディアに載っている事ばかりなんです。

 

 

もー、途中で、凄く眠くなっちゃって、ウトウトして、ヤバイと思って目を開けると、また同じことを言っているんです。さっきの話と同じじゃんって思っちゃって、またも眠くなるんです。この映画、催眠術でもかけてるんじゃないかって思っちゃった。

 

一応、イルミナティの創設はどうだったのかとか、誰が創始者で、どういう経路を辿って、10年に満たない期間しか維持出来ず、解散をしたという事を、歴史に基づいて描いていました。その時に、フリーメイソンと関わって有名になったようですが、フリーメイソン自体は、石工組合が元なので、イルミナティはそこと繋がって、政治的な活動を主にしていたようです。フリーメイソンは、元々は建築屋だけの組織ですからね。

 

 

そんなこんなで、歴史的な説明としてはちゃんとしていたし、興味があったら凄く楽しいのかもしれませんが、謎も何にもなくて、10年くらいで終っちゃったよーって言われて、私は、全く興味が無くなってしまって、ダメでした。ただ、キリスト教的な政治が嫌で、ヴァイスハウプトが別に仲間を作ったというだけなので、そんなに秘密結社とか陰謀とかって話じゃないのですが、その頃に一番力の強かったキリスト教=イエズス会に刃向かったので、そのように言われ続けたのでしょう。

 

とっても期待して観に行ったのに、スカッと空振りしちゃった感じです。うーん、あまりにも”観たら消される”とか”陰謀には陰謀で立ち向かう”とか、そんな言葉が予告に並べられて、期待しすぎてしまったのだと思います。観ても、全く消されません。存在しないんですから。

 

 

私は、この映画、お薦め出来ません。但し、もし、イルミナティやフリーメイソンに凄く興味があって、研究したい位に好きなら、面白いかもしれません。でも私のように一般的な興味で観に行ってしまうと、はぁ~??大した活動してないじゃんみたいに思ってしまい、眠くなると思います。興味があったら、ぜひ、観に行ってみてください。

ぜひ、楽しんできてくださいね。カメ

 

 

「イルミナティ 世界を操る闇の秘密結社」

 

こんな本を読んで、楽しんでいた方が良いのかも。現実はもっと単純で、一般的な組織だったようです。