「おもいで写眞」を観てきました。
ストーリーは、
東京でメイクアップアーティストを目指していたが、頑固な性格が災いして仕事をクビになってしまった音更結子。そんな彼女の母親代わりだった祖母が亡くなったという知らせが届く。夢も大切な人も失った結子は故郷に戻り、そこで幼なじみの星野から、老人向けの「遺影」の撮影という仕事の誘いを受ける。その仕事を引き受けるが、縁起が悪いと敬遠され、老人たちに受け入れられない。やがて、ひとり暮らしの老人・山岸和子との出会いをきっかけに、遺影撮影ではなく、それぞれの思い出の場所で写真を撮影する「おもいで写真」を撮り始めた結子は、老人たちとふれあう中で、次第に人生の意味を見いだしていく。
というお話です。
たった一人の家族だった祖母が亡くなり、東京から故郷の富山へ帰ってきた音更結子。メイクアップアーティストになる夢を持って東京へ行ったが、仕事に向いていないと言われてクビになり、夢破れて故郷へ帰ってきたのだ。
祖母の遺影がピンボケだったことに悔しい思いをした結子は、町役場で働く幼なじみの星野一郎から頼まれた、お年寄りの遺影写真を撮る仕事を引き受ける。初めは皆「縁起でもない」と嫌がったが、一人暮らしの老人・山岸和子にアイデアを貰い、星野と思案の末、思い出の場所で写真を撮るという企画に変え、「おもいで写真」という名前をつけると、たちまち人気を呼ぶ。
しかし、結子の嘘が嫌いで融通が利かない性格が災いし、記憶が曖昧になった老人にも容赦なく正しい答えを求めるので、何度もつまづき、その度に星野や役場の職員が対応を迫られていた。
老人相手なのだから、もう少し融通を聞かせたらどうかという星野に、嘘が嫌いだと突っ撥ねる結子。星野にそういう所が東京の仕事に合わなかったのではないかと図星を言われ、星野とも喧嘩をしてしまう。
そんな時、怪我をして家に籠っていた和子が施設の入るとの連絡を貰い和子の所へ急ぐと、和子は結子がしている仕事を「お祖母さんは喜んでいるよ。」と言ってくれる。祖母を一人にして東京に行っていた自分を責めていた結子は、心が柔らかくなっていくのを感じ・・・。後は、映画を観て下さいね。
この映画、うーん、私はあまり楽しいと思えませんでした。主演の女優さんが、凄い仏頂面で可愛くないんです。どちらかというと、恋愛ドラマなんかで、ヒロインを虐める役の子みたいな感じかな。だから、映画の中でも、何をやっても嫌々やっているように見えてしまって、観ていると、不愉快な気持ちになっていくんです。
確かに、主人公の結子は、子供の頃に母親が出て行ってしまい、嘘をつかれるのが嫌いで、とっても頑固な子という設定のようだったので、監督に不機嫌な演技を指導されていたのかもしれませんが、少しでも微笑む場面があれば良かったのに、全く笑っている印象が無いんです。さすがに、1本の映画の中で、可愛く微笑む場面がヒロインに無いというのは、楽しいとは思えなかったなぁ。
主人公の周りの人々には、吉行さんや古谷さん、高良さん、井浦さん、香里奈さんなど、ベテランも多く、とっても雰囲気は良かったのですが、主人公が、あまりにも不機嫌だったので、どーも、盛り上がらないんです。
結子は東京から夢破れて帰ってくるのですが、こんなに仏頂面で、お客様に嘘は付けないとか言っていたら、どんな仕事も務まりません。メイクアップアーティストなんて、まさにお客様相手の仕事でしょ。お客様が白と言えば黒いモノも白なんです。それは嘘じゃなくて営業なの。こんな性格で客相手の仕事をしようというのが間違っています。製造とか、籠ってできる仕事しか無理よね。
そんな結子が実家の写真館に帰ってくるのですが、田舎だってお客様への接し方は一緒でしょ。田舎なら仕事が出来ると思ったら大間違い。漁港の仕事を見つけ、それ以外に、幼馴染に紹介された、老人の顔写真を撮るという仕事を引き受けます。遺影写真がボケているのでは良くないからという理由なのですが、老人に遺影写真を撮らせてくださいなんて、良く平気で言うなぁと思いました。そりゃ、誰もが嫌だって言うわよね。こいつら、アホだなって思っちゃった。
で、言い方を変えて”思い出写真”という名前で、思い出の場所で写真を撮りましょうという企画にして、老人の写真を撮り始めるんです。でも、老人だから、間違って覚えていたり、勘違いの記憶だったりして、それを、結子は”嘘だから嫌だ。”って言い始めるんです。もー、この子何なんだよっ!イライラするでしょ。老人のは嘘じゃなくて、勘違いなんだよ。そして本人の中では、それが真実になっちゃっているんだってことを周りの人間が結子に教えて、理解させて、やっと写真を撮り続けるようになるんです。もう、マジでこの結子が面倒臭くて嫌でした。
出てくる老人たちにも、色々な理由があって、悲しい過去とかもあったりして、その上、身体はどんどん衰えて行くという事が描かれていました。誰もが年を取っていけば同じ様になるのですが、若い頃は、それに気が付かなくて、老人に優しくしたり出来ない事もあるんですよね。そんな悲しさも描かれていて、考えさせられました。
結構、良い事を訴えている映画なのに、主人公の描き方のせいで、とっても不愉快になったなぁ。別に、女優さんが美しくない訳じゃないんですけどね。どうしてこうも笑わなかったのかな。いつも不機嫌で、口をとんがらがして相対しているので、そんなに嫌ならやめればいいのにと思っちゃったりしました。まぁ、映画の中の事なんですけど、でも、そんな風な演技を観るのは苦痛でした。
私は、この映画、うーん、内容的にはお薦めしたいけど、観ると不愉快になるから、お薦めして良いのか何とも言えません。こういう映画って、本当に困るなぁ。映画は良いのに、不機嫌になったっていうのは、何とも伝えようが無いのよね。困りました。でも、気になったら、観に行ってみてください。
ぜひ、楽しんできてくださいね。
「おもいで写真」
なんか、ニベアって子供の頃の匂いがするのよね。
ラベルレスのペットボトル、流行りですね。お茶とかも出て欲しい。