「花束みたいな恋をした」を観てきました。
ストーリーは、
東京・京王線の明大前駅で終電を逃したことから偶然に出会った大学生の山音麦と八谷絹。好きな音楽や映画がほとんど同じだったことから、恋に落ちた麦と絹は、大学卒業後フリーターをしながら同棲をスタートさせる。日常でどんなことが起こっても、日々の現状維持を目標に2人は就職活動を続けるが・・・。
というお話です。
東京・京王線の明大前駅で終電を逃したことから偶然に出会った 山音麦と八谷絹。時間を潰して、たわいもない話をしていると、同じイベントのチケットを持っており、二人ともイベントに行けずに今の状態に陥っている事に気が付き、出会うためのチケットだったのかもしれないねと話す。そこから話を続けると、好きな本や映画などなど、沢山の共通点がある事が解り、お互いに驚くばかり。
好きな音楽や映画が嘘みたいに一緒で、あっという間に恋に落ちた麦と絹。3度目のデートまでに告白をしなければと焦るが、とりあえず順調に麦が告白をし、二人は付き合うことに。離れたくない二人は、大学へも行かずに家に3日も籠ったりしていた。しかし大学生の二人は、そろそろ就活の時期に突入。
麦は就活を始めるが、どこにも受からない。絹は、両親に就活をして正社員として勤めろと強く言われ、自宅に居づらくなってしまう。結局、卒業しても仕事は決まらず、麦は絹に一緒に住まないかと話し、フリーターをしながら同棲を始める。麦は好きなイラストの仕事を紹介してもらい、バイト以外にイラストの仕事もし始める。
家の近くに焼きそばパンの美味しいパン屋さんを見つけ、拾った猫にバロンという名前をつけて、渋谷パルコが閉店しても、スマスマが最終回を迎えても、日々の現状維持を続けようと考えていた。しかし麦の父親が、実家に帰ってこないなら仕送りを止めると言い出し、麦は就職活動を始める。絹も簿記の資格を取って就職活動をし、お互いに仕事も決まった。そして・・・。後は、映画を観て下さいね。
この映画、良かったなぁ~。きっと、誰もが自分の若い頃の恋愛と重なる部分があると思います。でも、喧嘩したり、言い合ったりする場面もあるから、ちょっと辛い部分もあると思います。でも、それもこれも、酸いも甘いも、全てが自分の恋愛であり、経験であり、良い思い出に変わっていくというのが、この映画で描かれているんです。やっぱり、脚本が上手いから、唸りますよ。うん、私は唸ってしまいました。最後の方は、うんうん、そうそう、そうなるよねぇ~って唸っていたんです。みんな、同じ道を辿るわよねぇ。
終電を逃して、駅で出会うのですが、まぁ、調子いいと言えば調子イイけど、あり得なくは無いし、出会いなんて何でもいいのよ。その後が重要なんだから。凄く笑ったのが、終電を逃して、カフェらしきところで時間を潰すのですが、そこに”神”がいるんです。これ、公式HPに書いてあるからネタバレじゃないと思うけど、本当に”神”がいるんです。私も、こんなとこで出会ったら、もう慌てちゃってチラチラ見ちゃうけど、見ていない振りをすると思います。だって、”神”に話しかけるなんて出来ないし、あまりにも有難くて拝みたくなっちゃうなぁ。その”神”の事を、麦と絹は解るんだけど、一緒に時間を潰していた会社員らしき2人は解らないんです。うーん、顔は知らないのかしら。
それがきっかけで、二人は色々な事を話し始め、共通点が多いことに驚きます。と言っても、私も二人と共通点が多かったんだけどね。私と多いということは、結構、オタクの王道を極めた二人だという事です。で、そこから距離が縮まっていき、付き合うことに。
付合い方は、一般的なカップルと一緒です。デートして、家に行ったりして、その内、同棲してという感じですね。とってもノーマルな付き合い方だったと思います。それほど相手に依存はせず、お互いにバイトをして、部屋代や光熱費を折半するという普通の同棲かな。これ、どちらかが依存し始めちゃうと、直ぐにダメになるんだけど、この二人は経済観念もしっかりしていたので、その辺りの問題は無いようでした。
よく、こういう恋愛ドラマであるような三角関係になるとか、他に好きな人が出来るとか、そういうドロドロはありませんでした。そこら辺が出てきちゃうと、観るのが嫌になっちゃうんだけど、この映画は、本当に二人の恋愛のみを描いていて、通常はこういう恋愛が多いのではないかなと思います。だって、普通は好きな人がいるのに、わざわざ他に相手を作ったりしないよね。そんなにドロドロなんて無いんですよ。
だけど、本当にリアルな5年間の恋愛ドラマだったなぁ。これ、私のようなオバサンが観ると、本当に若い頃の恋愛を思い出して、懐かしい気持ちになるんだけど、この映画を、今付き合っている二人が観ると、どう思うんだろう。自分たちが今歩いている道を映画で描いていて、それが結末まで描かれているので、自分たちもこうなるのかと思ってしまうのではないかと、ちょっと心配です。
恋愛は沢山の可能性があるので、映画のようになる二人と、結婚する二人と、映画の主人公以外のカップルのようになる場合もあると思うんです。それは誰も解らない。でも、結婚したら、すれ違いは必ずあるし、どこかで我慢があったり、諦めがあったり、もちろん悪い事ばかりじゃないけど、でも、良い事は少ないと思うよ。出来事を良い事と思えるように努力することが出来れば、しあわせな生き方が出来ると思います。
それにしても、この映画、良い映画だった。私は好きです、こういう映画。ドロドロがあったり、沢山の事件がある恋愛よりも、この映画のように、日常を描いていて、些細な事で二人が仲良くなったり、すれ違ったりしていく姿を描いてくれるのは、とっても素敵だと思いました。いやぁ、土井監督、「罪の声」の後に、この映画って、凄いですよ。本当に、凄い監督だと思いました。
私は、この映画、超!超!超!お薦めしたいと思います。これは、心からお薦めしたい!本当に好きな映画です。菅田さんと有村さんの魅力も存分に引き出されていて、出てくるイラストも可愛かった。私は文句の言いようがありませんでした。ぜひ、観に行ってみてください。
ぜひ、楽しんできてくださいね。
コロナ禍なので、おしゃべりしないで観に行ってね!
私は、イオンシネマで「ワンデーパス」というのを使って観ました。一日、何本観ても2,500円なんです。公開日に朝から晩まで、4本も観てしまいました。とってもお得です。それにイオンシネマなら、1席空けなので安心です。イオンシネマから宣伝を頼まれている訳ではないのですが、やっぱり1席空けは安心です。
「花束みたいな恋をした」
日々の生活には必需品よね。
健康飲料も飲みましょう。