「キル・チーム」戦地での軍の問題だけど一般社会の中でも同じような虐めという名の事件が起こっている | ゆきがめのシネマ。劇場に映画を観に行こっ!!

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観てきた映画、全部、語っちゃいます!ほとんど1日に1本は観ているかな。映画祭も大好きで色々な映画祭に参加してみてます。最近は、演劇も好きで、良く観に行っていますよ。お気軽にコメントしてください。
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「キル・チーム」を観てきました。

 

ストーリーは、

正義感と愛国心に燃えて、アフガニスタンに渡ったアンドリュー二等兵。地雷により爆死した上官に代わり、新たに小隊に赴任したディークス軍曹は、治安を守ることを口実に無実の民間人に罪を着せ殺害し続けていた。その事実を知りながらも、捨てきることのできない軍人としてのデュークスへの尊敬の念と良心の呵責に苦しむアンドリュー。一方、異変に気づいたデュークスはアンドリューの忠誠心を疑い始める。

というお話です。

 

 

正義感と愛国心に燃えアフガニスタンに渡ったアンドリュー。現地では地元住民を取り調べるばかりの退屈な日常が続いていた。戦地と言いながらも、穏やかな日々が続いていたので、敵などいないのではないかと思い始めていた。だがある日、上官が地雷を踏んで爆死するのを目の当たりにして、自分のいる場所が常に死と隣り合わせであることを思い知る。

 

数日後、代わりに上官として赴任してきたのは、歴戦の猛者として名高いディークス軍曹だった。誇り高き軍人、力が支配する男たちの世界を体現するような彼に出会い、アンドリューの士気は高まっていく。自分もチームリーダーとなってディークス軍曹のようになりたいとさえ思っていた。

 

 

しかし尊敬すべき軍人であるはずのディークスの行動はおかしくなっていく。大麻は禁止されているはずなのに容認し、隊員を一人づつ呼び出し、なにか作戦を伝えているのだった。それは、治安を守るためと称して民間人を殺害し、その遺体の傍に敵の武器を置き、正当防衛として扱うというものだった。その事実を知ってしまったアンドリューは、それでもなお捨てきれない軍人ディークスへの畏敬の念と良心の呵責に苛まれてゆく。

 

一方、異変に気づいたディークスはアンドリューの忠誠心を疑い始める。仲間を裏切るようなら、お前も容赦しないという脅しを受け、次はお前が作戦を遂行するようにと民間人の殺害を指示されてしまう。事態が刻一刻と悪化していく中、アンドリューは最後の決断を迫られる。(公式HPより) 後は、映画を観て下さいね。

 

 

この映画、シビアな内容だったなぁ。これ、実話ベースなので、本当にこんな軍曹がいたという事なんです。恐いですよね。でも、そうなってしまう気持ちは解らないではないかなと思いました。友好的な態度でお菓子を強請ってきたりする子供が自爆テロをするんですから、そりゃ、精神的におかしくなっていきますよ。昨日は一緒に食事をしていた仲間が、地雷を踏んで下半身が吹き飛んで死んでいくんです。こんな場所で、正常な精神を保てと言われても、正直、難しいんじゃないかと思います。

 

主人公のアンドリューは、父親も軍人だった経験から、軍に入って国の為に頑張るという気持ちを持っていました。誰からも尊敬される仕事をして、認めて貰おうと思っていたんです。現地に着くと、戦闘も無いし、こんな感じなのかな~と思っていたら、上司が地雷で死んでしまいます。昨日まで、民間人たちに笑顔で手を振るようにと言っていた彼が、その民間人たちが仕掛けた地雷で死んだんです。酷い状況でした。あんなのを見せられたら、民間人だと言っても信用出来なくなりますよね。

 

 

そんな状況の所に、ディークス軍曹がやってくるんです。カッコ良くて、強そうで、これこそ軍人という感じの彼に、みんな憧れます。経歴を聞くと、これがまた、凄いんです。様々な配属先で危険を察知して、敵を倒しているらしいんです。もう、尊敬の的ですよ。でもね、これには裏があって、全部自分で仕組んでいたって事なんです。酷いですよね。

 

でも、上でも書いたように、民間人を信用していたのに、何度も裏切られて仲間を殺されてしまったら、こんな事をしたくなってしまうかもしれないという気持ちは、私は解らなくは無いです。何で、あなた達を守りに来ているのに、守ろうとする人々に攻撃をされなければならないのか。武装勢力は潰しに来ているけど、民間人には優しくしてるじゃないか!って思いますよ。だって、子供が自爆テロをしたり、子連れの女性が撃ってきたり、そりゃ、一概に責められないと思いました。でも、殺人は殺人だからね。

 

 

戦地の経験も無かったアンドリューは、尊敬する軍曹がそんなことをしているということで混乱し、でも、いけない事だと判っているから告発しようかと思うんだけど、仲間から裏切るなと言われ、軍曹からもお前が死ぬことになるかもしれないと言われ、八方塞がりになってしまうんです。

 

この状況って、学校のいじめと一緒でしょ。誰かを一緒になって虐めないと今度は自分がいじめられるというのと一緒なんです。そこから抜けたくても、周りをガッチリ固められてしまっていて、告発したくても出来なくなっていってしまうんです。恐いと思いました。子供たちが学校でやっている事と同じことが、軍の中でも起きているんです。だから、簡単にいじめを無くそうなんて綺麗ごとを並べても、そう簡単にはいかないというのがよく解りますよね。そのいじめが殺人まで行ってしまうんですから。

 

 

今日も藤原さんの「青のSP」というドラマを観たけど、学校に警察が介入するくらいの事をしなければ、もしかしたらいじめを無くすことなんて出来ないんじゃないかな。話を聞けば解決するなんてことは、決してないと思います。

 

この映画、戦地での軍隊を描いているんだけど、まるで学校の中を描いているようで考えさせられました。きっと、軍の中で起こったことと同じような事が、社会でも沢山起こっているんだという事を訴えていたのではないかと思います。

 

 

私は、この映画、超!超!お薦めしたいと思います。これは、教育者は観るべきだと思うし、人の上に立つ人間は、部下を委縮させて従わせるなんて事はしてはいけないという事を、この映画で理解して欲しいです。最後には殺人にまで行ってしまいますから。ぜひ、観に行ってみてください。

ぜひ、楽しんできてくださいね。カメ

 

 

「キル・チーム」

 

 

 

 

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