「大コメ騒動」歴史的な事件を映画にしているのですが、内容としてはイマイチかなぁ~。 | ゆきがめのシネマ。劇場に映画を観に行こっ!!

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観てきた映画、全部、語っちゃいます!ほとんど1日に1本は観ているかな。映画祭も大好きで色々な映画祭に参加してみてます。最近は、演劇も好きで、良く観に行っていますよ。お気軽にコメントしてください。
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「大コメ騒動」を観てきました。

 

ストーリーは、

1918年(大正7年)8月、富山の海岸に暮らすおかか(女房)たちは、毎日上がるコメの価格に頭を悩ませていた。夫や育ち盛りの子どもたちにコメを食べさせたくても高くて買えない現状に困ったおかかたちは、コメを安く売ってくれと米屋に嘆願に行くが失敗し、おかかたちのリーダーであるおばばが逮捕されてしまう。おかかたちの願いもむなしく、コメの価格高騰はとどまることを知らなかった。そんな中、ある事故をきっかけに、我慢の限界を迎えたおかかたちがついに行動に出る。

というお話です。

 

 

3人の子を持つ“おかか”であり米俵を浜へと担ぎ運ぶ女仲仕として働く松浦いとは、17歳で漁師の利夫のもとへ嫁いできた。小さな漁師町で暮らすおかかたちは、家事、育児、そしてそれぞれの仕事をしながら、夫のために毎日一升のコメを詰めた弁当を作り、漁へと送り出している。

いとの夫は、魚が取れない時期になり、遠方へ出稼ぎに行くことになる。後は頼んだと言われ、夫を、子供と義母と一緒に送り出す。頼まれたのはよいが、米の値段は上がり始めていた。北海道からソ連への侵攻が始まり、米の供給が増えているからだった。



 

ある日、高騰するコメの価格に頭を悩ませていたおかかたちは、リーダー的存在である清んさのおばばとともにコメの積み出し阻止を試みるも、失敗に終わる。その騒動は地元の新聞記者により「細民海岸に喧噪す」と報じられ、またそれを見た大阪の新聞社は陳情するおかかたちを“女一揆”として大きく書き立て、騒動は全国へと広まっていく。

挙句、おばばは逮捕され、留置場でハンストを行い、倒れてしまう。そしてある事故をきっかけに我慢の限界がきたおかかたちは、さらなる行動に出るが・・・。(公式HPより) 後は、映画を観て下さいね。

 

 

この映画、久々の井上真央さんが主演で、期待していたのですが、うーん、途中でウトウトして寝てしまいました。だって、最初から米が高いって騒いでいて、いつまで経っても文句を言っているだけで動き出さないんですもん。さすがに飽きますよ。

 

で、米屋に文句を言いに行き、米を北海道行の船に乗せようと小船に載せているところを襲撃して、北海道に送れないようにするんです。村のおかかたちが襲撃して止めたんだけど、盗むと罪になるから、ただ止めただけみたいでした。それが、新聞に載って、全国的に騒ぎになりましたってことなんです。

 

 

その頃、日本では米を食べる量が多くて、1日に1升=1.8リットルも1人で食べていたそうです。女性や子供はもっと少なかったと思うけど、1日に1.8リットルって凄い量ですよね。だって、500ccのペットボトル3.5本分ですよ。私なんて、1日に180ccも食べないのに、ちょっと驚きました。そんなに食べていたのに、日本人って小さかったんですよね。どんな筋肉をしていたのかしら。不思議です。

 

家庭では、夫に1升を食べさせなければ妻失格みたいに言われていて、おいおい、主婦業だって労働なんだぞって思っちゃいました。まだまだ、男尊女卑が強い時代ですから仕方ないのですが、さすがに、夫には1升の米を持たせるのに、家族は食べる物が無いっておかしいですよね。それ、夫の甲斐性が無いってことじゃないの?だって、もっと稼いで来ればよい訳でしょ。能力も無いくせに、ご飯だけはいっちょ前に食べるって、極潰しもいいとこよっ!あ、つい、怒りが・・・。(笑)

 

 

もちろん、映画の中では、そんな文句を言う訳もなく、ちゃんと夫にお弁当を持たせて仕事に送り出すという、よく出来る妻が主人公でした。夫も優しくて、家族の為に働いてくるよって感じでした。

 

映画の中で気になってしまったのは、この富山のおかかたちを演じている女優さんたち、顔を凄く焼けた色にしているんです。ドーランで茶色くしているのですが、それがとっても違和感があって、私は嫌でした。確かに、砂浜を米を担いで歩く仕事をしていたので、日焼けをするだろうけど、ここまで茶色くする必要があるんでしょうか。それに、全員が茶色くなっていたけど、赤くなってしまう人だっているだろうし、全員が同じように茶色くなっているんです。全員が同じ色になる事は無いでしょ。薄く焼ける人や、濃く焼ける人、赤くなる人、みんないるはずなので、ドーラン縫ってるんだぁ~って感じが凄く変だなって感じてしまいました。

 

 

後は、ストーリーが単調なので、眠くなるんです。何か事件があったというんだけど、いまいちインパクトが無くて、淡々と進んで行くので、盛り上がらないんですよ。室井さんがオババ役で頑張ってくださっていたけど、うーん、ちょっと盛り上がらなかったなぁ。

 

一番問題だと思ったのは、どうして米騒動が起こったのかという事を、簡単には説明していたけど、もっと日本全体の状況とか、戦争の問題とか、軍がどういう状態だったのかも教えてくれないと、私のように歴史を知らない人間には、深い理解が出来ませんでした。歴史に基づいた米価格の暴騰の考察などを、少し理解しやすいように説明する部分が欲しかったです。オジサンがちょっと説明したくらいじゃ解りませんよ。

 

 

私は、この映画、あまりお薦めしたくないなぁ。歴史的に大きな”米騒動”というものを題材にしているから、色々な方に知って欲しい内容なんだと思うけど、面白くないんですもん。歴史的な事件をもっと面白いフィクションで描いてくれたら、楽しくて映画として成功したんじゃないかなぁ。井上さんの主演なのに、ちょっと残念でした。でも、米騒動の概要は解るので、気になる方は、観に行ってみてください。

ぜひ、楽しんできてくださいね。カメ

 

 

「大コメ騒動」

 

 

 

現代の主婦には除菌が第一だよね。

 

手指の消毒を忘れずに。