「劇場版 岩合光昭の世界ネコ歩き あるがままに、水と大地のネコ家族」を観てきました。
ドキュメンタリー映画なので内容は、
ミャンマーと北海道の2つの土地を舞台に、流れゆく季節の中で営まれるネコたちの家族愛を描く。ミャンマーのインレー湖では、湖上に建つ小さな高床式家屋で暮らすネコの家族とヒトの家族にカメラを向け、寄り添いともに生きる様子を記録。北海道の牧場では、たくさんの母ネコ、オスネコ、子ネコたちがまっすぐに生きる姿を映し出す。
というお話です。
岩合光昭さんのNHK BSプレミアムで放送している「世界ネコ歩き」の劇場版です。今回は第二弾。1作目は2017年に制作されました。前作もすっごい可愛かったのですが、今回も、前作に負けず劣らず、可愛いし、その上感動的で、良かったですよ。
前作は、女優の吉岡里帆さんがナレーションを担当されていたのですが、今回は、俳優の中村倫也倫也さんがナレーションを担当されていて、とっても穏やかで優しい声に、自然と気持ち良くなってしまいました。
そして沢山のネコちゃんたちの生活を追っていくのですが、猫の世界もそう簡単では無く、それぞれに考えたり、悩んだり、寂しくなったりと、沢山の表情があるのだなと解りました。人間のように表情が変わる訳では無いのですが、そのちょっとしたしぐさで解りますよね。寂しいんだなぁとか、思っているんだなぁとか、画面から伝わってきて、自分も猫家族の一員になったような気持になりました。
北海道のネコ家族は、牧場に飼われている猫たちで、子牛用牛舎と大人用牛舎が分かれていて、その建物ごとに住んでいる猫が違うんです。自分たちの縄張りということで、二つの建物の猫が交流することはほとんどありません。時々、ニアミス的に顔を合わせますが、出来る限り、知らないふりをしているようでした。時々、喧嘩っぽくなる時はあるみたいでしたけどね。
それぞれの建物の猫たちは家族で、子牛舎にはチャカスケママと子供たち、親牛舎にはヒメママとその子供たち、が中心に住んでいます。もう4世代くらい住んでいるんじゃないかしら。みんな、子牛ようのミルクを貰って、ミルクまみれになりながら飲んでいました。きっと、この子たち、ミルクの匂いがするんじゃないかな。甘い匂いがしそうでした。
牛と仲良しで、牛舎に入って牛の前に座ると、牛が猫をずーっと舐めているんです。仲良しだねぇ~って感じなのですが、これ、きっと、猫たちがミルクの匂いがするからなんじゃないかなって思いました。でも、とっても仲良しで、幸せそうで、それを見ているだけでしあわせな気持ちになりました。
ミャンマーの猫たちは、インレー湖の水上に住む家族と一緒に住んでいました。日本の猫のように、遠くまで遊びに行くとかは、周りが水なので出来ないんです。人間の家族に大切に育てられていて、猫家族も、両親と娘・シュエと息子・グェという4匹で、仲良く助け合って生きていました。ミャンマーでは、猫はとても大切に育てられていて、本当に猫も家族の一員のようになっていました。
面白かったのは、普通の猫のように水を怖がることは無く、水に落ちても”ネコカキ”で泳いで渡って行くんです。泳ぎが上手くて、ちょっと驚きました。猫も泳げるんですね。でも、きっとミャンマーの猫は仕方なく泳ぎを覚えたのだろうから、日本の猫とかは水は苦手だと思います。
こんなコロナ禍でギスギスしている世の中で、とっても癒される素晴らしい映画なので、観てくださいと言いたいんだけど、この状態では、あまり観に行ってとは言えない雰囲気ですね。でも、息苦しくて辛くなって、心が病んでしまってはいけないので、こういう優しい映画で癒されて欲しいなぁと思いました。
私は、この映画、超!超!お薦めしたいと思います。私はとっても癒されました。緊急事態宣言が出されて、行こうか辞めるか凄く悩んだのですが、朝から行って、映画だけ観て帰ってくることにしました。映画館に入ったら、やはり皆さんも良く分かっているようで、一言も話す人はおらず、静かに映画を観て粛々と帰って行きました。映画館の上映時間も減り、本当に悲しいですが、この状況では仕方がありません。映画館に行くときは、本当に気を付けて、緊張感を持って行きましょう。ぜひ、観に行ってみて下さい。
ぜひ、楽しんできてくださいね。
「劇場版 岩合光昭の世界ネコ歩き あるがままに、水と大地のネコ家族」