「ホテルニュームーン」日本人は良かれと思って手を差し伸べたのに、この言われようは無いでしょ。 | ゆきがめのシネマ。劇場に映画を観に行こっ!!

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観てきた映画、全部、語っちゃいます!ほとんど1日に1本は観ているかな。映画祭も大好きで色々な映画祭に参加してみてます。最近は、演劇も好きで、良く観に行っていますよ。お気軽にコメントしてください。
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「ホテルニュームーン」を観てきました。

 

ストーリーは、

生まれる前に父を亡くし、教師の母ヌシンと2人で暮らす大学生のモナ。過保護なヌシンは1人娘に厳しい門限を課して交友関係にも目を光らせ、モナはそんな母にうんざりしていた。ある日、ヌシンがホテルで見知らぬ日本人男性と会っている姿を目撃したモナは、自身の出生を巡る母の話に疑念を抱き始める。母娘の間に生まれた小さな綻びは、やがて大きな亀裂へと発展していく。

というお話です。

 

 

大学生のモナは、教師をしている母ヌシンと二人暮らし。ヌシンはモナに、父親は彼女が生まれる前、山の中で登山家の友人を助けようとして事故に遭い、命を落としたと伝えていた。

二人は、新居への引っ越しの準備を進めていた。まるで友達のように仲のいい親子だが、一人娘の交友関係に厳しく目を光らせる母に、モナは少々辟易気味。同じ大学に通う恋人サハンドの存在もいまだ打ち明けられずにいた。
 


 

モナにはもう一つ秘密がある。サハンドと共にカナダに留学する計画を立てていたのだ。ヌシンにばれないようパスポートを探すモナは、ある日、地下室に隠されていた箱の中に、見知らぬ日本人男性と母、そしてまだ幼児期の自分が写った写真を見つける。そこには日本語が書かれたノートも入っていた。

一方のヌシンは、ある電話を受け、不安な思いを抱えていた。ある夜こっそり家を抜け出し、ホテルで田中と会ったヌシンは、封筒に入った金を渡し、「お金は返すからモナには絶対に会わないでほしい」と頼み込む。それを聞いた田中は「お金が目的じゃない」と答えるしかない。



 

ヌシンの後をつけその様子を見ていたモナは、田中が写真に写っていた日本人だと気づき、母との関係に強い疑念を抱く。思い切って田中に声をかけるが、彼は何も言わず、謎は深まるばかり。

何も語らない母をあやしんだモナは、自分の出生にまつわる秘密を感じ取り、自力で調べようと決意する。一方、恋人のサハンドは、何かを思い詰めている様子のモナに不信感を抱き始める。ヌシンの抱えている秘密とは何なのか。モナの父親は誰なのか。田中は何を伝えにイランへやってきたのか。母と娘が抱えた秘密と噓は、やがて悲しい真実へとたどり着く。後は、映画を観て下さいね。

 

 

静かで地味な映画ですが、こんな事もあったんだろうなぁと思える内容でした。娘のモナが生まれた頃なので、今から20年以上前、いや、日本の映像を見るともっと前かな。平成の初期のような風景でしたが、その頃、イランなど中東の国から日本に出稼ぎに、何人もの方々が来ていたのだと思います。観光ビザで来て、仕事をしていたのでしょう。そんな中の一人がヌシンだったようなんです。

 

ヌシンは日本で田中と出会って、まぁ、色々とあったのでしょうが、日本でのことについては、全く娘のモナには話していないんです。その頃は、日本で稼いで、イランに戻って成功するというのが彼らの夢だったらしいのですが、ヌシンは稼いで帰ってくるという事が出来ず、それを恥ずかしいと思っているから話してくれないんだろうと、ヌシンの友人はモナに話していました。でも、日本での家族写真を見つけてしまったモナは、衝撃を受けて、本当の事が知りたくなってしまいます。

 

 

うーん、モナは、自分が田中とヌシンの子供だと思ったらしく、大騒ぎをするのですが、自分の顔をみれば、ハーフじゃないって解ると思うんだけど、どうしてあんなに騒いだのかなぁと不思議に思いました。それにヌシンも、黙っているよりも本当の事を話した方が、絆は深くなるし、別に恥ずかしいことじゃないように感じたのですが、イランでは、感覚が違うのかしら。

 

それに、私は、お世話になった人にお礼もせず、言いたいことだけ言ってお金を突き返すのは、人間として間違っているような気がしたけどな。お世話になったなら、それなりの礼を尽くすのが当たり前のような気がしましたが、イランは違うのかもしれません。この場合なら、きちんとお礼をして、娘はこんなに成長しましたと会わせるべきじゃないのかな?田中さん、人が良すぎますよ。国が違うと、感覚が違うのかしら。

 

 

ヌシンが田中と密会しているのを見てしまったモナは、田中を追い始め、無理やりに会おうとして嘘をついたり、会ったら会ったで、お父さんなのか!とまるで責めるような言い方をします。もー、なんか、マジで田中さん、凄く良い人で、何も悪い事してないのに、そんなに責めたら可哀想と思ってしまいました。イラン人、もう少し、頭を使って考えてから話をしましょうよ。前に出て行って”落ち着け!”って言ってやりたくなりました。良い人なのに、こんなに責められて、言いたいことも言えず、日本人、良い人過ぎ!

 

ストーリーとしては、ちょっと無理があったような気がしました。だって、こんなに大騒ぎするような事じゃないんですもん。イラン人にとっては、恥ずかしいことなのかもしれませんが、日本人からするとふぅーんって感じで、可哀想に思って手を差し伸べたけど、嫌だったんだねって事で、それでも、やっぱり気にしていたんだよって会ってみたけど、嫌がられちゃったってことに観えました。

 

 

私は、この映画、お薦めしたいと思います。ちょっとストーリーが問題かなと思ったけど、イランと日本の共同制作で、珍しいと思います。日本人には理解出来ない部分(私の感覚なので、他の方には解かるかも。)があって、ちょっとムッとしたりもしましたが、母と娘の愛は描かれていたと思います。ぜひ、観に行ってみてください。

ぜひ、楽しんできてくださいね。カメ

 

 

「ホテルニュームーン」