「映画 えんとつ町のプペル」大人が泣けるという宣伝は辞めて欲しい。強要されているように思えます。 | ゆきがめのシネマ。劇場に映画を観に行こっ!!

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観てきた映画、全部、語っちゃいます!ほとんど1日に1本は観ているかな。映画祭も大好きで色々な映画祭に参加してみてます。最近は、演劇も好きで、良く観に行っていますよ。お気軽にコメントしてください。
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「えんとつ町のプペル」を観てきました。

 

ストーリーは、

煙突だらけの「えんとつ町」。そこかしこから煙が上がるその町は黒い煙に覆われ、住人たちは青い空や星が輝く夜空を知らずに生活していた。ハロウィンの夜、この町に生きる親を亡くした少年ルビッチの前にゴミ人間プペルが現れる。

というお話です。

 

 

厚い煙に覆われた“えんとつ町”。煙の向こうに“星”があるなんて誰も想像すらしなかった。一年前、この町でただ一人、紙芝居に託して“星”を語っていたブルーノが突然消えてしまい、人々は海の怪物に食べられてしまったと噂した。

ブルーノの息子・ルビッチは、学校を辞めてえんとつ掃除屋として家計を助ける。しかしその後も父の教えを守り“星”を信じ続けていたルビッチは町のみんなに嘘つきと後ろ指をさされ、ひとりぼっちになってしまう。

ハロウィンの夜、彼の前に奇跡が起きた。ゴミから生まれたゴミ人間・プペルが現れ、のけもの同士、二人は友達となる。



 

そんなある日、巨大なゴミの怪物が海から浮かび上がる。それは父の紙芝居に出てきた、閉ざされたこの世界には存在しないはずの“船”だった。父の話に確信を得たルビッチは、プペルと「星を見つけに行こう」と決意する。

しかしこの町の治安を守る異端審問官が二人の計画を阻止するために立ちはだかる。それでも父を信じて、互いを信じあって飛び出した二人が、大冒険の先に見た、えんとつ町に隠された驚きの秘密とは?(公式HPより)後は、映画を観て下さいね。

 

 

この映画、面白かったです。でも、宣伝で言うほど泣ける内容ではありませんでした。既に”鬼滅の刃”で、泣くレベルが上がっているので、これくらいの感動では泣けません。感動のレベルは、人によって違うんです。

 

宣伝で大人が泣けるとか言ってしまうと、泣けない方が悪い様な印象になり、気分が悪いなぁと思いました。なので、印象が悪いまま映画を観たので、たとえ良い作品でも感動は出来ませんでした。確かに、子供向けに夢のある作品だと思いました。でもね、父親の魂が帰って来て、ゴミ人間となってプペルの前に現れるというのは、まぁ、おとぎ話には良くある内容だし、そこに関しては、感動はありませんでした。小説や映画を沢山読んだり観ていれば、当たり前ですからね。

 

 

でも、この映画で一番凄いと思ったのは、お金に消費期限があると言う事。これって、凄く合理的で、もしやったら凄い事だなと思いました。だって、溜め込むことが出来ないでしょ。お金を儲けたら、一定の期間で使い切らなければならない。溜め込んでも腐ってしまう。そんな面白い社会、現実にあったら、面白いでしょ。銀行にも貯められないんだから、働いたらすぐに使うという、良い循環が出来て、社会は回りますよね。面白い考え方だと思いました。但し、病気になったり、仕事が出来なくなった場合の補償が無いので、それが心配だなと思いました。

 

 

外の世界と隔離して、煙で隠しているというのは、「進撃の巨人」とおなじですよね。壁に囲まれたウォールマリアと同じで、中にいる人には、嘘の情報を与えて恐怖をあおり、中にいるのが安心だと植え付けているというのは、一緒だなと思いました。そう思うと、色々な人気作品のいいとこどりがしてる部分も多いなぁとちょっと思いました。大人相手の作品として出したら、どこかで見た作品として比べられたのでしょうが、子供向けの絵本として出版されたので、そんなに気にならなかったのかもしれませんね。

 

 

本当は、良い作品なので褒めたいのですが、泣けるという宣伝文句にどうしても気分が悪くなってしまい、良い褒め言葉が浮かばないんです。あ、でも、声は素晴らしかったです。ルビッチの声は、芦田愛菜ちゃんの声そのものでしたが、プペルの窪田さんは上手かったですね。ほとんど窪田さんと感じず、”プペル”というゴミ人間の声になっていました。声優さんが演じると、その人物の容姿に合わせて声を付けているのですが、普通の俳優さんに声をやらせると、本人の声になるでしょ。でも、今回の窪田さんは、プペルになり切っていたので、素晴らしいと思いました。

 

そうそう、気に入ったのは、色の使い方。日本のアニメーションとしては、珍しい色の使い方をしていました。とても綺麗で鮮やかな色が使ってあり、これなら海外を視野に入れられるのではないかと思いました。特に、ハロウィンの仮装で踊っている部分は美しかったし、ダンスの振り付けも良かったなと思いました。

 

 

私は、この映画、お薦めしたいと思います。ちょっと批判的な事も書きましたが全体的には、良い作品だと思っています。子供向けとしても、良いのではないかと思いました。但し、大人が泣けるという宣伝はダメだと思いました。全く泣けませんでしたから。鬼滅~は、主題歌を聞くだけで泣けてくるんだけどね。新年に家族で観に行くには、良い作品かもしれません。ぜひ、観に行ってみてください。

ぜひ、楽しんできてくださいね。カメ

 

 

「えんとつ町のプペル」