「BOLT」原発事故の恐ろしさ、事故後に起きる恐ろしい出来事を深く描いていました。 | ゆきがめのシネマ。劇場に映画を観に行こっ!!

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観てきた映画、全部、語っちゃいます!ほとんど1日に1本は観ているかな。映画祭も大好きで色々な映画祭に参加してみてます。最近は、演劇も好きで、良く観に行っていますよ。お気軽にコメントしてください。
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「BOLT」を観てきました。

 

ストーリーは、

日本のある場所で大地震が発生した。その振動で原子力発電所のボルトが緩み、圧力制御タンクの配管から冷却水が漏れ始めた。高放射能冷却水を止めるため、男は仲間たちと共に命懸けでボルトを締めに向かう。この任務をきっかけに、彼の人生は大きく変わっていく。

というお話です。

 

ある日、日本のある場所で大地震が発生。その振動で原子力発電所のボルトがゆるみ、圧力制御タンクの配管から冷却水が漏れ始めた。高放射能冷却水を止めるため、男は仲間とともにボルトを締めに向かう。この未曾有の大惨事を引き金に、男の人生は大きく翻弄されていく。

 


 

episode1.BOLT
大地震の影響で原子力発電所のボルトがゆるんだ。冷却水が漏れ始めた圧力制御タンクの配管のボルトを命をかけて締めに向かう男たちの物語。


episode2.LIFE
原発事故後、避難指定地区に独り住み続けたひとりの老人が亡くなった。遺品回収に向かった男が直面する現実。


episode3.GOOD YEAR
クリスマスの夜、車修理工場に暮らす男の前に現れた一人の女。夢か幻か。

(公式HPより) 後は、映画を観て下さいね。

 

 

この映画、林海象監督の久しぶりの作品ですが、やっぱり監督独特な内容で、うんうん、この感じよねっていうのが良かったです。本当に芸術系の映画ですよね。多くを語らないのに、訴えることが強い感じで、考え深い作品でした。

 

と言いながらも、うーん、私には、ちょっと難しくて、何が言いたかったのかよく解ってないような気がしています。ある場所で原発事故が起きて、1本のボルトが緩んだことが原因で汚染水が流れ出てしまいます。職員が必死で止めようとするも、全く止まりません。主人公の男は、被爆ギリギリまでボルトを締め続けるのですが、もう入ってはいけないと言われて、仕方なく施設を辞めます。

 

 

原発施設を辞めて、遺品処理業者に就職するのですが、原発によって、沢山の人の人生が変わってしまった事を知り、心を痛めます。でも、再度原発施設で作業をしたいと頼んでも、被爆線量ギリギリなので無理だと断られます。男は、自分のせいではないのに、自分がボルトを止められなかったという事を悔いて、そのせいで不幸になった人達の事を嘆きます。

 

男は、遺品処理の仕事も辞めて、車修理工場に暮らしながら、細々と仕事をしています。そんな男の前に都会から来たような、赤い靴を履いた派手な女・マリアが現れます。どこから来たのか分かりませんが、原発事故の時、男が海で漂う赤い靴の女を見たような気がして、その女と同じ女なんです。男は不思議な顔をして、遠巻きに見ています。実は女の顔は、男が机の上に大切に置いている写真の女アキコにそっくりでした。外では子供たちが「修理工場の中には大きな水槽があって人魚がいる。人魚の肉を食べると人は死なないらしい。」と噂をしているんです。

 

 

この男は、きっと妻アキコを亡くして、孤独だったので、自分が犠牲になってでもボルトを締めて何とかしたいと思ったのだと思います。きっと、事故の前に海に現れた女は、これから大変な事が起こるという予兆だったのかなと思いました。妻の姿をした人魚が事故を伝えに来たのだと思います。

 

原発のボルトは今も締まっておらず、男は、人魚の肉を食べて不死を手に入れてでも、ボルトを締めたいと思っているのかなと思いました。人間の力ではどうにもならない出来事だけど、何かの力を借りて止める事は出来ないだろうかと幻想を抱く男の気持ちなのかなと思いました。

 

 

一度、起こってしまった事故は戻せないので、それを教訓にして行かなければならないのに、人間って、直ぐに忘れて、同じことをしてしまうんですよね。あんなにダメだって言っていたのにという事を、何度でも起こしてしまう。でも、原発事故だけは二度と起こしてはいけないという事を訴えているのかなと思いました。

 

林監督作品って、ちょっとレトロな雰囲気で、永瀬さんがよく似あうんですよね。雰囲気も素敵だし、好きな監督なのですが、内容を理解するのが難しくて、何度も観ないと私には理解が出来ないんです。この映画も、DVDや配信されたら、再度観ようと思いますが、やっぱり難しいです。好きなんですけどね。

 

 

私は、この映画、お薦めしたいと思います。凄く重要な事を語ってくださっていると思うのですが、雰囲気では解るのですが、言葉にまとめられず、上手く伝えられませんでした。林監督の雰囲気はそのまま、あのレトロな雰囲気が良かったです。ぜひ、観に行ってみてください。

ぜひ、楽しんできてくださいね。カメ

 

 

「BOLT」

 

 

 

 

加湿は大切です。

 

 

手指の消毒を忘れずに。