「日本独立」敗戦から憲法擁立までの過程を豪華キャストでおくります。 | ゆきがめのシネマ。劇場に映画を観に行こっ!!

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観てきた映画、全部、語っちゃいます!ほとんど1日に1本は観ているかな。映画祭も大好きで色々な映画祭に参加してみてます。最近は、演劇も好きで、良く観に行っていますよ。お気軽にコメントしてください。
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「日本独立」を観てきました。

 

ストーリーは、

終戦直後に外務大臣に就任した吉田茂は、日本の再出発のため、旧知の仲である白洲次郎を呼び寄せる。抜群の英語力を備える白洲は、開戦前から既に日本の敗戦を予測し、実業の第一線を退いて郊外で農業に専念していた。吉田はそんな白洲に、GHQとの交渉役となる終戦連絡事務局の仕事を託す。こうして白洲は交渉の最前線に身を置くが、GHQは米国主導の憲法改正を強引に推し進めようとする。

というお話です。

 

 

1945年8月15日、第二次世界大戦終戦。日本は、GHQ(連合国軍最高司令官総司令部)の占領下に置かれた。連合国最高司令官マッカーサーが厚木に降り立ち、GHQは第一生命ビルに拠点を置いた。正装の昭和天皇とラフな格好のマッカーサーが並んだ写真が新聞に掲載されると、国民は、敗戦の事実に改めて衝撃を受けた。

終戦直後に外務大臣に就任した吉田茂は、日本の再出発のため、旧知の仲である白洲次郎を呼び寄せる。彼は、ケンブリッジ大学の留学経験を持ち、抜群の英語力を備え、いかなる時でも筋を通す男。開戦前から既にアメリカとの戦争の敗戦を予測していた彼は、数年前に実業の第一線を退いて、東京郊外に移住し、農業に専念していた。



 

吉田は白洲に、GHQとの交渉役、終戦連絡事務局の仕事を託す。吉田は言う。「占領はすぐに終わる。だが、その間の対応を日本が間違えると、一度負けたどころか、二度も三度も負けることになる」。その言葉を胸に、白洲は、交渉の最前線に身を置いた。彼の堂々とした態度は、GHQの度肝を抜いた。

GHQは、日本の民主化と非武装化を求めて占領政策に着手していく。間接統治とはいえ、GHQの力は絶対的だった。戦争犯罪人の逮捕が始められ、憲法の民主化が示唆された。国務大臣・松本烝治は、憲法問題は内閣の仕事であるという主張のもと、憲法学者を集めて憲法改正に取り組んでいく。

だがそんな時、GHQ自らが、憲法草案作成の極秘プロジェクトを組んだ。ソ連に介入の余地を与えぬよう、ソ連が参加する極東委員会が発足する前に憲法草案を仕上げてしまうためだった。さらにGHQは、その憲法を日本が作ったものとして世界に公表しようと考えていた。草案完成までの期限は1週間。そのメンバーに憲法学者はいなかった。



 

そして1946年2月13日、外相公邸を訪れたGHQ民生局長ホイットニーは、松本による憲法案は容認できるものではないと告げ、GHQ自らが作成した憲法草案を手渡す。他国主導で自国の憲法が作られる、という国の危機に直面し、白洲は、日本側の考えへの理解を求めてGHQとの交渉の場に立ち続ける。

一方、GHQ案をめぐり、閣議も紛糾していた。激高する松本。「自衛権すら持たないで、それを国家と言えるのか!」。そんな中、深夜、吉田は白洲を伴い、密かにある場所に向かう。彼の胸には、一刻も早く日本の独立を勝ち獲ろうとする強烈な思いと、それに伴う覚悟があった。GHQ案をもとに憲法の改正を進めるべく、日本政府に強硬に迫る絶対権力のGHQ。日本としての意志を尊重した新憲法を目指すべく、国の威信をかけて抵抗する日本政府。その熾烈な“戦い”の行方は?(公式HPより)後は、映画を観て下さいね。

 

 

日本が戦争に負けて、GHQが日本の統治を任されて、マッカーサーが赴任します。新しい日本にする為に、憲法を作ることになり、日本側が作るか、アメリカ側が作るかという話になり、どちらも譲らず、その交渉役を白洲が請け負うのですが、まぁ、日本は負けた訳ですから、どんなに文句を言っても取り合ってもらえず、結局、GHQの決めた憲法が採用され、その憲法は素人が考えたものだったので、酷い内容だということでした。そんな憲法を押し付けられ、それでもOKを出したのはどうしてなのかという事が、この映画で描かれていました。

 

どんな憲法でも、まずは受け入れて、そして日本を独立させるのが先決だという答えだったから、酷い憲法でも受け入れたんです。そして、もちろん、軍隊を持ってはいけないという事が書かれているので、アメリカに必ず守ってくれますねという確約を取ったのです。でなければ、ソ連や中国に侵攻されて、今の日本の形など残らなかったかもしれません。

 

その交渉時に、イギリス留学経験がある英語が堪能な白洲を、吉田茂が使ったんです。最初、白洲は嫌がるのですが、吉田茂が上手く口説くんです。小林さんが演じる吉田茂は、何ともゆったりしていながら、とっても鋭い目を持っていて、本当にこんな人だったのかもなぁと思えるような人物でした。

 

 

白洲役の浅野さん、良かったです。以前、NHKのドラマだったと思うのですが、伊勢谷さんが演じていて、そちらも良かったのですが、私のイメージは浅野さんの方が近かったかな。ムカつくと日本語で悪態をついて、何も無かったかのように、また会話を続ける感じが好きでした。それくらい悪態をつかないとやっていられなかったと思うんです。

 

だって、GHQにしてみれば、他人の国なんだから、大して重要に考えていないんです。当たり前よね。私だって、他人の家の決まり事なんてどーでも良いし、貧困になろうが関係無いですもん。彼らだって同じなんです。そんな態度を日本人が見ていたら、ムカつくでしょ。お前らなんかに決めて欲しくないって思うわよね。

 

日本の憲法が出来るまでを、歴史上の出来事にのっとって進んで行き、彼らが交渉する姿を描いていました。説明部分もあるので、ちょっと解り難いかなと思う部分もありました。歴史をしっていれば、全く問題は無いのですが、歴史に興味が無くて、知らないと、ちょっと、ん?と思う部分もあるかもしれません。

 

 

この憲法の出来上がり方を観ると、やっぱり憲法は改正して欲しいなと思っています。別に、重要な部分の内容を変えるとかではなく、日本人による、日本の言葉で、基本的人権にのっとった法律に書き換えて欲しいだけなんです。アメリカ人が考えた内容を、そのまま後生大事に持っている方が良いと思う人ってなんなんでしょ。まだまだ、戦争に負けたことを背負っていけと言うんでしょうか。凄く不思議に思います。いつまでアメリカの下にいたいのかしら。

 

と熱くなるほど、アメリカの憲法を押し付ける姿には腹が立ちました。だって、日本の憲法を事務員のお姉ちゃんが考えているなんて、ムカ付くでしょ。別に馬鹿にする訳じゃないけど、法律の教育を一切受けていないような人物が考えた内容を入れるなんて、やっぱりムカつく。そんなもんを、偉そうに日本国憲法だなんて掲げているだなんて、”臍が茶を沸かす”って言葉がぴったりです。

 

そんなことを考えてしまった映画で、私には面白い内容でした。但し、この頃の歴史を知らないと、楽しめないかな。歴史をづらづら続けていくストーリーなので、眠くなっちゃう方もいらっしゃるかもしれません。

 

 

私は、この映画、お薦めしたいと思います。敗戦から憲法擁立までの過程を描いていて、キャストも豪華なので、楽しめます。小林薫さんの吉田茂の容姿がとっても似せてあって面白かったですよ。ぜひ、観に行ってみてください。

ぜひ、楽しんできてくださいね。カメ

 

 

「日本独立」