「新解釈・三国志」を観てきました。
ストーリーは、
いまから1800年前、中国大陸では中華統一をめぐって「魏」「蜀」「呉」の三国が群雄割拠していた。そんな世に、民の平穏を願う武将・劉備が立ち上がる。劉備ら各国の武将たちは激動の時代を駆け抜け、やがて魏軍80万と蜀・呉連合軍3万という、圧倒的兵力差が激突する「赤壁の戦い」が巻き起こる。人々を憂い、人望も厚い人物として知られる劉備だが、実は・・・。
というお話です。
今から1800年前。中華統一を巡り三獄【魏・蜀・呉】が群雄割拠していた時代。民の平穏を願い、のちに英雄と呼ばれる一人の男・劉備が、関羽と張飛と兄弟の契りを交わし漢の国の再興をする為に立ち上がります。というか、嫌々ながら関羽と張飛にやらされるんですけどね。義勇軍を立ち上げて、曹操らと一緒に黄巾討伐を行い、やっと名前が売れてきます。
その頃に董卓っていう独裁者が政権を握っていて、そいつを倒そうと思ったけど、結構強くて、どうしても倒せません。なので、その時代の美人・貂蝉をプレゼントして、董卓とその部下の呂布の中を色仕掛けで引き裂き、董卓を亡ぼします。
これで俺の時代と思っていたんだけど、そうはならず、ライバルの曹操が台頭して中国の北半分を手に入れてしまいます。関羽と張飛は凄く強いんだけど、まだまだ手が足りない劉備の軍は、天才と呼ばれている軍師諸葛孔明の所へ行き、自分の軍師になって欲しいと頼みます。
孔明を仲間に加えた劉備軍は、支配を広げようと考えますが、曹操軍は強く、太刀打ちが出来ません。孔明の策により、南方の呉と手を組み、曹操に対抗しようとします。曹操は、80万の兵士を連れて攻めてきているのに、劉備軍と呉には、3万の兵しかいません。どう考えても負け戦になると思った劉備は、先に帰りますと言って逃げ出すのですが・・・。ここから世にいう「赤壁の戦い」に突入して行きます。という解説を、歴史学者の曽我さんがしておりまして・・・。後は、映画を観て下さいね。
映画のように、ゆるめに内容を書いてみたのですが、はっきり言って、内容は、三国志そのものです。劉備が義勇軍をつくって、赤壁の戦いで勝つまでが描いてあります。もちろん、ゆる~く、楽しくね。でも、ただ、内容を面白おかしく見せているだけなので、目新しくなくて、そんなに面白くないんですよねぇ。もう、キャラクターのギャグだけで持っているような感じでした。
劉備は、全くやる気のない将軍という設定で、いつも関羽と張飛に後ろから押されて、仕方なく動くって感じなんです。それでも勝ってきていたんだから、諸葛孔明がいなくても、もしかしたら出来たんじゃないの?って思っちゃった。
でも、曹操も、そんなに豪傑って感じでもなく、うーん、女好きのあんちゃんって感じで、みんなでお腹壊したり、ウィルスにうつっちゃったり、劉備も酷いけど、曹操も酷いねって感じでした。うーん、レッドクリフを観ているので、あのカッコいい雰囲気からすると、もー、どうなの?って思いました。
感想の書きようが無いのよね。だって、三国志のギャグパロディ版ってだけだから、内容は三国志そのものなんですもん。そうそう、諸葛孔明なんだけど、天才軍師って触れ込みで、劉備たちが雇いに行くんだけど、孔明が天災だったんじゃなくて、その妻が天才だったんじゃないかって事なんです。
この部分は、確かにこの時代だと、どんなに女性が天才でも、それは表に出せなかっただろうから(女性差別)、孔明が表向きは采配を振るっていたんじゃないかなぁというのは、あり得るなと思いました。あの赤壁の風については、気象学と地質学を学んでいないと計算出来なかったと思うんです。孔明がそんなに本を読む時間があったとは思えないんですよねぇ。仲間と酒を飲んでたら時間無いもんねぇ。という訳で、孔明の奥さんが天才かもって話は、ちょっとマジかもしれませんね。
あと、気になったのは、美女の定義が違うからってことで、貂蝉を渡辺直美さんが演じていて、敵を欺いた後、正体を現すのですが、その正体が美女なんですよ。その美女が、生まれ変わったら美人に生まれたいみたいなことを言って、それ嫌がらせかい!って言いたくなるほど可愛い方なので、大笑いでした。
というか、ここに出演していた方々、凄く下手な感じに演じているんだけど、それ、演技?ねぇ、下手に演じているの?今までの彼らの演技からは程遠いような、ドン臭い下手でベタな演技をしているので、ワザとなんだろうけど、ちょっとイラッとしました。
書けないと言いながら、随分書いたかな。この映画、まぁ、時間が空いた時に、何となくみて、笑って、忘れてしまうような作品だと思います。凄く面白い訳では無いけど、とても見やすいし、途中で寝ちゃっても惜しくないような映画でした。キャストは良いので、キャスト目当ての方(私もです。)には、良い作品じゃないかな。私は、この映画、お薦めしたいと思います。誰が観ても、難しく無くて、ゆるく楽しめるので、良いと思いますよ。ぜひ、観に行ってみてください。
ぜひ、楽しんできてくださいね。
「新解釈・三国志」