「魔女がいっぱい」を観てきました。
ストーリーは、
1960年代、とある豪華ホテルに現れた、おしゃれで上品な美女。しかし、彼女の正体は誰よりも危ない邪悪な大魔女だった。この世に魔女は実在し、世界中に潜んでいる。いつまでも若く、おしゃれが大好きな魔女たちは、人間のふりをして普通の暮らしを送りながら、時々こっそりと人間に邪悪な魔法をかけている。そんな魔女たちの頂点に立つ大魔女が、魔女たちを集め、ある計画をもくろんでいた。そして、ひとりの少年が偶然魔女の集会に紛れ込み、その計画を知ってしまうが・・・。
というお話です。
1960年代、とある豪華ホテルに現れた、おしゃれな美女の集団。実は魔女の集団なのだ。魔女は実在し、世の中の至る所に暮らしている。あなたのすぐ隣にも、住んでいるのかもしれない。そして、この魔女の集団は、ある集会を開くために、このホテルに集まったのだった。
集団の中心にいる、最も美しく世界一恐ろしい大魔女(グランド・ウィッチ)は、そこであるとてつもない秘密の計画があることを明かす。魔女は子供嫌いで、今までにも沢山の子供たちを消してきたのだが、今回、大掛かりな仕掛けを使い、各地で子供たちを消してしまおうという計画だった。
喜ぶ魔女たちの話を、静かに影から聞いている男の子・ジャジールがいた。ジャジールは、子供の頃に交通事故で両親を亡くし、今は祖母と暮らしている。お祖母ちゃんに魔女は恐ろしいから気をつけなさいと言われていたのだが、ある日、町の道具屋で魔女に遭遇してしまう。お祖母ちゃんに話すと、魔女に目をつけられたかもしれないから町のホテルの良い部屋に泊まって魔女をやり過ごそうという。魔女は貧しい家の子供を消すことが多いのだ。そして、このホテルに泊まりに来たのだが、ホテルの大広間を見ていると、そこへ大勢の魔女が入ってきたのだった。
急いで檀上の下に隠れたジャジールだったが、あまりにも恐ろしい計画を聞き、驚いてしまう。何とかその場所から逃げようとするのだが、とうとう魔女に匂いを嗅ぎつかれて、見つかってしまう。慌てたジャジールは、換気口の中に逃げるのだが、捕まってネズミにされてしまう。同じ時に食べ物に釣られてやって来たブルーノもネズミにされ、少し前にネズミにされて、何故かジャジールのペットとして飼われていたデイジーと一緒に、3匹で魔女から何とか逃げおおせることが出来る。
ジャジールのお祖母ちゃんに事の次第を伝え、ネズミから人間に戻れる手立てを捜し、子供たちがネズミに変えられるのを阻止しようと動き出すのだが・・・。後は、映画を観て下さいね。
ロアルド・ダールの子供向けのお話が映画化されました。ロアルド・ダールといえば、チャーリーとチョコレート工場が有名ですが、こちらのお話も有名なようです。私は読んだことがありませんでした。短編なのかしら。とても単純なお話で、観ているとあっという間に進んで行ってしまいます。
この映画は、内容というよりも、アン・ハサウェイの魔女っぷりを楽しむ映画で、内容はほとんどありません。魔女が子供たちを嫌がり、どうやって子供たちを消そうかという悪巧みをしているのを、ネズミに変えられてしまったジャジールが蹴散らして、阻止しようとするのが、とっても楽しいコメディとして描かれています。
アン・ハサウェイ、魔女がハマっていて、美しいけど怖くて、どこかヌケていて、何とも言えない魅力がありました。今までにも、コメディをやっていたけど、今回は魔女ですから、特殊メイクも沢山していて、ちょっといつものコメディとは違い、怖さもあり、子供から見たら恐ろしい魔女に見えなくちゃいけないし、でも笑えるしという感じで、面白いなと思いました。
ただ、やっぱり子供向けのお話なので、内容は薄いし、盛り上がりにもちょっと欠けるかしら。もちろん、クライマックス的な部分もあるし、盛り上がりが無い訳ではないんですけど、やっぱり子供向けに作ってあるからなのか、素直すぎるんです。ストレート過ぎるので、大人が観ると、なーんだ、そのまんまじゃんって思って、詰まらなかったりするんです。
なので、子供の気持ちで観れば良いんだけど、そうもいかないから、あまり良い評価は付けられないけど、でも、子供映画としたら、良いのかなと思いました。でも、今の子供って、これくらいじゃ喜ばないかもなぁ。日本の子供たちは、ドラえもんやクレヨンしんちゃん、そして鬼滅の刃を楽しむほどになっているので、奥深く感動が与えられるような作品の方が、良いかもしれません。子供って、大人が思うよりも、よっぽど気持ちとかを判っていたりしますよね。
私は、この映画、お薦めしたいと思います。子供向けのエンタメ映画としては良いと思うし、アン・ハサウェイの魔女としての頑張りは評価したいなと思いました。内容は、元々のロアルド・ダールのお話が子供向けなので仕方ありません。なので、アン・ハサウェイの魔女姿を楽しむ為に観に行っていただければ、満足して貰えるかもしれませんね。ぜひ、観に行ってみてください。
ぜひ、楽しんできてくださいね。
「魔女がいっぱい」