「真・鮫島事件」を観てきました。
ストーリーは、
佐々木菜奈は高校時代の同級生たちと毎年恒例の部活会をリモートで開催するが、仲間のひとりのあゆみが姿を現さず、代わりに画面に現れたあゆみの彼氏の匠が、あゆみが壮絶な死に顔で息絶えていたことを知らせる。20年以上前、ネット掲示板の「2ちゃんえる」で「鮫島事件」という都市伝説が流行し、事件の真相に触れたものは必ず呪い死ぬとされていた。あゆみは仲間の裕貴、鈴と3人で「鮫島事件」の発祥の地とされる廃墟に行き、その日からあゆみの様子はおかしくなっていた。やがて、恐れおののく菜奈たちにも鮫島事件の呪いが伝染する。
というお話です。
佐々木菜奈は、その日、高校の同級生たちと、毎年恒例の部活飲み会をする予定だったが、バイトで遅くなり、家へ急いでいた。自宅マンションのエレベーターに乗るが、何故か動かず、色々押しているとやっと動いたが、各階に白い服を来た女性がいることに気が付く。気味が悪いと思った菜奈は、走って部屋に入る。
リモートで開催した高校の同級生たちとの毎年恒例の飲み会。仲間の一人あゆみが、連絡も無しに参加してこない。急いで帰宅した菜奈はリモートに参加するが、あゆみが来ない事を不審に思うメンバーたち。すると裕貴と鈴が重い口を開いた。
20年以上前に流行った「鮫島事件」という都市伝説があり、「鮫島事件」の真相に触れた者は、必ず呪われて死ぬとされているらしい。様々な説がある中、その事件が起こったとされる廃墟の情報をネットで見つけて、3人で行ってみたというのだった。そして、その時、あゆみは現場で何かを見たと訴えたのだが、何も無かったらしい。
「鮫島事件の呪い」は、実在するのか?パニックに陥る菜奈たち。リモートをしている彼らのスマホは電波が通じず使えなくなり、PCは繋がっているにも関わらず、どの家も停電になってしまっている。PCのライトとスマホのライトのみの光の中で、何かが近寄ってくる気配を感じる彼らは・・・。後は、映画を観て下さいね。
お決まりのホラー映画です。最近、良くある感じのホラーで、音で怖さを助長されるという手法が使われています。なので、大画面で見ていると、ちょっとドキドキするのですが、音が怖いだけで、画面は怖くありませんでした。別に、ジェイソンみたいのが襲ってくるわけでもなく、惨殺される場面が出てくることも無いのですが、とにかく、訳の分からない出来事が起こり、部屋の外にも出れなくなってしまうんです。それで、窓から外を観ると、うずうずしているような空間しかなくて、異世界に飛ばされたのかもという話になって行きます。漂流教室的な感じかしら。
2ちゃんねるで語るなと言われている「鮫島事件」について、一応、説明があります。そして、どんな事件だったという説明もしてくれるので、それ、タブーじゃないじゃんって思うけど、まぁ、映画だしね。
主人公たちは、自分の部屋でリモートで怖がっているだけなんです。そして部屋のクローゼットとかから、誰かが出てきて襲ってくる的な感じでした。でもね、すごく可笑しいんです。事件の事を語ったら、呪われるという事なのに、何故か、主人公の菜奈は、”鮫島事件”なんて全く知らない内に、何か霊に後をつけられていたんです。きっと、映画では、リモートに来なくて死んでいたらしいとされる”あゆみ”が、霊になって、菜奈の所に来たのだろうと思うけど、それが凄く曖昧なんですよ。危険を知らせに来たのなら、何か行動をするべきだし、一緒に連れて行こうと思ったのなら、それだって、もう少し近寄るとかすべきだと思いました。
そして、鮫島事件の事を話していると、一人、また一人と消えて行くんですね。しっかり消えるならまだしも、とてもゆるーい感じで、みんな、「俺、ダメみたい。」とかいって、消えて行っちゃうの。何がダメなのか、何でダメなのか、全く解らず、原因も何も、一つも解決しないんですよ。
挙句の果てに、菜奈のお兄さんが出てきて、菜奈たちを助けようとしてくれるんだけど、なんで、それをすれば助かると思ったのかが聞きたいと思いました。誰も、それをすれば呪いが消えるなんて言ってないからね。菜奈が一人で勝手に思い込んでやっただけだから。もー、その辺りの設定が酷くいい加減で、呪いを解く手立てを説明してる時、私は、口がアングリしてしまいました。おいおい、ホラーだって、ちゃんとストーリーはマトモに作ってくれよ。映画なんだから、ちゃんとした演技もして欲しかったです。
それにしても、2チャンネルで20年くらい前に流行ったお話らしいですね。全く知りませんでした。ネット上で始められたゲームのような話という事でした。事件の名前を聞いただけで呪われるなら、誰もネットなんて出来なくなっているでしょ。Wikiにだって載っているのにね。
私は、この映画、お薦めしたくないなぁ。だって、面白くなかったんですもん。でも、効果音の使い方は上手いと思ったので、それだけはお薦めします。音の使い方が絶妙だと思いました。ぜひ、観に行ってみてください。
ぜひ、楽しんできてくださいね。
「真・鮫島事件」