「ホモ・サピエンスの涙」を観てきました。
アート系の映画なので、内容は、
この世に絶望し、信じるものを失った牧師。
戦禍に見舞われた街を上空から眺めるカップル。
悲しみは永遠のように感じられるが、長くは続かない。
これから愛に出会う青年。
陽気な音楽にあわせて踊るティーンエイジャー。
幸せはほんの一瞬でも、永遠に心に残り続ける。
人類には愛がある、希望がある。
だから、悲しみに負けずに生きていける。
悲しみと喜びを繰り返してきた不器用で愛おしい人類の姿を万華鏡のように映した。
そして、マルク・シャガールの絵に描かれているような、曇天の空を飛んでいく恋人たち。
どんな世の中でも、人間は逞しく生きて行くことが出来る。
というような内容です。
この映画、アート系なので、感想と言われても書けないんですよぉ。日常の人々を何となく描いていて、ちょっと笑えたり、ちょっと怖かったり、だから何?っていうような内容もあったりと、不思議なんです。短い短編のようなストーリーを、映画というキャンバスにコラージュしたという感じなんです。
それぞれの話に意味があるんですけど、でも深いモノではなく、例えば、大きな荷物を持っている女性が、靴のヒールを片方折ってしまって、どうしようかなとウロウロしているのですが、それを見ている人もどうしてあげようもなく、イスで一休みした女性は、靴を脱いで歩いて行くというお話だったり、見晴らしの良いオープンカフェのような所について、嬉しくなった女性3人が、何故か踊り狂って、それを客が見ていて拍手をするというお話だったりするんです。それが何?という感じで終ってしまい、あれ??と思うのですが、あとから考えると、不思議だけど、印象に残っているという感じなんです。
きっと、靴のお話は、起きてしまった事は仕方ないから、それなりに対処していくしかないねって事なのかな。カフェで踊る3人の女性は、嬉しい時は、みんなを巻き込んで楽しみましょうって感じなのかな。まぁ、それなりに楽しいでしょ。
そんなお話が、沢山連なっていて、何となく流して行くという映画です。それはそれで、楽しくて、何となく気持ちが良いということなのかな。私のように、一日に何作かの映画を観る人間にとっては、こういう映画って、合間のオアシスのような感じなんです。あまり考えずに、そこにある映像を楽しむという事です。
こういう映画なので、まともな感想じゃなくてごめんなさい。でも、感覚的に解っていただければと思いました。私は、この映画、お薦めしたいと思います。疲れている時や、少しホッとしたい時に、こんな映画を観て、何も考えずに、笑ったり、可愛そうと思ったり、感情だけで楽しんでみてはいかがでしょうか。ぜひ、観に行ってみてください。
ぜひ、楽しんできてくださいね。
「ホモ・サピエンスの涙」