「ストレイ・ドッグ」ニコールが演じたから話題になるけど、イマイチの内容でした。 | ゆきがめのシネマ。劇場に映画を観に行こっ!!

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「ストレイ・ドッグ」を観てきました。

 

ストーリーは、

ロサンゼルス市警の女性刑事エリン・ベルは、酒におぼれ、同僚や別れた夫、16歳の娘からも疎まれる人生を送っている。17年前、FBI捜査官クリスとともに犯罪組織に潜入捜査をしていたエリンは、そこで取り返しのつかない過ちを犯して捜査に失敗し、その罪悪感にいまも彼女は苛まれていた。そんな彼女のもとに、ある日、差出人不明の封筒が届く。中には紫色に染まった1ドル紙幣が入っており、それは行方をくらませた17年前の事件の主犯からの挑戦状だった。

というお話です。

 

 

LA市警の女性刑事エリン・ベル。若き日の美しさはすでに遠い過去のものとなり、今は酒に溺れ、同僚や別れた夫、16歳の娘からも疎まれる孤独な人生を送っている。

 

エリンは17年前、FBI捜査官クリスと共に犯罪組織に潜入捜査をしていた。その組織は銀行強盗を企て、クリスとエリンも一緒に強盗に入る事になる。クリスは本部に知らせて、銀行に入ったところを逮捕して貰おうと言うが、クリスと恋愛関係になっていたエリンは、ある計画を企て、本部に知らせるのは強盗が終わった後にしようと持ち掛ける。クリスも同意し、計画を実行するのだが計画は失敗。クリスが重傷を負ってしまう。

 

 

犯罪組織の壊滅に失敗したエリンは、本部からの信頼も無くなり、一般の市警として働いていた。いつも酔っ払い、上司や同僚への連絡もせず、厄介者として扱われていた。

 

ある日、エリンの元に差出人不明の封筒が届く。17年前の強盗事件に関係する紫色に染まった紙幣が入っており、その時に逃げた犯罪組織の主犯からの挑戦状だった。エリンは、今も17年前の事件にこだわっており、自分の失敗に心を痛めていたが、それ以上に犯罪組織の主犯に憎しみを抱いていた。過去に決着をつけるため、一人で犯人を追い始めるエリンは、まるで野良犬のように執念深く相手を追って行く。そして・・・。後は、映画を観てくださいね。

 

 

この映画、うーん、とっても粗い映画に思えました。潜入捜査をしていて、つい、欲が出てしまったエリンが、その罪を贖うという事なのですが、それならもっと早くやる事があったんじゃないかと思うんですよねぇ。

 

17年くらい経ってから、その事件の首謀者が復讐に戻ってくるんだけど、それまで同じところで待っているエリンって何なのかしら。そんなに復讐したいなら、自分から捜査すればイイんじゃないのかなと思いました。だって、FBIの捜査官で恋人だったクリスを殺されているんだから、何もしないでそこで待っているって、あり得ないでしょ。17年も何してたの?って思ってしまいました。

 

 

酒浸りで、警察の規則も守れず、マトモな捜査をしてるんだからしてないんだか。相棒にも連絡を取らずに一人でぶらぶらしていて、上司にも連絡をしてないんですよ。それ、何かの捜査をしてると言えるの?給料泥棒でしょ。

 

エリンには、クリスとの間に娘がいて、というか娘が生まれる頃には、クリスは死んでいたのかしら。そこら辺がとても適当なんです。ある場所に強盗に入って失敗するんだけど、その時に一般人を護ろうとしてクリスは首謀者に撃たれるんです。でも、どうもそれで死んでいなかったみたいで、ある程度は生きていたような話がありました。

 

 

そして、娘を産んで、エリンは再婚したのかな?その再婚相手が、娘の面倒を見ているようで、そこら辺の部分が、ちゃんと説明が無いんです。会話を聞いていると、エリンが生んでも面倒を見なくて、再婚相手が親権を持ったのかなという感じで、そこらの設定を全く伝えてくれないんですよ。もう少し、そこら辺のベースの設定を教えてくれないと、感情移入が出来ないし、エリンに全く共感が出来ないんです。苦労したんだとは思うけど、全然、可哀想だとは思えず、自業自得よねって思っちゃう。

 

確かに潜入捜査をしていて、あまりにも目の前にお金がチラつくと、そりゃ、欲が出て、警察にいるよりも、こっちに味方した方が得なんじゃないかっていう気持ちになるというのも、解らないではないんです。警察が本当に正義なら良いけど、内部の汚い部分を沢山知れば知るほど、犯罪組織も警察もどっちもどっちじゃんっていう気持ちになるでしょ。だから、犯罪組織に加担しちゃったというくらいなら、そんなに悪い奴とは思えないんです。

 

 

だけど、このエリン、犯罪組織に加担しちゃったまでなら仕方ないねって思うけど、その後が酷いよね。人としても、警察としても、母親としても、ダメでしょ。酒浸りでダラダラしているのは許されないよ。うんうん。

 

という訳で、私は、主人公に全く共感出来ず、この主人公エリンは嫌いってことで終わってしまいました。いい気味だわって思っちゃった。ニコール・キッドマンが演じているんだけど、彼女がやる必要があったのかな?と思いました。もっとワイルド系の女性の方が合っていたような気がします。

 

 

私は、この映画、まぁ、お薦めしても良いかなぁくらいです。共感は出来ないし、ちょっとムカつく主人公だけど、自業自得、因果応報って事が、良く解る内容になっていて、そこら辺は頷けました。気になったら、観に行ってみてください。

ぜひ、楽しんできてくださいね。カメ

 

 

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