「キル バード 森に潜む反逆者」を観てきました。
ストーリーは、
バードウォッチングのさなかに車が故障し、森の中で立ち往生してしまったテイラー。助けを求めて森の中をさまよった彼女は、一軒の小屋を見つける。小屋にはリアドと名乗る男がおり、テイラーはリアドの態度から逃亡犯ではないかと疑う。一方のリアドもテイラーを政府のエージェントではないかと疑っていた。やがてリアドはテイラーを拘束し、何ものなのかを聞き出そうとするが、バードウォッチングに来た民間人で遭難したのだと必死で説明をするのだが・・・。
というお話です。
テイラー・クレインは、森の中でバードウォッチングをしていたところ、車が故障し、立ち往生してしまう。頼るものもない彼女は、助けを求めて森をさまよっていたところ、離れたところに1軒の小屋を見つけた。
ようやく辿り着いた小屋をノックすると、中から、リアド・ビシャラと名乗る男が現れた。その男は、嫌に外を警戒しており、こんな山奥なのに、凄いセキュリティ装置を付けていた。自身をエドワード・スノーデンになぞらえており、テイラーはリアドのことをCIAからの逃亡犯では?と疑うようになる。
一方のリアドは、テイラーが実は政府のエージェントではないか?と疑い始め、その疑念から、彼女を拘束し縛り上げ、尋問する。しかし民間人でバードウォッチングをしにきて遭難しただけだと必死で説明をする。
一瞬の隙をついて逃げ出そうとしたテイラーだったが、2階から大きな音がする。調べに行ってみると、CIAエージェントが囚われており、彼が壁を叩いていたのだった。しかし、囚われの身であるはずのエージェントは、なぜかリアドに同調していて、逃げようと思えば逃げれるのに逃げなかったようだ。
リアドは一体何者なのか?深まる謎。テイラーは、エージェントの所にいるところを再び見つけられ、リアドに拘束されてしまう。真実を突き止めるために、危険に晒されながらもリアドを説得し、何とか逃げるチャンスを掴もうとするのだが・・・。後は、映画を観てくださいね。
うーん、この映画、どう説明したら良いのかしら。はっきり言って、何がしたいんだか、よく解りませんでした。山奥の小屋にテロリストらしき男が潜んでいて、そこに助けを求めに行ってしまった女性が危険な目に遭ってしまう、というお話に最初は見えるのですが、始まってしばらくすると、怪しげな宅急便やがやってきて荷物を届けます。何故か、その荷物からは、製図道具(コンパスや定規)が出てきて、はぁ?という感じになります。
でもね、既にここでおかしいのよ。テイラーはリアドに、荷物を開けるように言われるのですが、結構、素直に開けるんです。普通の人だったら、そんな危なそうなオッサンの所に来た荷物を簡単に開けないでしょ。恐がって、ヤダヤダって言うはずなのよね。そこでおかしいなって思うし、ふたりの会話を聞いていると、あからさまにテイラーがリアドの身上調査をしているんです。リアドがテイラーの事を調べるなら納得が出来るけど、反対に、リアドが尋問されているような状態になって行くので、どう考えても、このテイラー、只者じゃないって思ってしまうんです。
もう、最初からバレバレの展開をされてしまうと、ちょっと引いてしまいます。これ、もっとギリギリまで謎であって欲しかったのだと思うけど、最初の方で解っちゃいますね。どう観てもテイラーは怪しすぎて、疑いながらも簡単な拘束などしかしないリアドが甘すぎて、笑っちゃうような進み方でした。もう少し、真実っぽくして欲しかったな。
リアドは、どうも政府の機密文書を手に入れて、ある作戦のデータを手に入れたらしいんだけど、それに関しては詳しく明かされませんでした。9.11のテロも暴動なども全て、ある作戦によって起こされているという証拠のようでしたが、よく解りません。そこら辺も、なんだか、モヤモヤしているのよね。どーせフィクションなんだから、大胆な内容にすれば良かったのに。なーんか、物足りない感じの内容でした。
それにしても、テイラーは、普通のバードウォッチングに来た主婦だって言っているのに、超強くて、エージェントとも平気で戦えるんです。ビックリしちゃうよね。普通の主婦がエージェントと互角って、あり得ないでしょ。もー、バレバレなんだけど、平然と鳥の撮影が・・・とか言っちゃって、笑っちゃいました。
カナダ映画なのですが、やっぱり内容が甘くて、ハリウッドには叶わないなぁ~と思ってしまいました。このシチュエーションなら、もっと面白くなりそうだったんだけどなぁ。とても残念でした。
私は、この映画、まぁ、お薦めしても良いかな~くらいですかね。始まってしばらくして、謎が解けてしまいます。そのまま、謎のまま続けているんだけど、観ている方には解かってしまうほどバレバレです。でも、解って観るというのも、また面白いかなと思いました。それにあまり観ないカナダ映画なので、ちょっと違う雰囲気を楽しめるかなと思います。ぜひ、観に行ってみてください。
ぜひ、楽しんできてくださいね。