「小説の神様 君としか描けない物語」自信を無くした小説家が再起の為に取った行動とは? | ゆきがめのシネマ。劇場に映画を観に行こっ!!

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「小説の神様 君としか描けない物語」を観てきました。

 

ストーリーは、

中学生で作家デビューしたものの、発表した作品を酷評され売上も伸びない高校生作家・千谷一也。一方、同じクラスの人気者であるドSな性格の小余綾詩凪は、高校生作家としてヒット作を連発していた。性格もクラスでの立ち位置も作家としての注目度も正反対の彼らだったが、編集者に勧められ、小説を共作してベストセラーを目指すことに。反発しあいながらも物語を一緒に生み出していくうちに、一也は詩凪が抱える意外な秘密を知る。

というお話です。

 

 

高校生小説家・千谷一也。デビュー作は良い評価を受けて売れたのだが、2作目からは酷評され、自分を見失っていた。新しい小説のプロットを編集者に見て貰っても、全くOKが出ない。

そんな時、クラスに転校生が現れる。可愛くて明るく人気者の小余綾詩凪。どこかオーラの様なものがあり、何だろうと思っていたら、友人の九ノ里が、彼女は不動詩凪だと言う。高校生小説家でヒット作を連発している人気作家だ。ドSな性格で、一也に平手打ちを食らわせたかと思うと、酷い言葉で罵って消えてし合う。



 

ある日、一也は編集者の河埜に呼び出され行ってみると、そこに詩凪も現れる。二人で共作をやってみないかというのだった。驚く一也だったが、詩凪は了承し、一也もやってみることになる。詩凪のプロットで文章の上手い一也が書けば、大ベストセラーになるはずだという河埜の言葉を信じたのだ。

その日から、二人は嫌々ながらも、一緒に作業を始める。1章、2章と続けて行き、手ごたえを感じていた一也は、ある日、詩凪が一也のデビュー作を褒めてくれた事をきっかけに、その続編を編集者に見せてみることにする。



 

編集者は良い感触で受け取ってくれるが、出版社の返事は、出版は出来ないという返答だった。またも自分の小説に自信が持てなくなった一也は、詩凪との共作も辞めたいと言い始めてしまう。そんな一也を叱咤した詩凪だったが、ある時、詩凪が共作を了承することになった大きな秘密を一也が知ってしまう。

お互いに辛い思いを持っていたことを知り、もう一度、共作に挑戦する気持ちになった二人は・・・。後は、映画を観てくださいね。

 

 

うーん、悪い話ではないのですが、イマイチ、インパクトが無いというか、ちょっと子供向けになってしまっていると言うか。映画として公開するなら、もっと重要な部分をギュッと出来なかったのかしらと思いました。4人の文芸部の学生を1章ごとに描いていく方式を取っているのですが、原作でそうなっていたからなのかしら。この内容なら、わざわざ、4人を章ごとに描く必要は無かったし、主役の2人の話だけで、2章を表と裏で描いて4章にすれば良かったのになぁと思いました。

 

わざわざ、一也の章をモノクロで撮っているのですが、あまり意味がないんですよ。確かに、一也の心が晴れなくて暗くなっている部分なのですが、後から、その部分と連動する部分もモノクロにすればよいのにもう、最初の部分は置いてけぼりなんです。私なら、一也と詩凪の2人を表と裏で描いて、裏の部分をモノクロにするというなら、全体的な連携が取れて、観る方も、今は裏なんだなって解るんです。

 

 

それに、九ノ里の成瀬の部分が、全く生きていないので、何だったんだろうと思いました。確かに、こんな2人もいますよ~って事で、彼らが一也と詩凪に絡んでいるというのは解るのですが、二人の共作に重要な役割とは思えないんです。原作ありきなので、原作を読んでいない私には解りませんが、映画化するなら、もう少し脚本を練るべきだったのではないでしょうか。

 

話としては、SNSなどで酷評されたり叩かれることで、自信を無くして行き、潰れそうになっている小説家が再起を図るお話です。私もですが、確かに酷評します。でもね、作品の悪いところを酷評はするけど、人間性などを攻撃することはありません。だって作品と本人は違うんですから。だけどね、明らかに手を抜いているように見えたり、勘違いしている作品を輩出されたら、やっぱり文句は言いたくなりますよ。それは、次に良い作品を作って欲しいからです。読者や観ている人をバカにするなよってことです。

 

 

だからクリエイターの方々は、自分でSNSなどを見ないで、誰かに見て貰って、それを良い言葉に変換してから聞けば良いんじゃないかな。直接見てしまうと、ショックは大きいと思います。言葉をそのまま受け取ってしまったら、誰だって辛いですよ。でも、SNSなどに書く方も、最近はえげつない書き方が多いので、やっぱりある程度の規制は必要なのかなと思っています。

 

主演の佐藤さんと橋本さんは可愛いですね。彼らを取り巻く方々も、上手い役者さんが揃っていて、安定していたと思います。一也の妹役の莉子さん、ちょっとの出演だったけど、可愛いなって目に留まりました。これから出てくる女優さんなのかな?良かったです。

 

そうそう、編集の坂口涼太郎さん。「恐怖新聞」の恐怖が残っていて、この映画で観たので、恐怖新聞を持ってくるんじゃないかとドキドキしちゃいました。彼も上手いですよね。気になる役者さんです。ひょっこりはんに似てますね。(笑)

 

 

私は、この映画、まぁ、お薦めしても良いかな~という感じです。映画ファンの方は、あまり良い評価はされないかなと思いますが、出演している方々が可愛いし、橋本さんの制服姿もそろそろ見納めになるかもしれないので、観る価値はあると思います。ぜひ、観に行ってみて下さい。

ぜひ、楽しんできてくださいね。カメ

 

 

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