「エマ、愛の罠」今回はネタバレありの感想です。そうしないと感想が書けませんでした。 | ゆきがめのシネマ。劇場に映画を観に行こっ!!

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観てきた映画、全部、語っちゃいます!ほとんど1日に1本は観ているかな。映画祭も大好きで色々な映画祭に参加してみてます。最近は、演劇も好きで、良く観に行っていますよ。お気軽にコメントしてください。
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「エマ、愛の罠」を観てきました。

 

ストーリーは、

ダンサーのエマは、ある事件をきっかけに心の拠り所を失ってしまった。 振付師である夫との結婚生活は破綻した彼女は、その妖しい魅力を武器に実直な消防士、さらに彼の妻までをも虜にしてしまう。不可解なまでに奔放なエマの行動。その行動の裏には衝撃的なある秘密が隠されていた。

というお話です。

 

 

今回は、最初の部分を少しネタバレします。出ないと説明出来ないので。

 

若く美しいダンサーのエマは、ある事件によって打ちのめされていた。養子として迎えた7歳の少年ポロが、ある日、放火事件を起こして保護され、児童施設に連れていかれてしまう。エマと夫は、里親として失格とされてしまったのだった。

 

母親失格と思われてしまったが、エマはポロの事を愛していて、もう一度やり直したいと思って児童施設を訪ね、ソーシャルワーカーに相談するのですが、一度失敗したのだから無理だとはねつけられてしまいます。ポロの事がきっかけで、振付師の夫ガストンとの結婚生活も上手く行かなくなり、事件によって仕事も失くしたエマは、家を出ます。

 

 

家庭も仕事も失い、 ダンス仲間の家を渡り歩き、レゲトンのリズムに合わせてダンスを続けて自分の心を慰めます。そして、夫との離婚を進めるために、ある弁護士を訪ねます。ラケルという女性弁護士で、お金もないエマを不審がりますが、段々とエマとの距離は縮まって行きます。

 

ある日、火炎放射器を市街地で使って、車を炎上させたエマ。現場に駆け付けた消防士のアニバルと知り合います。それを期に、アニバルとも親密になって行きます。実は、アニバルはラケルの夫であり、エマはアニバルと身体を交える関係になって行きます。それと同時に、弁護士のラケルとも身体を交えるようになり、夫婦のどちらも誘惑してしまいます。同じ頃、夫のガストンにも近づき、復縁しようと身体を交えます。エマは、男女3人を手玉に取り誘惑して、計画していた事を実行します。その計画とは・・・。後は、映画を観てくださいね。

 

 

うーん、この映画、どうなんだろう。題名にもあるように、”愛の罠”なんだけど、このエマっていう主人公、ちょっと普通の考えではついて行けないような考え方なんです。子供がおもちゃを取られてしまい、そのおもちゃと同じものを持っている子と仲良くして、その子から取るという感じかしら。まるで子供の考え方なんですよねぇ。こんな女性がいたら、マジで知り合いたくないと思いました。恐いです。

 

エマと夫は、ポロという養子を貰ったようなのですが、キチンとした教育を出来ず、ポロが放火事件を起こしてしまったらしいんです。映画は、その事件後に、既にポロを連れていかれてしまった時から始まります。エマは、ポロに会わせて欲しいと頼みに行くのですが相手にされず、取り合ってもらえません。児童施設としては当たり前ですよね。責任をもって育てて貰えると思って子供を預けたのに、監督不行き届きで、その子供が放火事件を起こしてしまったんですから。そりゃ、別のちゃんとした監督の出来る夫婦に預けますよ。

 

 

何かが起きてしまってから謝っても遅いんです。エマは、色々な事がいい加減っぽくて、私には、子供を育てる事が出来る性格では無いような気がしましたが、それでも子供が欲しいというのは、凄く強欲だなぁと思いました。子供は欲しい、でもダンスの仕事もしたい、男とも女とも寝たい、友人と騒ぎに行きたい・・・。そりゃ、無理ですよ。子供を育てるなら、何かを犠牲にしないと。子供はペットじゃなくて、人間なんです。親として育てるなら、自分の楽しみを犠牲にしてでも、一緒に居てあげるようにしないと、子供は甘えられません。

 

とにかくあまりの強欲さに、観ていて途中で辟易してしまいました。最後まで見ると、なんか、子供の為に頑張ったんだねみたいな描き方をしているのですが、只の強欲な女なんです。全部欲しいってことなんだと思いました。それに巻き込まれた、弁護士と消防士、そして夫は、この後、どうしていくんだろうと思いました。いくらエマが魅力的でも、こんなに振り回すような女、嫌になるわよね。

 

 

私は、この主人公に共感出来ず、生理的にも合わなかったので、あまり良い感想が書けません。もう少し、優しさがあるような女性なら良かったんだけど、私には彼女の優しさらしきモノは、全く優しさに見えませんでしたもん。子供への愛?と言いながらも、それ、愛じゃなくて、執着ですからね。子供だって、愛してくれる普通の夫婦の方が、よっぽど幸せだったと思います。エマに育てられたら、食事も同じ時間には食べられそうに無いし、善悪の境界が解らないんじゃないかしら。倫理観というものが無いような人物なので、子供の教育には良くないだろうなぁ。

 

この映画の良い部分は、レゲトンのリズムに合わせてダンスをする場面が、素晴らしく美しいということかしら。音楽もとても良いし、ダンスも素晴らしいので、その部分だけは観る価値があると思いました。本当にカッコいいです。

 

 

私は、この映画、まぁ、お薦めしても良いかな~という感じです。ダンス部分や映像、音楽は、美しい部分が多いのですが、内容が私には合わなかったというか、主人公が好きになれなかったので、その部分はお薦めしたくないなぁと思いました。映像や音楽は素晴らしいので、もし興味があるようでしたら、観に行ってみてください。

ぜひ、楽しんできてくださいね。カメ

 

 

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