「リアム・ギャラガー アズ・イット・ワズ」を観てきました。
ドキュメンタリー映画なので内容は、
伝説的なロックバンド「オアシス」のフロントマン、リアム・ギャラガー。数々のヒット曲を連発し、90年代を代表するアーティストとして世界に名を馳せる。しかし、リアムは破天荒かつスキャンダラスな行動でメディアから度々バッシングを受けていた。
そして兄ノエルとの確執が表面化し、ついにバンドは解散状態となる。さらに追い打ちをかけるように離婚訴訟問題が勃発。新たに結成したバンド「ビーディ・アイ」も軌道に乗らず、自然消滅してしまう。
失意の中、自らの力だけで音楽の世界を生き抜くことを決意したリアムは自身の音楽人生を賭け、ソロデビューアルバム『アズ・ユー・ワー』を発表する。
というお話です。
「OASIS」は、有名だったし、結構聞いていたのですが、あれ、聞かなくなったなぁ~と思っていたら、解散したらしい事を聞き、ふーんと思ったことくらいは覚えています。オアシスが活躍していた90年代って、他のアーティストも活発で、いつも音楽を聴いていた割には、このグループだけが好きという事にならず、洋楽をまんべんなく聞いていたような気がします。なので、オアシスを知ってはいても、そんなに気にすることはありませんでした。
でも、今回、このドキュメンタリーを観て、リアム・ギャラガーって、こんなにめちゃくちゃで生意気な男だったんだなぁと知りました。いきなり人気が出ちゃうと、こういう性格になっちゃうのかしら。マジでムカつく男でしたね。
アーティストだからという事でちやほやされたのかもしれないけど、あんたの音楽に金を払っているのは、聞いているファンの人たちなんだから、感謝の気持ちを忘れるなっつーの。お金が入ってくるという事は、誰かがそのお金を払ってくれているからで、もし、自分には才能があるから人々が金を払うのは当たり前なんて思っているなら、あっという間に人は離れていきますよ。才能なんて運の一つなんだから、運に見放されちゃいますよ。
鼻高々で好き勝手やっていたリアム・ギャラガーは、鼻っ柱を折られ、転落して行きます。映画を観ていれば解るけど、まぁ、酷いんです。ドラッグをやってステージに立ったり、泥酔して暴れたり、そりゃ、お兄さんのノエルが怒るわよねぇって思いました。ま、お兄さんのノエルも、酷く口が悪くて、何度も問題を起こしているんだけどね。このギャラガー家は、父親が子供に暴力を振るっていたらしく、それが彼らの性格にも影響しているらしいとヴィキに書いてありました。
ボロボロで、借金まみれになったリアムは、ノエルに助けを求めたかったけど、全く連絡が取れず、心を入れ替えて、新しい曲作りに着手して、やっとアルバムを完成させて、それが売れましたというお話でした。今は、リアムも自分の身体を大切にしていて、泥酔したり、ドラッグをしたりは卒業したんじゃないかなと言う風に見えました。本当のところは解りませんけどね。
こういうドキュメンタリー映画を観ると毎回思うけど、みんな若い頃に売れてしまうと、それが自分の力だと勘違いして鼻高々になっちゃうのよね。それ、自分の力じゃなくて、売り出してくれたスタッフの力だから。若い頃は経験も無いし、頭が悪いから、それに気が付かないのよ。ただ、舞台に立ってるだけで、売れる訳が無いでしょ。それが、年を取っていくと、解ってくるんです。このリアムは、何とか復活出来たけど、普通は、一度勘違いして落ちてしまったら、這い上がれないからね。特に、ドラッグで踏み外したら、どんなに弁解しても無理だから。
そんな事を想わせてくれる、リアム・ギャラガーのドキュメンタリーでした。彼のソロ曲、初めてちゃんと聞いたのですが、良い曲ですね。車に乗っている時とか、聞いていたとは思うけど、全然覚えていなかったんです。気持ち良い曲でした。
私は、この映画、お薦めしたいと思います。スターの頂点と転落と復活の王道を経験したリアムの姿が観る事が出来ます。イイ歳になったんだから、もう、謝ってでも、お兄さんのノエルと仲直りした方が良いと思いました。今の内に和解しておかないと、老人になって行くと、どんどん素直になれなくなっちゃいます。早く仲良くして欲しいな。ぜひ、観に行ってみてください。
ぜひ、楽しんできてくださいね。
・リアム・ギャラガー:アズ・イット・ワズ|映画情報のぴあ映画生活