「甘いお酒でうがい」40代半ばの女性の日常としてはあまりにもイタい内容で疲れました。 | ゆきがめのシネマ。劇場に映画を観に行こっ!!

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観てきた映画、全部、語っちゃいます!ほとんど1日に1本は観ているかな。映画祭も大好きで色々な映画祭に参加してみてます。最近は、演劇も好きで、良く観に行っていますよ。お気軽にコメントしてください。
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「甘いお酒でうがい」を観てきました。

 

ストーリーは、

とある会社で派遣社員として働く40代独身の川嶋佳子は、毎日日記をつけている。そこには、撤去された自転車との再会したことなど、日々の小さな喜びがつづられていた。そんな佳子にとって、会社の同僚である年下の若林ちゃんと過ごす時間が何よりの幸せだったが、ある時、ふた周り年下の岡本くんとの恋が訪れ・・・。

というお話です。

 

 

ベテラン派遣社員として働く40代半ば過ぎの独身OLの川嶋佳子は、毎日日記をつけていた。そんな彼女の日記の朗読で話は進んで行く。

撤去された自転車との再会を喜んだり、変化を追い求めて逆方向の電車に乗ったり、踏切の向こう側に思いを馳せたり、亡き母の面影を追い求めたり···。些細な変化を楽しむような毎日が続く。そんな事をして、この年齢まで来てしまった。しかし佳子の心は、年齢とリンクしておらず、まだ夢を見るような乙女の部分が残っていた。

そんな佳子の一番の幸せは会社の同僚である若林ちゃんと過ごす時間。そんな佳子に、ある変化が訪れる。



 

若林ちゃんの大学の後輩の岡本くんが会社に入社してきたのだった。岡本くんはふた回り年下。何故か若林ちゃんの後押しもあり、岡本くんとの恋が始まることに・・・。後は、映画を観てくださいね。

 

うーん、この映画、私には、40代の女性を全く知らない人が作っているようにしか見えず、ちょっとイライラしました。自分がこの年代に近いという事もあるのでしょうが、実際にこんな事をしている40代女性、派遣OL、独身はいないと思いますよ。こんなに毎日、仕事から帰ると、お酒を飲んで、おしゃれなつまみを食べて、いつか王子様が来てくれるような少女趣味の部屋に住んでいたら、ちょっとキモいでしょ。なんか、描いている時代が平成初期?って思っちゃった。時代が違うんです。

 

 

毎日日記を書いていて、それを読みながら、彼女の毎日を描いて行く映画なのですが、うーん、キモかった。自転車に乗って行って、駅に置いているのかな。それが撤去されて受け取りに行くのですが、大好きな自転車に逢えて嬉しい!みたいな描写があるんです。大好きなら、ちゃんと駐輪場に留めろや!何度も撤去されていて、イイ大人がルールを守らないのは恥ずかしいだろうが。と心の中で叫んでしまいました。

 

夢のお話なんだろうから、イイんだよって言われるかもしれないけど、あまりにも酷くて、疲れてしまいました。これ、同年代だから、そう思ったんだろうけど、きっと、若い人とかが見ると、年を取っても、あんな風になりたいなとか思うんだろうな。いやいや、こんな風な事してたら、寂しい老後になるから。周りから相手にされなくなりますよ。まぁ、映画の中でも、彼女の友人は、同僚の若林ちゃんだけみたいでしたけどね。

 

 

この同僚の若林ちゃんとの関係もシビアだなぁと思ったのですが、観ていたら、これきっと、若林ちゃんは大学を出て、この出版社に社員として就職していて、この佳子は派遣なんでしょうね。だから、机の島が違うんです。若林ちゃんは部署の中で女性一人なので、出来る女性なのでしょう。そんな部署の中で、派遣の佳子だけが若林ちゃんの心の味方みたいに思っていて、彼女は佳子には幸せになって欲しいなぁと思っているのかなと思いました。なので大学の後輩の岡本とイイ感じなのに感づいて、後押ししたのかなと思いました。

 

しかし、2まわりも違う男性と恋をする?はぁ?24歳違ったら息子でしょ。一緒に不動産屋を周って、彼氏の部屋を探す場面があったけど、お母さんが付いてきているって思われているからね。映像を観てもそうでしたもん。もちろん、松雪さんは美しいですよ。本当に綺麗です。でもね、この二人が並んでいたら、親子ですよ、やっぱり。いや、まぁ、好きだっていうなら良いけど、彼が40歳の時に、彼女は64歳ですよ。よーく考えてください。まして、彼のご両親が許さないでしょ。私、自分の息子がそんな年上の女性を連れてきたら、許さないもん。

 

 

40代半ば過ぎで、夢を見るのは構わないです。でもね、自分の年齢を考えて行動することは大切です。それなりに、経験を積んで、勉強してきたんでしょ。若い子がどんなに好きですとか言ったとしても、ある程度で、若い相手に行きなさいと言ってあげる分別が無いと、その年代の人間として、恥ずかしいと思いなさいよって思ってしまいました。もう、子供だって生むのは難しいだろうし、自分で解ってるとは思うけど、あまりにも、日記に書いている事が、少女少女していて、痛く感じました。

 

この映画、きっと、若い人とか、お年寄りの方には、可愛い映画として認識されるのかもしれませんが、同年代の私のような人間が見ると、嫌がらせかっ!と思えるような感じでした。それに、映画の進み方もスムーズではなくて、疲れました。この大九監督、「勝手にふるえてろ」は良かったのに、なんでこうなっちゃったんだろう。

 

 

私は、この映画、うーん、あんまりお薦めしたくないなぁ。40代半ばの女性がこんな風だと思われたらイタいもん。私の友人にも、独身の子は多いですが、みんな楽しそうに生活していて、好きな事も見つけていますよ。家で一人で酒を飲んでおしゃれなつまみを食べてなんて、時代遅れのような事はしていません。仕事を目いっぱいして、家の家事をこなしていたら、こんな時間を取れませんよ。ゆっくりお風呂に入るくらいで精一杯です。本当の女性の生活を見て欲しいなぁと思いました。令和の今、こんな古い価値観で描かれると辛いです。どんな映画か気になったら、観に行ってみてください。

ぜひ、楽しんできてくださいね。カメ

 

 

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