「ミッドウェイ」戦争映画を双方の立場から描いています。空中戦のシーンが素晴らしいです。 | ゆきがめのシネマ。劇場に映画を観に行こっ!!

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観てきた映画、全部、語っちゃいます!ほとんど1日に1本は観ているかな。映画祭も大好きで色々な映画祭に参加してみてます。最近は、演劇も好きで、良く観に行っていますよ。お気軽にコメントしてください。
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「ミッドウェイ」を観てきました。

 

ストーリーは、

1941年12月7日、日本軍は戦争の早期終結を狙う連合艦隊司令官・山本五十六の命により、真珠湾のアメリカ艦隊に攻撃を仕掛ける。大打撃を受けたアメリカ海軍は、兵士の士気高揚に長けたチェスター・ニミッツを新たな太平洋艦隊司令長官に任命。日米の攻防が激化する中、本土攻撃の脅威に焦る日本軍は、大戦力を投入した次なる戦いを計画する。真珠湾の反省から情報戦に注力するアメリカ軍は、その目的地をハワイ諸島北西のミッドウェイ島と分析し、全戦力を集中した逆襲に勝負をかける。そしてついに、空中・海上・海中のすべてが戦場となる3日間の壮絶な戦いが幕を開ける。

というお話です。

 

 

第二次世界大戦が始まる4年前、レイトン少佐は日本の大使館付の任務についていた。そこでの食事会で山本五十六と出会い、話をすることになる。山本は米国に燃料依存をしている日本を虐めないで欲しいと提言し、戦争にお互いが否定的だった。

1941年12月7日(日本時間12月8日)歴史が大きく動いた。ハワイ諸島、真珠湾に停泊していたアメリカ海軍の艦隊が、日本軍の艦上機部隊によって急襲されたのだ。大将山本五十六の命により、南雲忠一中将や山口多聞少将らの空母機動部隊が、奇襲攻撃を仕掛けたのだった。ハルゼー提督率いる空母エンタープライズが報せを受け、パイロットたちが日本艦隊を追うが、既にその姿はなかった。パイロットとして一目置かれているディック・ベストらは真珠湾に帰港し、その惨状を目の当たりにして愕然とする。

兵力とプライドに大打撃を受けたアメリカ軍は、士気を取り戻し、日本に反撃するため、太平洋戦域の新たな総司令官に、ニミッツ大将を任命する。ニミッツは着任早々、情報将校のレイトン少佐に、「山本大将の考えを読み、彼の次の動きを教えろ」と命じるのだった。



 

1942年2月1日(日本時間2月2日)アメリカ軍はマーシャル諸島の日本軍基地を爆撃、ディックの活躍で基地を破壊することに成功する。さらに4月18日にはドゥーリトル中佐が指揮する爆撃隊が東京などを空襲し、日本にダメージを与える。山本は本土を危険にさらしたことに焦りを覚えながらも、山口の進言を受けて空母を珊瑚海へと進める。それを察知したエンタープライズの追撃をかわし、5月8日、日本はアメリカ空母レキシントンの撃沈に成功した。

一進一退の攻防の中、レイトン少佐が統括する戦闘情報班が、日本の通信を傍受して暗号を解読、日本の次なる目的地は“ミッドウェイ”だと判明する。情報戦では一歩先を行ったアメリカだが、日本軍は空母4隻、航空機250機以上、後方には山本が乗った世界最大の戦艦〈大和〉も控え、今や世界から「無敵」と恐れられていた。対するアメリカ軍は、限られた戦力をかき集めて、ミッドウェイの北東に空母3隻を配置し、潜水艦で前哨線を設け、ミッドウェイの基地にも戦闘機や爆撃機を配備して守りを固めた。

6月4日(日本時間6月5日)、山本の令により、南雲中将、山口少将ら日本軍の艦上機隊がミッドウェイへ向けて出撃し、銃爆撃の雨を降らせていく。一方、空母エンタープライズからも艦上機隊が日本艦隊へ向けて出撃、海中では潜水艦が、待ち伏せを仕掛けていた。そんな中、日米両軍が兵力と知力のすべてを注いだ、両国共に絶対に負けられない海戦は、最も重要な局面へと突入する!(公式HPより)後は、映画を観てくださいね。

 

 

この映画、私は好きでした。どちらのキャラクターも自国を愛していて、敵は悪魔だと思っているんです。当たり前ですよね。友人や家族を傷つけたんですから。そんな素直な人間の気持ちを表してあって、私は気に入りました。普通、どちらかの視点だけなので、敵は本当に悪魔のように見えるように描くけど、相手も人間なんだというように描いていたのが、良かったんです。

 

戦争前に、レイトンと山本は出会っていて、どちらも戦争はやるべきじゃないと思っているんです。だけど日本は、陸軍と海軍の対立や、色々な事があり、真珠湾攻撃を決定してしまいます。色々な見方があると思うけど、私はやっぱり、突然の奇襲攻撃は汚いなと思いました。戦争なんだから当たり前でしょって言われるかもしれないけど、何人もの人が亡くなったことを思うと、それが周り周って、原爆に繋がったのではないかと思ってしまいます。まぁ、亡くなった人の数が違いますけどね。戦艦を壊す必要はあっても、人間を殺さなくてもいいよね。狙い撃ちなんて酷いと思いました。

 

 

米国も本気になり、日本を潰しにかかるのですが、そう簡単には倒せません。大戦前期は日本が優勢だったんです。それなのに1度真珠湾攻撃に成功したことで気分を良くして、再度の攻撃意見があったのに南雲中将は帰ってきてしまったらしいんです。そのために、米国は残った艦隊を直ぐに建て直し、力を付けてしまったそうなんです。その事も、映画の中で描かれていました。

 

この映画で、一番凄いなぁと感動したのは、戦闘機の描き方です。第二次世界大戦の初期だと、ゼロ戦の性能が他国に対して凄く高く、機体も軽かったので、一気に上昇して上から敵戦闘機を攻撃することが得意だったという事も描かれていたし、ゼロ戦の機体が軽いので左右にゆらゆらと揺れて敵からの砲撃を交わす戦術が使われていて、それも描かれているんです。

 

 

それに対し、米軍戦闘機は機体が重く、真っ直ぐに飛ぶことがほとんどで、ゼロ戦に比べて動きが良くなかったという事も描かれていました。この空中戦は素晴らしいです。ジブリの「風立ちぬ」で戦闘機の設計をしていたことを思い出しました。そんな事を考えながら観ていたら、ベスト大尉の戦闘機は米軍機にしてはあり得ないほど機体の動きが良かったです。普通なら、それだけ動いたら重さで振られちゃうと思うのになぁ。うーん、ここら辺はヒーロー映画になっていましたね。

 

この映画に戦艦大和も出てくるのですが、「アルキメデスの大戦」で描かれていたように、戦艦のバランスも大切なのだという事を、映画を観ながら考えました。あの大きな身体で、水の上を進むのですから、バランスが悪ければ直ぐに傾いてしまいます。それは大和だけでなく、他の戦艦も同じなんです。上からの荷重を何処に流してバランスを取っているのかを、つい見てしまいました。

 

 

戦争映画って、沢山作られているからこそ、他の映画と比べながら、他の映画の知識を交えながら観るのが凄く面白いんです。山本五十六さんも、今回の豊川さんと、邦画の山本五十六を演じた役所さんと、どちらも基本的に同じような雰囲気を醸し出していて、この人はこういう人だったんだろうなぁと思わせてくれました。

 

私の好きなウディ兄さんとクリス・エヴァンスが出演していて、やっぱり素敵!って思いました。レイトン役のパトリック・ウィルソンは、どうしても”死霊館”を思い出しちゃって、変なシスターが付いてくるんじゃないかと思っちゃった。(笑)他も、有名俳優が沢山出演していました。

 

日本人キャストも、豊川さん、國村さん、浅野さんと出演されていて、カッコ良かったです。日本人役は、やっぱり日本人が演じないとね。日本語が下手な中国人が演じていたりすると、ガッカリするから、本当に嬉しかったです。

 

 

私は、この映画、超!お薦めしたいと思います。私は気に入りました。歴史に詳しい方が観ると、また違った感覚なのかもしれませんが、私、歴史に強く無いので、少し史実と違っていても全然解んないので、気にならないんです。カッコ良くて、面白くて、楽しめれば良いんです。カッコいい空中戦を観て欲しい。ぜひ、観に行ってみてください。

ぜひ、楽しんできてくださいね。カメ

 

 

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