「事故物件 恐い間取り」事故物件と言っても人間はいつかは死ぬし霊がいる物件なんて少ないと思うな。 | ゆきがめのシネマ。劇場に映画を観に行こっ!!

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観てきた映画、全部、語っちゃいます!ほとんど1日に1本は観ているかな。映画祭も大好きで色々な映画祭に参加してみてます。最近は、演劇も好きで、良く観に行っていますよ。お気軽にコメントしてください。
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「事故物件 恐い間取り」を観てきました。

 

ストーリーは、

売れない芸人・山野ヤマメは「事故物件に住んで何か映ったらTVに出してやる」と先輩から無茶ぶりされ、殺人事件が起きた物件に引っ越す。その部屋は一見普通の部屋だったが、部屋を撮影した映像には謎の白いものが映り込み、音声が乱れるなどといった現象が起こった。ヤマメの出演した番組は盛り上がり、新たなネタを求めて事故物件を転々とする。その度、住む部屋でさまざまな怪奇現象に遭遇したヤマメは「事故物件住みます芸人」として大ブレークするが・・・。

というお話です。

 

 

売れない芸人・山野ヤマメは中井とコンビを組んでいたが、いつまでも売れず、中井がコンビを解消しようと言い出す。ネタを書いていた中井は放送作家として仕事をして行くと言い、山野はピン芸人としてやらなければならなくなり、先をどうしようと悩んでいると、TVのプロデューサーに「事故物件に住んで何か映ったら、コーナーを持たしてやるぞ。」と言われ、藁にも縋る思いで、事故物件に住んでみようかと思い出す。

 

お笑いコンビをしていた時にファンでいてくれた小坂梓は、TV局のメイクとして働いており、山野が事故物件に住むという話を聞き、止めた方が良いと注意喚起する。しかし、崖っぷちの山野はプロデューサーに渡された事故物件に引っ越しをする。部屋にカメラを設置し、霊が現れるのを待つが、一向に現れない。それでもとカメラを回していると、後日、そのカメラに山根の周りを浮遊する”白いモノ”が映っている事に気が付く。それをTVで放送したところ、山野の人気に火がつき、山野は人気となって行く。

 

 

TVに出るようになった山野は、お祝いに、夜、中井と梓と飲みに行き、帰りに山野の家である事故物件に寄って行こうという事になる。嫌がる梓だが、山野が気になり始めた梓は断ることが出来ず、二人と一緒に山野の家に行く。梓は昔から霊が見えるようで、山野の家に着くと、玄関の外でも”何か”を見て、家に入ってからも恐ろしいモノを見てしまう。どうしようもなくなり、先に帰りますと言って山野の家を出ていく梓。彼女には、あるモノが見えていた。

 

朝、山野の家に泊まっていた中井は、仕事に遅れると言って山野より先に出て、山野の自転車を勝手に借りていく。自転車を使おうと思っていた山野が中井に電話をすると、中井の姿の後ろに赤い服の女が立っている。そして、ふと見ると、アパートの隅にも赤い服の女が立っている。あれ?と思い、もう一度中井の映る画面を見ると、同じ女が立っている事に気が付き、ヤバイと思った瞬間、二人とも事故にあっていた。

 

 

入院した二人は、事故物件がヤバい事に気が付き、このまま続けてはいけないと感じ始めるのだが・・・。後は、映画を観てくださいね。

 

この映画、恐かったです。中田監督なので、恐さを描くのが上手いんです。事故物件に住み始める山野は、恐いという気持ちもあるんだけど、結構、軽い感じで住み始めるんです。でもさー、最初に住む物件なら、殺人じゃなくて、孤独死とか、病死とか、そういう方が、怨念が少なそうじゃないですか。でも、最初にプロデューサーから紹介された物件が殺人の物件なんです。さすがに嫌だよねぇ。

 

 

実は、色々なおかしな事があるのに、この山野、全く気が付かないんです。撮影して、何か映ってないかなぁなんて、のんきに言っているのですが、事故物件を転々とするうちに、沢山の霊が彼に取り付き始めてしまうんです。山野だけにおかしな事が起きるなら良いけど、山野の周りの人間に害が起こり始めて、事故にあったり、殺されそうになったりと、どんどん大変なことになって行くんです。恐いでしょ。

 

でもね、なんか事故物件をネタにして楽しむって、どーも違和感があるんです。好きで死んだわけじゃない方もいらっしゃる訳でしょ。そんな人々をネタにするって、そりゃ、怒るわよね。霊をバカにしているようで、心からこの作品で楽しむという事は、ちょっと出来ませんでした。

 

 

なので、松原タニシさんの原作も動画も見ていないんです。こんなに怖い事が続いていても、まだ事故物件に住むことを続けていて、今、10件目に住んでいると言うテロップが最後に出ていました。映画では、4件のエピソードが描かれていて、それだけでも十分に恐かったので、これからも平気で同じことを続けていくという松原さんの気持ちが知れないなぁと思いました。いくら売れたいからって、儲けたいからって、なんかねぇ~。えげつない気持ちがしてしまって・・・。

 

ともあれ、映画は恐くて、楽しめました。ただね、それぞれの物件で霊が接触してきたり、色々あるのは恐いんだけど、どーも死神のような、悪霊の集合体のようなものには、ちょっと笑ってしまいました。洋画などで良くある、”悪魔”って感じで、そんなにしっかり実体化されてしまっては、本物感が全く無くなってしまいます。その部分は、ちょっとチャチいなぁと思ってしまいました。

 

 

山野役の亀梨さんと、梓役の奈緒さん、中井役の瀬戸さんは、上手かったですね。今回は、奈緒さんがとっても良い役でした。彼女だけが霊を見ることが出来て、恐がり方が上手かった。本当に恐そうでしたもん。亀梨さんは、ダサい服を着ていてもカッコ良かったな。さすがでした。

 

亀梨さん、主演じゃなくても、もっと社会派ドラマとかに出て、色々な役をやってみれば良いのに。勿体ないです。ジャニーズの方々は、主演じゃなきゃ出ないみたいで、演技の幅も伸びないし、キムタクみたいにいつもおなじになってしまいます。役者として伸ばしたいと思うなら、もっと個人の事を思ってあげて、色々な事をやらせてあげればよいのに。本当に可愛そうだなと思います。

 

最後に一つ。不動産屋の名誉のために書きますが、事故物件でもきちんとクリーニングを入れているので、入居した時に、畳に血が付いているとか、床下に血が沁みているなんてことはありません。全て取り替えます。洗面に髪の毛が残っているなんて、あってはいけない事です。もし、入居して、そんな事があったら、直ぐに不動産屋に電話をして下さい。クリーニング屋が手抜きをしたかもしれません。でも、普通はクリーニング後に不動産屋が必ず検査をするのが常識ですけどね。こんな事、あってはいけない事なので、勘違いしないでくださいね。

 

 

私は、この映画、お薦めしたいと思います。ホラー映画なので、やっぱり恐いです。何のかんの言いながらも恐いので、そういうのが大丈夫な方にお薦めします。グロは無いので、そこは心配しないで良いと思います。ぜひ、観に行ってみて下さい。

ぜひ、楽しんできてくださいね。カメ

 

 

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