「グッド・ワイフ」おバカなセレブ妻たちの頭がどれだけ空っぽなのかという事を良く描いています。 | ゆきがめのシネマ。劇場に映画を観に行こっ!!

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観てきた映画、全部、語っちゃいます!ほとんど1日に1本は観ているかな。映画祭も大好きで色々な映画祭に参加してみてます。最近は、演劇も好きで、良く観に行っていますよ。お気軽にコメントしてください。
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「グッド・ワイフ」を観てきました。

 

ストーリーは、

1982 年、メキシコシティの高級地区ラスロマス。高級住宅街にある豪邸に暮らすソフィアは、実業家の夫と3人の子どもに囲まれ、幸せな生活を送っていた。彼女はセレブ妻たちのコミュニティ内で女王のように君臨していたが、証券会社の社長を夫に持つ、新入りのアナ・パウラの出現を快く思っていなかった。しかし、メキシコで歴史的な経済危機が到来。それはソフィアの完璧な世界の崩壊を意味していた。

というお話です。

 

 

1982年、メキシコシティの高級地区ラスロマス。実業家の夫との間に3人の子供に恵まれたソフィアは、高級住宅街にある美しい豪邸で満ち足りた生活を送っていた。自分の誕生日パーティを開いたソフィアは、沢山のセレブたちを招き、ここに足りないのはフリオ・イグレシアスだけよと思っていたのだった。

セレブ妻たちのコミュニティに女王のごとく君臨していたソフィアは、その仲間から、証券会社の社長を夫に持つアナ・パウラという女性の名前を聞くようになる。垢抜けない“新入り”アナ・パウラは、ソフィアの豪邸に引けを取らない豪邸をこのラスロマスに構えたらしく、夫の業績もすこぶる良いらしい。最初は鼻にも掛けなかったが、段々とアナが目障りになってくる。

それに合わせるように、メキシコ経済が危機に陥りはじめ、ソフィアの夫・フェルナンドの会社も業績不振になり、銀行からの融資も通らなくなっていく。今まで、仕事ばかりだったフェルナンドは家にいるようになり、無口になっていく。



 

それでもソフィアはいつも通りの生活を続けようとするが、段々とコミュニティのセレブ妻たちはソフィアを避けるようになって行き、ソフィアのクレジットカードも使えなくなっていく。

メキシコの対外債務が多額になり返済不能となった為に、アメリカ財務省と国際通貨基金により追加融資が行われ、債務を返済させるために厳しい処置が取られることとなる。政府は利払いの一時停止を宣言し、急激なインフレと失業が進んでしまう。

フェルナンドの会社はダメになり、誰からも声をかけられなくなったソフィアに、アナだけが声をかけてくれる。そして・・・。後は、映画を観てくださいね。

 

 

この映画、同じような事が日本でもあるなぁと思って、笑ってしまいました。どうして成り上がりのお金持ちだと、こうなっちゃうんでしょうねぇ。元々持ったことが無いお金だから、使い方がわからなくてこんな風に使っちゃうんだろうなぁ。お金があるからって、使わなきゃいけない訳じゃないんですよ。貯蓄したって良いし、投資したって良いし、寄付したって良いんです。

 

もちろん、夫の仕事の関係で周りの方々と同じレベルの生活が必要なのかもしれないけど、ほどほどで良いでしょ。その訳の分からないセレブ妻のコミュニティでマウンティングし合って、何が楽しいんですか?バカ丸出しだって解ってんのかな?本当のセレブの方々は家の名前で序列が付いているから、マウンティングなんてする意味が無いのだけど、そういうのが無い”成り上がりの集団”は、どうしてもこうなってしまうんでしょう。本当にその辺りがとてもリアルに描かれていて笑えました。

 

 

私はセレブでもないし、序列が付くような血筋の家ではないのでぼーんやりしておりますが、仕事がらお金持ちの方から仕事を受ける事もあり、使い方の分からないお金を家に継ぎ込んで大きな家を建てるんだけど、結局、6畳くらいの掘りごたつの部屋にいつもいるみたいな、そんな方々もいらっしゃいます。もちろん、ホームパーティーなども開いて、有名な海外の方なども来て写真が飾られていたりするんだけど、私が行くと、掘りごたつでほっこりしている姿が一番幸せそうで、なんか無理しているのが可哀想になることがあります。

 

この映画でも、豪華な生活をしていて、カードをバンバン使って買い物をするんだけど、何の為にやっているのか、きっと自分でも解かっていないのだと思いました。ただ、見栄の為だけにお金を使い、周りからの目を気にしているだけ。自分にとっては、何の価値も無いのに、それに気が付かないんです。もっと自分の中身を磨く為に使えばよいのにね。

 

 

そんな風にして、お金でマウンティングをしているので、お金が無くなると人が離れていくんです。本当に人間が低いなぁと思いました。ただ、お金の為に、見栄の為にだけ付き合っているので、全く、相手の事なんて考えていないんです。悪口を言い合い、自分はいつでも良い人でいるつもり、頭に脳が入っていないんでしょう。人間の醜さが存分に表現されていました。

 

でも、あからさまに金持ちの人間性の低さを描いているから、没落していく彼女たちを見るのは、結構、気持ち良かったです。イイ気味だなぁって思っちゃいました。酷い事をしてきているんだから、誰も同情なんてしてくれません。そして落ち始めると、低い人間の本性が出てきてしまい、平気で盗みをしたりするんです。ビックリでしょ。お金に踊らされている人間は、どこまでも貧しいんです。

 

 

ラストは面白かったですよ。一度、落ちてしまったら、どんなに元に戻ろうとしても、下品な手癖が付いてしまっていて、戻れないんですよねぇ。見た目は良さそうに見せる事が出来ても、中身は最低ランクに落ちていて、きっと、もう二度と、誰からも信用されないんだろうなぁと予感させる感じでした。上手い終わらせ方だなと思いました。

 

そうそう、フリオ・イグレシアスという人の名前が何度も出てきて、確かに歌を聞いたことがあるような気がするけど、そんなに有名な人なのかなって言う感じで観ていました。今も生きている方なのかしら。この人が家に来れば完璧だって言ってましたけど、そうなの?(笑)

 

 

私は、この映画、お薦めしたいと思います。観ていて、本当に楽しめました。バカなセレブを気取った女たちが偉そうにして、でも、本質はとっても下品という部分が良く描かれていました。面白いですよ。ぜひ、観に行ってみてください。

ぜひ、楽しんできてくださいね。カメ

 

 

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