「ディック・ロングはなぜ死んだのか?」おバカでお下品な原因だけど世界2に美しい死体でした。 | ゆきがめのシネマ。劇場に映画を観に行こっ!!

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観てきた映画、全部、語っちゃいます!ほとんど1日に1本は観ているかな。映画祭も大好きで色々な映画祭に参加してみてます。最近は、演劇も好きで、良く観に行っていますよ。お気軽にコメントしてください。
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「ディック・ロングはなぜ死んだのか?」を観てきました。

 

ストーリーは、

売れないバンド仲間のジーク、アール、ディックは、練習と称してガレージに集まり、いつものようにバカ騒ぎをしていたが、ある原因によってディックが突然死んでしまう。誰もが知り合いの平穏な小さな田舎町では、事件の噂がまたたく間に広がり、人びとの話題はディックの死でもちきりになる。殺人事件として警察が捜査を進める中、ディック死亡の真相を知るジークとアールは、なぜか彼の死因をひた隠しにし、自分たちの痕跡を揉み消そうとする。

というお話です。

 

 

ジーク、アール、ディックの3人は売れないバンド仲間。ある晩、練習と称しガレージに集まりバカ騒ぎをしていたが、あることが原因でディックが倒れて意識不明になってしまう。慌てたジークとアールは、その原因を隠すために、ディックを救急病院の入口に捨て置き、身元の分かるカードなどを抜いて、自分たちは逃げてしまう。

病院で診ても貰えば回復すると思っていたジークとアールだったが、ディックはそのまま死んでしまい、身元不明の死体で、もしかしたら殺人事件かもしれないという事で、警察が動き出してしまう。

ジークの妻が病院の友人からディックが死んだという噂を聞いてくる。驚くジークだが、何も知らない振りをしてしまう。警察の捜査が進む中、真相を知っているジークとアールは彼の死因をひた隠しにし、自分たちの痕跡を揉み消そうとする。



 

ディックを病院へ運ぶのに使ったジークの車は、ディックの血がべったり後ろの座席に付いており、洗っても取れないので、仕方なく盗まれたことにして湖に捨てることにする。

ジークとアールは必死でディックの痕跡を消して回るのだが、余りの不自然さにジークの妻が不審に思い、ジークを問いただすと、そこには思いもよらない真相が待っていた。

誰もが知り合いの小さな田舎町で、徐々に明らかになる驚きの“ディックの死の真相”とは…?後は、映画を観てくださいね。

 

 

一部で話題になっていた「ディック・ロングはなぜ死んだのか?」を観ました。面白かったですよ。私は笑ってしまいましたが、結構、この映画、皆さん、真面目に観に行ったのかな。予告で、なぜ死んだのか知られたくないっていう感じの事を言っていたし、まして監督が、あの「スイス・アーミー・マン」の監督だというので、絶対におバカ映画だろうと思って行ったのですが、案の定、おバカでお下品な楽しい映画でした。

 

ある日、仲の良い3人の男が、いつも通りに夜に騒いで楽しんでました。オッサン3人が子供のように遊んでいれば、そりゃ、下ネタになりますよね。花火をお尻から打上げたり、焚火におしっこしたり、まぁ、酷いもんですよ。そんな彼らが最後にした事で、ディックが大怪我をしてしまい、意識不明になっちゃうんです。

 

(このディックの死に顔”世界2に美しい死体”と言いたい位、綺麗です。一番はもちろんローラ・パーマーです。)

 

ネタバレ出来ないから辛いけど、普通、この”ある事”をしたら、即死だと思います。どう考えても凄い力だから全部壊れちゃうと思うのですが、何故かディックは生きていたようで、そのディックを救急病院の入口に捨て置くんです。まぁ、運び込んだとしても、捨て置いても、この場合、結果は同じだったと思うけど、でも、原因を言うのが憚られたのだから、捨て置くだろうなぁ。うーん、私でもそうするかも。(笑)

 

ジークは家族があり、一軒家に住んでいるのですが、家の敷地内に馬小屋があり、そこで3人でバンドの練習をしているんです。彼がどんな仕事をしているのかは映画では分かりませんでしたが、家を一軒持っていて、馬小屋と馬まで所有していたので、結構、お金持ちで稼いでいたのかなと思いました。確か、映画の中で、ジークとアールが幼馴染で、子供の頃から馬(コメットちゃん)と遊んでいたというセリフがあったので、馬小屋と馬はジークが以前から持っていたのかな?という事は、家がお金持ちだったのかもしれません。裕福だったのに、変な事をしてたんだね。

 

 

アールは工場に勤めているようでしたが、真面目に働いているようでした。ディックは、始まってすぐに死んでしまったので、どんな仕事をしていた人なのかは分かりませんが、彼の妻は、ジークの娘の学校の先生で、ジークの妻の親友でもあるようでした。

 

その町は、小さな町なので誰もが顔見知りのようで、警察もちょっとぼんやりしているんです。事件の捜査をするのは、足の悪いお祖母ちゃん警官で、他の仕事でたまたま手伝いに来ていた他の町の若い警官に手伝って貰い捜査を進めていくのですが、最初に、この町の警官が事情を聞くのは必要だけど、「事件を解決しなくて良いからね。」と言うんです。ここがポイントだと思うのですが、町で何かが起こっても、凶悪な事件でなければ、深い詮索をしないのが町を穏やかに治めていくコツなんだと思うんです。年配の方だから、そういう事をよく解っているのですが、若い警官は、つい正義感に駆られて調べ過ぎてしまいます。

 

 

で、調べ過ぎて、真相が解明されちゃうのですが、これ解明されない方が良かったよねぇ。奥さんたちも、知りたくなかったよね。私なら知りたくなかったな。やっぱり、イヤです。これ、それなら仕方ないねって言ってあげられる奥さんっているのかしら。無理だなぁ。

 

そうそう、これと同じような話で、もっと恐ろしい歴史的な事件があるのですが、手塚治虫の漫画で「ピーター・キュルテンの記録」というのがあり、連続殺人事件の犯人のお話なのですが、これ実際にあった話を元にしているんです。ピーター・キュルテンという連続殺人鬼がいたのですが、その彼が若い頃から同じような事をしていたという記録があるようです。

 

いやぁ、笑った。私は、ずーっとクスクス笑っていました。だって、真面目に話を進めていたけど、どう考えてもおバカな結末ですもん。本当に面白かった。笑いました。お下品なので、真面目に想像しちゃったら、生理的に受け付けない人もいるかもしれませんが、そこは笑ってください。

 

 

私は、この映画、超!お薦めしたいと思います。但し、おバカでお下品でも大丈夫な方、限定です。あまりお下品な作品では笑えないという方は、面白いと思えないかもしれません。私は、お下品、大好きなので、とっても楽しめました。ぜひ、観に行ってみてください。

ぜひ、楽しんできてくださいね。カメ

 

 

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