「ブレスレット 鏡の中の私」を観てきました。
ストーリーは、
16歳の少女リーズは親友のフローラを殺した罪に問われて裁判にかけられるが、無罪を主張。彼女の両親も当然ながら我が子の無実を信じ、何度も法廷に立つ。しかし裁判が進むにつれ、友人たちの証言から両親も知らなかったリーズの交友関係や私生活が明らかになっていき、フローラとの間にも確執があったことが疑われる。自分たちの知らない娘の一面に両親も思い悩むある日、自宅のガレージで事件の凶器と思われるナイフが見つかり・・・。
というお話です。
別荘近くの海で家族と遊んでいたリーズ。そこへ警察が現れ、何かを話して、リーズを連行していってしまう。リーズの親友のフローラが殺され、リーズはその容疑者として連行されたのだった。
16才のリーズは、親友のフローラを殺した罪に問われ、裁判が始まる。リーズは無罪を主張し、両親も当然ながら、我が娘の無実を信じて何度も法廷に立つ。裁判が進むにつれ、友人の証言などからリーズの交友や私生活が明らかになり、リーズと親友のフローラとの間にも確執が生じていたのでは?殺害の動機があるのでは?と疑われるようになる。
リーズの両親は、自分たちの知らない娘の交遊を目の当たりにし、自分の娘がまるで他人であるかのように思えて思い悩む。娘が友達たちと、テストの点数で負けたらフェラをするとか、パーティー後に女子同士でのSEXとか、子供だと思っていた娘とのギャップに苦しむ。
裁判が続く中、弟のジュールが、ガレージでナイフを見つけた。両親はそのナイフが、フローラを殺害した凶器なのでは?と思い始め、リーズ本人に問いかけるも、リーズはもちろん、「そんなナイフなど知らないし、誰が持ち込んだのかも、誰のものかもわからない」という。
果たして、言い渡される判決の内容とは? そして、被告人として付けていた足枷を取られた後に、リーズはネックレスをはずし、自らの足に結びなおした。何故、自ら足枷をするような事をしたのか。(公式HPより)後は、映画を観てくださいね。
うーん、この映画、自分で解釈すれば良いんだと思うけど、「子供の心親知らず」って事で良いのかしら。映画が始まってすぐに、訳も分からずに娘が警察に連れていかれるという場面で、そこから、娘の友達が殺され、娘が容疑者だという事が解ってきます。そして、裁判が始まるという進み方だったのですが、映画で描かれるのは、娘が両親に話すことと、裁判の法廷での幾つもの証言だけなんです。
なので、誰が正しくて誰が嘘を言っているのか、何が真実なのか、全くわからないんです。想像するしかないの。だから、良い方にも悪い方にも考えられて、もやもやするんですよねぇ。私は、リーズの目の動きとか行動から、どう考えてもコイツがやったんだなって思ったけど、そうは思わない方も多いんじゃないかな。
観る人によって、全くラストが違ってくる映画なので、ネタバレも何も無いと思います。だから、公式HPのあらすじに、最後の場面まで書かれていたんだと思うのですが、この映画は、表向きのストーリーは全部解って観て良い映画で、そこから、映画を観て、観た人が考えるという作品だと思いました。
大人は、女子高生なら簡単に殺人なんて出来ないだろうと思っているんです。まだ子供だし、大人が守ってやらなくちゃと思っているけど、とんでもない。完璧に嘘を突き通すし、平気で泣き落としだってなんだってやり遂げるんです。みんな、自分が高校生の頃の気持ちを忘れていると思うんですよねぇ。自分だって、その頃に平気で酷い事をやっていたでしょ。
大体、高校生の時代に色々な事を覚えて、最終的な世渡りを覚えていくもんでしょ。小学校中学校でも社会との関わりを勉強するけど、その最終的な仕上が高校の頃で、この頃に世渡りが下手だと、大人になっても難しいですよね。頭の良い子は、この頃に会社の設立とかの基礎を作っていると思います。
なので、人を殺したとしても、平気で嘘の証言をするし、表情だって作るのが上手くて誰もが騙されますよ。それを見越して計算しているんですから。この映画でも、リーズはとってもしたたかだと思いました。
可愛い顔してごめんなさいと涙を流しながら、してやったりと思っていると思います。検察官だけがそれを見抜いていたんじゃないかな。最後にリーズがネックレスを足首に巻いたのは、足枷を取られて法的には罪を免れたけど、自分で自分の罪は背負って行くという覚悟での、自分での足枷だったんだと思います。憎たらしいでしょ。涼しい顔をして、冷静にそれをやってのけるんです。この”クソガキ!”と思いました。
私は、この映画、お薦めしたいと思います。賛否ある映画だと思いました。はっきりした結末がつかない映画なので、自分で観て、想像して結末を決める必要がある映画です。なので、犯人なのか犯人じゃないのかは、見た人間が決めることになります。それを解って観てください。観る人によっては、凄い面白い映画だと思うと思います。ぜひ、観に行ってみてください。
ぜひ、楽しんできてくださいね。