「ブラック アンド ブルー」を観てきました。
ストーリーは、
ルイジアナ州ニューオーリンズにある故郷の街で、警察官として第2の人生を歩み始めた退役軍人のアリシアだったが、黒人というだけで理不尽な扱いを受けたり、不当な差別を受けたりする日々が続いていた。そんなある日、先輩警察官とともに通報があった現場に急行したアリシアは、そこで警察官が麻薬の売人を殺害する場面を目撃する。見てはならない場面を目にしてしまったアリシアは、口封じのために同僚の警察官から追われる身となってしまう。
というお話です。
ルイジアナ州ニューオーリンズにある故郷の街で、警察官として第2の人生を歩み始めた退役軍人のアリシア。黒人というだけで理不尽な扱いを受けたり、不当な差別を受けたりする日々が続いていた。
そんなある日、相棒が夜勤を頼まれるが予定があるという。アリシアは自分が変わりに出ると申し出て、先輩警察官とともに職務に就く。街を周っていると、先輩警察官のスマホに連絡があり、通報があったので現場に急行すると言われる。
車で待っているように言われたアリシアだったが、銃声を聞き、危険を感じたアリシアは、先輩警察官が入って行った廃ビルに入って行く。すると、そこで麻薬課の警察官が麻薬の売人を殺害する場面を目撃する。
彼女が入ってきた事に驚いた警察官たちは良くある事だとなだめるが、彼女がボディレコーダーを付けていた為、全てがレコーダーに映ってしまっていた。それに気が付いた麻薬課の警察官はアリシアに発砲をする。胸を撃たれたアリシアは、階下に飛ばされるが、防弾チョッキを着ていたため、少しの負傷で助かる事が出来た。
しかし、見てはならない場面を目にしてしまったアリシアは、口封じのために同僚の警察官から追われる身となってしまう。傷を押さえて街を逃げるアリシアだが、今の街の形状も分からず、知り合いもいない。唯一、雑貨屋のマイロを知っていたアリシアは、彼に助けを求めるのだが・・・。後は、映画を観てくださいね。
この映画、公開することを全然知らなかったのですが、観に行ったら、面白かった~!全くと言って良いほど宣伝していないので、勿体ないなぁと思いました。警察官の汚職問題の映画なので、良くある題材と言えばそうなのですが、普通の映画なら、”汚職ダメ、ゼッタイ!”みたいな主人公に共感して、助けてくれる同僚とかいるでしょ。でもね、この映画、警察官はみーんな敵なのよ。驚くほど、誰もが汚職に手を染めていて、所長だって信用してイイのかしらって思うほど、誰もが酷い警察官なんです。
ニューオリンズの街にはスラムのような地域があって、荒れているので警察も相手にしておらず、緊急の連絡が入っても出動しなかったりするんです。でも、その地域で蔓延しているドラッグなどの利権には絡んでいて、売人などからお金を巻き上げたりしていて、極悪なんですよ。映画が始まって冒頭に、主人公のアリシアがヤバい場面を観てしまって、警察官たちに追われることになるのですが、これ、どう考えても、ギャングたちより警察の方がタチが悪いんです。
アリシアは仲間の警察官に追われることになり、自分の相棒の警察官は、まさか、汚職警官の仲間じゃないよねって思って連絡すると、それも敵の仲間で・・・。何処まで行っても、味方がいないんです。
冒頭の場面で、警察官が麻薬の売人と話しをしていて、自分たちに利益をもたらさないなら意味が無いという事で、その売人を警察が殺すんです。そして殺された売人が、その地域のギャングのボスの甥で、アリシアが逃げたことにより、汚職警官が”売人を殺したのはこの女”としてアリシアを名指ししたことにより、汚職警官にも、ギャングにも追われることとなってしまいます。
誰もが敵なんだけど、唯一、子供の頃に住んでいた時の知り合いが助けてくれるんです。何とか、アリシアが撮影した汚職場面のビデオを警察のシステムにアップロード出来れば、警察本部の人間が動き出すことになるし、ギャングの甥っ子を殺したという濡れ衣も、そのビデオで払拭されるはずなのですが、これが難しいのよ。今時、警察のシステムなら、ボディレコーダーに撮影された動画は、その場で本部のシステムに送られるように出来ると思うんだけど、何故か、そうなってないのが問題よね。
息を突く暇も無く、アリシアは追われ続けて、本当に観ていてもドキドキハラハラでした。このアリシア役は、ナオミ・ハリスさんが演じていて、私はパイレーツ・オブ・カリビアンの”ティア・ダルマ”役が印象的なんだけど、有名なのは”007”のイヴかしら。今回、アクションも凄かったですよ。
私は、この映画、お薦めしたいと思います。超を付けたいくらいだったんだけど、良くあるストーリーなので止めておきました。でも、観ると十分に楽しめる作品だと思います。ぜひ、観に行ってみてください。
ぜひ、楽しんできてくださいね。