「河童の女」ENBUゼミのシネマプロジェクト第9作です。ちょっと荒っぽいかなぁと思いました。 | ゆきがめのシネマ。劇場に映画を観に行こっ!!

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観てきた映画、全部、語っちゃいます!ほとんど1日に1本は観ているかな。映画祭も大好きで色々な映画祭に参加してみてます。最近は、演劇も好きで、良く観に行っていますよ。お気軽にコメントしてください。
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「河童の女」を観てきました。

 

ストーリーは、

生まれ育った川辺の民宿で働く柴田浩二。ある日、社長である父親が見知らぬ女と出て行ってしまい、1人で民宿を続けることになってしまった浩二は途方に暮れていた。そんな中、東京から家出してきた美穂と名乗る女が民宿で働くこととなる。美穂に次第に惹かれていった浩二は、これまで誰にも話したことがなかった少年時代の河童にまつわる出来事を美穂に語り出す。浩二はこのまま美穂と2人で民宿を続けていきたいと思っていたが、美穂にはそれができない理由があった。

というお話です。

 

 

柴田浩二は、川辺の民宿で生まれ、今もそこで働きながら暮らしている。ある日、社長である父親が、見知らぬ女と駆け落ちし出て行ってしまう。従業員の女性も、実は浩二の父親がすきだったらしく、仲居の仕事を辞めてしまった。

 

浩二は一人で民宿を続ける事となり、途方に暮れる。お客を迎え、食事を作り、配膳をし、寝床を整えるなど、全てを一人で出来る訳が無い。無理なので、宿泊客を断り、宴会客だけを接待することに切り替え、何とか従業員を雇うまで続けようと思っていると、東京から来たという女性と知り合う。民宿の下を流れる川で溺れていたのを見つけたのだ。話を聞くと、溺れていたのではなく、落とし物を探していたという。とりあえず、民宿に通して、濡れた衣服を乾かし休ませていると、働かせて欲しいという。

 

 

自分一人だし、働いてくれるのは嬉しいが、突然の申し出に戸惑う浩二だった。すると彼女は美穂と名乗り、東京から家出をしてきたという。無料で働くのでここに置いて欲しいと必死で頼む彼女に、そこまで言うなら住み込みで雇いますと言い、働いてもらうことに。

 

そんな時、ユーチューバーの学生が近辺に現れ、川に住む河童伝説を調べ始める。そして町の人々に河童を知っているか聞き始め、浩二は、小学生の頃に友達と河童を見に行く約束をしたことを思い出す。そして惹かれ始めた美穂に、自分の中にだけ秘めていた昔話を話し始める。その事があり、浩二はこの場所から出ていかれないのだった。

 

美穂も浩二に惹かれ始めるが、彼女は浩二と一緒に居たくても、このまま居られない理由があったのだ。実は・・・。後は、映画を観てくださいね。

 

 

ENBUゼミナール「シネマプロジェクト」の最新作です。

ちょっと地方の田舎町で民宿を営んでいる浩二は、子供の頃のある事件がトラウマになり、この町から出ていく事が出来ません。そんな彼の前に、謎の美女が現れるところから物語が始まります。でも、この女性、ちょっと変なんです。大金を持っているんだけど、それを川に捨てようとしているんです。で、川に落としたと思ったら、今度は落としたお金を探して川に入っているところを浩二に助けられるんです。

 

民宿に連れ帰り、濡れた服を乾かしてあげていると働かせて欲しいと言われるのですが、イマイチ、展開がはぁ?という感じで、とりあえずは流して見ていたけど、最後に???というのが幾つも残ってしまいました。川で濡れちゃって乾かしてあげるのは解ります。働かせて欲しいと言われて、人手が足りないから雇うのも解るんだけど、もう少し身元を調べますよね。東京から家出してきたというだけで、後は、何の情報も無いんですよ。今時、いくら人が良くても、怖いよなぁと思いました。

 

 

そんな二人の所に浩二の兄が戻ってきて、何をするでもなくプラプラしているんです。ここでも??が幾つもあったのですが、会社を作るやら何やら言って東京に出て行った兄ですが、どう考えてもお金が無さそうなんです。それを見たら、普通はお金を隠すんじゃないの?通帳や権利書など、金目のモノを隠さなくちゃ盗まれるっていう、危機管理的なものって無いのかしら。あまりにも世間を知らないというか、極楽とんぼっぽくて、ちょっとイライラしました。

 

この主人公の浩二は、田舎町から出たことが無いという設定なので、世間知らずだろうとは思いますけど、あまりにも桁外れで、引きました。こんなバカ正直な男が商売やっても失敗するよね。そんな浩二に対して、兄も父親も、酷く曲がっているなぁと思いました。父親は、水商売の女と駆け落ちで、兄は詐欺紛いの事ばかりしているようで、よく浩二だけ良い子に育ったわねって感じでした。

 

 

河童伝説がある地域で、浩二の昔のトラウマ事件が河童にまつわる事なんです。その河童と東京から来た女性は、全く関係無いんだけど、一応、最初に川で出合ったので、そこに掛けてあったようでした。

 

えーっと、ここから少しネタバレさせて欲しいのですが、あのね、東京から来た女性の事って、最後になっても何も解決しないんですよ。お金の事も、何をやったから逃げてきたのかって事も、真実は何なのかって事も、なーんにも解決しないで終ってしまうので、とってもモヤモヤしました。

 

 

確かに、ヒントは幾つかあったので、そこから想像は出来るけど、観る人間が自分の想像だけで、これだけ多い謎を全部納得しろっていうのは、ちょっと酷くありませんか?せめて、お金の事か、逃げてきた原因か、人を轢いた気がするという妄想か、どれか一つでもしっかりした解決をしてくれて説明をしておいてくれれば、そこから他の部分も想像してスッキリするのですが、全部、ヒントだけで納得しろというのは、観る人間に対して、とても不誠実だなと思いました。

 

 

私は、この映画、まぁ、お薦めしても良いかなぁ~というくらいです。田舎町で起こるドタバタコメディ的な部分は楽しめるのですが、やっぱり何も解決をさせていない、説明をしていないところが、私は納得がいきませんでした。誰もが想像することで納得出来る訳ではないので、せめて少しでも説明解決をするべきだと思いました。気になったら、ぜひ、観に行ってみてください。

ぜひ、楽しんできてくださいね。カメ

 

 

河童の女|映画情報のぴあ映画生活