「ベルベッド・バズソー 血塗られたギャラリー」夏の終わりにゾッとするホラー映画をいかがですか? | ゆきがめのシネマ。劇場に映画を観に行こっ!!

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「ベルベッド・バズソー 血塗られたギャラリー」を観ました。Netflixで配信されている映画です。

 

ストーリーは、

ロサンゼルスの画廊で働くジョセフィーナは、同じアパートの住人である老人ディーズが死亡しているのを発見する。ディーズの部屋には、彼が生前に描いた大量の絵画が残されていた。不気味な魅力を持つその絵画が類まれな傑作であることに気付いたジョセフィーナは、勤務先の画商ロドラとともに高値で売ろうとする。一方、美術評論家のモーフは謎の多いディーズに興味を抱き、調査を開始する。やがて、彼らの周囲で不可解な事件が次々と起こり・・・。

というお話です。

 

 

ロサンゼルスのアート業界に生きるロードラ・ヘイズやグレッチェン、ピアースは、次に売れそうな画家を誰よりも先に探して安く買い、高く売る事に手を尽くしていた。それに一役買っているのがモーフ。モーフは美術評論家であり確かな目を持っているが、裏取引で大したことの無い絵画も素晴らしいと書き、高く売ることに貢献していた。

ロードラの事務所に勤める、アート界に入ったばかりのジョセフィーナは、自分を認めてくれないロードラに不満を持ち始める。ある日、ジョセフィーナのアパートの上の階の住人の老人が廊下で倒れていた。驚いた彼女は直ぐに通報し、病院へ運ばれるが既に死んでいた。気になったジョセフィーナは老人の部屋に入ってみると、たくさんの絵画が並んでいる。

それらの絵は、どれも不気味だけれど素晴らしいもので、何枚か持ち出してモーフに見せると、これは素晴らしい作品だという。この絵画は売れると思ったジョセフィーナは、勝手に老人の部屋にあった絵画を持ち出してしまうが、実は、老人は自分が死んだら絵を全て燃やして欲しいと遺言をのこしていた。

ジョセフィーナは持ち出した絵画を勤めているロードラの画廊で扱おうとするが、ロードラに言われて、売り方はロードラに任せることとされてしまう。自分の手を離れてしまった絵画が、ロードラとモーフによって、高値で売り出される事を知り、権利は自分にあるとジョセフィーナは言い出す。

権利争いをしている裏で、絵画は秘密の倉庫に運搬されていくが、途中で車が事故に遭い、何枚かの絵が燃えてしまう。それ以降、その老人の絵画に関係した人間が、どんどんおかしな死に方をし始める。何かおかしいと思った時には、既にジョセフィーナやモーフ、ロードラたちにも魔の手が迫っていた。後は、映画を観てくださいね。

 

 

この映画、Netflixで観たのですが、凄く怖かったです。とても良く出来ている作品なのですが、どうして日本公開されなかったのかしら。ホラー映画で、結構、衝撃場面が多いからかしら。この作品、アメリカなどでも評価が高かった作品なんですけどね。

 

美術界の裏の汚い部分を描きながら、恐ろしい事件に巻き込まれていく人々を描いていて、最初はそれほど怖くないんだけど、段々と絵画の中の人やモノが動き出して、超常現象が起こって、人が被害にあって行くんです。ジェイク・ギレンホールがモーフ役を演じていて、素晴らしい鑑定眼を持っているのに、ロードラたちと裏取引をして、ほどほどの作品でも、褒めちぎって高値で売れるように加担するという事をしていて、酷いよなぁと思いました。

 

絵画の価値なんて、金持ちには判らないんだから、適当な事で高値で買わせれば良いと思っているんです。確かに、良い物を見分けられない人たちで、ただ金もうけの為に絵画を買うんだから、どーでも良いんだけど、ジョセフィーナはアート業界に入ったばかりで、最初は正直に売りたいと思っているんです。でも、ロードラやモーフに揉まれて、正直にやることが馬鹿馬鹿しくなり、自分もどす黒くなっていくんです。

 

そんな彼らを嘲笑うかのように、老人が書いた絵画が、人々を恐怖に陥れて行き、まぁ、残酷なことになって行くんですよ。グレッチェンというキュレーターも、その惨劇に巻き込まれるのですが、それをトニ・コレットが演じていて、「ヘレディタリー/継承」に続き、また残酷な目に遭っているなぁと笑ってしまいました。彼女の恐怖の顔はやはり見ものですね。

 

 

モーフをジェイク・ギレンホールが演じていて、彼も追い詰められていくのですが、彼は素晴らしい才能を持ちながらも、どす黒い世界で生きているという設定で、良い人だとは思うんだけど、やっぱりやられちゃうんですよねぇ。モーフはちょっと可哀想でした。関わらなければ良かったのにね。

 

ジョセフィーナは、あまり知らない女優さんでした。このジョセフィーナ、他人の遺品を勝手に持ち出して、自分のモノとして売り出すなんて酷いでしょ。老人の遺言なんて知らんぷりで、自分の利益の為だけに盗んでいくんです。それで、自分の持ち物だという感じで主張するのですが、それ、盗品だからね。あなたが盗んだんだからねって言いたくなりました。こういう悪い事をするからバチが当たるのよっ!

 

ギャラリーの経営者ロードラを、レネ・ルッソが演じていて、彼女は絵画が原因で何かが起きていると気が付いて、素早く対処をし始めます。さすがに、色々な絵画を扱っていると、こういうモノは危ないというのに鼻が利くのかしら。結構、彼女の行動は素早かったけど、どうなるのかはお楽しみです。

 

ちょっと今までには無いようなホラー映画で、楽しめました。夏にはゾッとする作品で、寒くなるから良いんじゃないかな。日本のホラーとは一味違って、これも、また楽しめるんじゃないかしら。そうそう、ジョン・マルコヴィッチも出演していたし、結構、有名な人が出演していましたよ。主演の女性だけ、初めてみたような気がします。

 

 

私は、この映画、超!お薦めしたいと思います。申し訳ないけど、”事故物件”よりも楽しめるかも。ストーリーが良く出来ているので、最後まで楽しめると思います。ぜひ、観てみてください。

ぜひ、楽しんでくださいね。カメ

 

 

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