「バード・ボックス」見えないナニカを見てはいけない!精神を壊す敵から目を塞いで生き続けろ! | ゆきがめのシネマ。劇場に映画を観に行こっ!!

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観てきた映画、全部、語っちゃいます!ほとんど1日に1本は観ているかな。映画祭も大好きで色々な映画祭に参加してみてます。最近は、演劇も好きで、良く観に行っていますよ。お気軽にコメントしてください。
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「バード・ボックス」を観ました。Netflixの映画です。話題作なのですが、私、観忘れていました。超!面白いです。

 

ストーリーは、

未曾有の異変に襲われ、人類の滅亡も迫る極限状態の中で、幼い命を守ろうとする主人公の決死の姿を描く。思いがけず子どもを身ごもったマロリーは、ある日突然訪れた世界の終焉と人類滅亡の危機に直面する。謎の異変が次々と起こる中、生き残るためにできることは、決して「それ」を見ないということだけ。幼い命を守るため、マロリーは目隠しをして逃避行に出る。

というお話です。

 

 
妊娠中のマロリーは、妹と一緒に病院へ向かう。最近、海外で変な病気が流行り始めてTVを賑わせていた。何かを見て、自殺をしたくなるらしい。病院へ着き、子供は順調に育っているようだが、マロリーは未婚であり望んだ子供では無かったため、憂鬱な気分だった。診察を終え帰ろうとすると、病院内でガラスに頭を打ち付けている女性がいる。何かおかしい。そして外へ出ると、街中はパニックになっていた。何人もの人が自分で死んでいるのだ。マロリーは妹の運転で帰ろうとするが妹も何かを見てしまい、乱暴な運転の挙句、自分で車の前に飛び出して死んでしまう。
 
 
妊婦のマロリーは上手く動けず、道路の端に倒れてしまうと、直ぐ近くの家の女性が助けてくれるが、その女性も何かを見て死んでしまう。家に入ると、何人もの人が避難しており、何かを見なければおかしくなることは無い事を知る。外に出る時は目隠しをするしかない。家の中に閉じこもっているので、食料は無くなり、外から新しい人も入れてくれと尋ねてくる。新しく妊婦の女性を入れるが、その妊婦が、新しい男性を入れてしまう。
 
新しい男性が言うには、人間でも何かを見る事を勧めている人間たちいるという。話を聞くと、精神病院をベースとして敵の手先となり、何かを見せようとする集団がいるらしい。そして、その男性もどこかおかしい。
 
 
時間が経過し、マロリーともう一人の妊婦が同時に産気づく。女性たちの力を借りて2人は出産するのだが、時を同じくして、おかしかった男性が狂いだし、そこにいる人々に、何かを見せようと、窓を開け始める。何とか止めようとするが、何人も死ぬことになり、子供を産んで直ぐの女性も自殺をしてしまう。男を殺し、戻って来たトム。
 
2人となったマロリーとトムは、生まれたばかりの子供を育てながら、今後の事を考える。そんな時、ある所から通信が入り、リックという男性は、川を下って鳥の声がする場所を目指して来れば助けられるかも知れないという。リックを信用して良いのか分からないが移動しようと思い立つが、同じ頃に敵の仲間である人間たちが彼らに何かを見せようと襲ってくる。そして・・・。後は、映画を観てくださいね。
 
 
この映画、今、観るべき作品だなと思いました。映画の中の主人公たちも、見えない何かと戦っているんです。映画の中でも敵の姿は判りません。ただ、人間に何かの恐怖を見せたり、望むモノを見せたりして、自殺に追い込むんです。でもね、目隠しをして、それを見なければ良いんです。外に出なければよい。接触しなければ良いんです。まるでコロナウィルスみたいでしょ。

 

敵は、外に出たいでしょ~、楽しみたいでしょ~って、人間を外に出して、何かを見せようとするのですが、マロリーは生きる為に断固として見ようとしないんです。子供たちにも、可哀想なくらい厳しくするのですが、それは生きる為。死んでしまったら何も無くなっちゃうんです。この生きるためって、大切な事ですよね。私たちもそうですが、自分が生きる為だけじゃなく、周りも生かす為に、必死で戦うんです。それがどんなに困難でも、辛くても、外に出れなくても、食べ物が少なくなっても、それはみんなで生きる為なんです。

 

 

自粛して家に居ろと強制的みたいにされて、文句を言っている俳優さんをTwitterでみましたが、強制的でイイんです。命を守る為なんですから。政府の為じゃない。自分たちの為なんです。家から出ないようにするのは当たり前でしょ。外に出たければ、死を選ぶだけなんだから勝手にすれば良い。この映画と同じです。死にたくなければ、家族を守りたければ、家から出ない、人と接触しない、それなんです。この映画を観ると、命の為の必死さが解りますよ。マジでバカな事言っているなら、迷惑だから日本から消えて欲しいです。

 

目が良い人が外を見てはいけないと言われたら、辛いですよね。でも、盲目の方々は、この苦難を乗り越えてらっしゃるんだから、頭が下がります。杖一つで、道路を渡ったり、電車に乗ったり、本当に怖いだろうと思いました。普段は、あまり感じないことですが、日常の社会の中は、本当に目が見えない方々に不親切ですよね。この映画のような事件が起こったら、生き延びれる人は少ないだろうと思いました。見えることは嬉しいけど、もっと見えない方に寄り添える社会になったなら、もし、こんな事件が起こっても、人は優しく生きれるんじゃないかな。

 

 

そんな姿が、凄く良く描かれていて、良く出来ている映画でした。これ、ネトフリの映画の最初の頃の作品なのかしら。映画館での公開は無かったのですが、今、これ、話題になって欲しい。ここまで必死で家族を守るために、家から出ず、出る時は目隠しをし、敵が来れば戦うという、母親の強さが描かれていて、本当に感動しました。サンドラ・ブロック、やっぱりスゲー!って言いたくなりました。

 

そうそう、私の好きなマルコヴィッチも出てました。トム・ホランダーが、悪い男性役で出てましたねぇ。「ムーンライト」のトレヴァンテ・ローズがトム役でした。他にも、結構、有名どころが出演していましたよ。

 

 

ちょっと、今までに無いような内容で、凄く面白かったです。

私は、超!お薦めしたいと思います。とても楽しめました。もっと早く観れば良かったなぁ。こんなに面白かったんだ。確かに、配信が始まった頃、話題になっていたような気がするのですが、やっと観れました。Netflixの配信ですが面白いので、ぜひ、観てみてください。

ぜひ、楽しんでくださいね。カメ

 

 

バード・ボックス(原題)|映画情報のぴあ映画生活