「囚われた国家」を観てきました。緊急事態宣言を受けて、明日から、ほとんどの映画館が休館になってしまうので、どうしても最後に”一目”というか、一作観たかったので、キノシネマみなとみらいに歩いて行ってきました。
ストーリーは、
地球外生命体に侵略された2027年の地球。「統治者」と呼ばれるエイリアンの管理下に置かれ、支配されたアメリカでは、全市民の身体にGPSが埋め込まれて死ぬまで監視され、ルールを破った者は地球外に追放されるなど、過酷な監視社会が到来していた。貧富の差が拡大して街が荒廃するなか、自由を取り戻すためひそかに結成されたレジスタンスグループが、市内スタジアムで開催される「統治者」の団結集会への爆弾テロを計画するが・・・。
というお話です。
始まってすぐに説明がされて、エイリアンの襲撃に遭い、とんでもなく強いエイリアンに成す術もなく、地球の政治家たちはエイリアンに従う事にします。そして人類はエイリアンの家畜となり、エイリアンの統治する地球で暮らしています。しかし、誰もが諦めてしまった訳ではなく、地球を取り戻そうとテロを計画するグループもいました。
アメリカのシカゴ近くで、あるテロリストグループがテロを起こし、死んでしまいます。レジスタンスのリーダーだったラファエルは亡くなり、英雄として人々の心に残りますが、弟のガブリエルは悲しみ、兄の後を継ぎ、裏の活動をしていました。
シカゴの市内スタジアムでエイリアンを迎えての団結集会が行われることとなり、そこで副市長がでエイリアンと共に挨拶をすると聞いたレジスタンスたちは、副市長に爆弾を付けて、エイリアンごと爆破してしまおうという計画を立てて、実行に移す。そのレジスタンスの中に、ラファエルがいた。彼は死んだと見せて、実は生きていたのだった。そして今回の爆破テロは成功するのだが、レジスタンスたちは、警察組織に情報を掴まれ、殺されるか、捕まってしまう。
エイリアンは普段は地球の地下で生活をしており、地上での人類の治安は警察に任せていたのだ。エイリアンの犬となった警察の副長官マリガンは、ラファエルを追い詰めて捕まえ、彼をおとりにガブリエルにレジスタンスのアジトを教えるようにと迫る。そして・・・。後は、映画を観てくださいね。
思っていたよりも、この映画、面白かったような気がします。エイリアンが変な形で、身体中に砂鉄を纏った磁石人間かと思っちゃったわ。で、いきなり、既に統治されている地球という説明で、はぁ?と思ったら、町が映ると、現代と変わらないんです。エイリアンは地下に住んでいるから、地上の人類は大人しく仕事をしなさいって言われているようで、何と、失業率がほとんど0%で、地下資源も沢山掘り起こして、貧富の格差は開いているけど、以前よりも地球が豊かになっているんです。不思議よねぇ。
じゃ、エイリアンが来てくれて良かったじゃんって思うけど、全ての人類にチップが埋め込まれて、自由には出来ないんです。でね、トップにいる人たちは、エイリアンに嫌われたらクビになっちゃうし、色々、大変そうなんです。でもね、警察副本部長のマリガンは、結構、上手くやっているようでした。
このマリガンが曲者で、ある目的があるんだけど、それは内緒です。最後の最後で、レジスタンスたちの本当に作戦が分かってくるので、それが解かると、それまでの、何だろうなぁ~って思っていたことが、全てスッキリ解決して、面白い!ってなるんです。
でもねー、エイリアンというから、もっとクリーチャーが過ごそうなのかなと思っていたんだけど、出てきたのはチョコッとだけで、全然、怖くないんです。鎧らしきものを着ていると、プレデターみたいな感じに見えるんだけど、基本的に皮膚の周りに砂鉄を付けていて、怒ると、それが棘のようになって、人を襲うんです。ある場面で、その棘のようなものを引っ張って千切る場面があって、千切っちゃうと、中から脳みそみたいのが見えてました。人間の脳みそみたいでしたよ。
だけど、イマイチ、納得がいかないのが、そんなに凄いエイリアンたちなのに、宇宙船はそこら辺の岩をくりぬいたような形だし、ガンキャノンらしき機体が見えるんだけど、一切、動いていないのよ。それ、動かそうよ。うーん、盛り上げているのに、映画の中では、一切、活躍が無いので残念でした。
最初、主人公はガブリエルという少年なのかと思って観ていたのですが、どーも、本部長のマリガンが主役だったみたいです。途中から、あれ?って思って、こいつが主役かぁと気が付いた私でした。(笑)
私は、この映画、お薦めしたいと思います。はっきり言ってB級映画ですが、楽しめる作品でした。面白かったですよ。映画館が閉館する最後の作品としては、ちょっと残念でしたが、まぁ、早く再会することを祈っての、最後の作品ということで、楽しみました。今日は、ビールとお菓子を映画館で買って入り、堪能しました。人はほとんどいませんでした。まぁ、当たり前よね。この映画、ぜひ、再会したら観てみてください。
ぜひ、楽しんでくださいね。
映画館の再会を願って、ここに緊急事態宣言を受けて、私も家に籠ります。夫も仕事がほとんど無いようで、家で一緒にぼんやりします。皆さんも頑張りましょう。コロナ、撃退っ!1ヶ月、頑張りましょう!